いくらモテても幸せになれない、ジレンマの正体
こんにちは、コラムニストで恋愛コーチのおおしまりえです。
婚活をしている人、彼氏が欲しいなと思っている人は、まずは「モテること」を頑張ると思います。
ちまたには、モテるためのテクニックは数多あり、有効なものも多いように思います。
ただ、幸せになりたくて恋愛や結婚を求めているのであれば、「モテること」だけ頑張るのでは全然足りないって、薄々気づいている人もいるのではないでしょうか。
恋愛したいとか、結婚したいと思うと、今よりモテるための努力をする。でも、それだけだと恋愛が始まっても色んな失敗をする。しかもその失敗は、だいたい同じようなことを繰り返しがちです。
このモテと恋愛のジレンマについて、書いていきます。
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■恋愛とは一体なにをすることか?
いきなり哲学的な質問ですが、「恋愛」とは、何をすることでしょうか?
・相手も自分もおたがいが好きになること
・デートしたりセックスしたりすること
・好きな人にドキドキワクワクしあうこと
とか。定義は人それぞれだと思います。
ちなみに辞書を引くとこんな言葉が出てきます。
解釈に差がありそうですが、私が思う恋愛も、かんたんですが書きたいと思います。
でしょうか。今言葉にしたので、こんど書くときは少し表現が変わるかもしれません。ここでお伝えしたいのは、恋愛においては2つのことが欠かせない条件だということです。
1.おたがいが惹かれ合うこと
2.深い関係性を築き、その中でポジティブな体験をしていくこと
この2つが恋愛をするにあたり、絶対的だと思うのです。
そして多くの人も、1つめの「おたがいが惹かれ合うこと」には納得しているからこそ、まず「モテること」を頑張るのではないでしょうか。
しかし、モテることは恋愛するために正しい努力といえますが、全部を解決する策ではありません。
むしろ2つめの条件である、「(ポジティブな)深い関係を築く」という部分の方が、恋愛では大事であり、多くの人が手をつけられていない部分だったりします。
これが、恋愛のためにモテだけ磨いても幸せになれない最大のジレンマなのです。
■「モテる」と「深い関係を築く」は逆のスキルが必要
こうして恋愛に必要なスキルを分解すると、「モテること」はとっても重要なことです。ただ、それだけだと「深い関係を築く」という重要なタスクが後回しになり、付き合った後に苦戦する可能性がでてきます。
さらに悲しいことに、「モテること」と「深い関係を築くこと」は、使う能力が違います。
モテることに必要なスキルとは、かんたんに言えば「他者に好かれる技術」です。しかし、深い関係を築くスキルとは、「関係を育む技術」といえます。私はこれを
と呼んでいます。
狩ると育むって、両極端な技術ですよね。
だから、いくらモテる力を磨いてレベルアップできても、恋人ができるまでしかその力は発揮されず、交際が始まると途端にボロが出るケースがあるのです。
余談ですが、男性に恋愛指南をするとき、「モテる」というキーワードはめちゃくちゃ刺さります。一方、女性向けの恋愛コンテンツの場合、「モテる」よりも「愛される」の方が刺さります。
男性は恋愛の成功には自らハンティングする能力が必要だと考え、女性は恋愛の成功に、罠猟などの誘い込むハンティング力が大切と思っている人が多いのかもしれません。これも興味深いですね。
■深い関係を築くは、具体策が見えにくい
人に好かれないと始まらないのが恋愛ではありますが、人に好かれることだけを目指すと、何回恋人が出来ても、その先の関係づくりで苦戦する可能性が高い。
このジレンマに気づくと「彼氏は出来るけど、すぐダメになる」とか「恋愛ベタの美人」とか「付き合うと相手がダメ男になる」と言われる人たちには、親密で健全な人間関係を育む力が低い可能性があることが分かってきます。
でも、モテるための自分磨きに対して「深い関係を築く」とか「いい恋愛をするために」とかって、表現も曖昧だし何をしたらいいか分かりにくいですよね。
だから自分の恋愛スキルになんか問題がありそうだなと分かっても、解決へ向けてどう着手したらいいか、分からない人も多いものです。
今回はこの曖昧な「深い関係を築く」について、具体的に言及してみたいと思います。
■特別な人にほど、+αを無意識に求める問題
深い関係を築くことは、「特別な人とコミュニケーションを取っていくこと」です。
苦手な人との関係を築くより簡単そうに感じますが、実はこの“特別な人”との関係づくりは、意外とやっかい!
なぜなら、私達は特別な感情を持った相手にほど、普段の人間関係では求めない感情を、上乗せして抱きがちだからです。
具体的には、「嫌われたくない(不安)」「こうあってほしい(期待)」「こんな関係になりたい(理想の押し付け)」といったものです。
そしてこの特別な人とのコミュニケーション方法を、私たちは人生経験の中ですでに体得し、蓄積しています。
しかし、このすでに自分の中にある特別な人とのコミュニケーション方法が間違っていることが結構あります!
それに気づかず恋愛すると、彼氏という特別な人が出来ると、間違った方法で親密なコミュニケーションを取って深めようとして、問題が出てくるわけです。
■「機嫌を損ねないことが最善策」と覚え育った女性
まだナンノコッチャ話かもしれないので、具体例を踏まえながらご紹介します。
Aさんは厳しい両親のもと育ちました。
自然と親の機嫌を損ねず、親の目的を先回りして行動することで、褒められ、否定されないような生き方をしていました。
その結果「特別な人=察して気を回して、機嫌を損ねないようにする」というコミュニケーションを覚えたAさん。大人になり彼氏が出来ると、いつも甲斐甲斐しく気を回し、色々相手が喜ぶようなことをし、相手に負担にならないような振る舞いを心がけました。
そんな振る舞いを当たり前にしていたらどうなったかというと、Aさんは付き合う男性からことごとく雑に扱われ、悩むことになります。
たとえば、ある男性からはAさんが何を言っても向き合ってもらえず、相手のために何をしても「ありがとう」の言葉もない。
別の男性からは、浮気される。
またさらに別の男性からは、「付き合ってみたらイメージと違った」と言われて振られたとか。
Aさんは、彼氏はそんな途切れないけど、相手から大事にされないことに長年悩んでいました。
彼女の事例は「親という特別な存在とのコミュニケーション」が、そのまま彼氏との接し方に反映された例といえます。
■コミュニケーションのクセに気づき、変えていく
親からの影響というのは非常に大きく、多くの人が良くも悪くも何らかの影響を受けて、コミュニケーション方法を体得しています。
でも親に限定せず、他にも幼い頃の親友やきょうだいといった特別な人との関係から、コミュニケーションの方法を覚えることもあります。
Aさんの場合、いい恋愛関係を今後築くためには「特別な人=察して気を回して、機嫌を損ねないようにする」という自分のパターンに気づき、そしてやめていく努力が必要です。
やめていく、と書きましたが、具体策には以下のような行動をAさんが選択し、1回1回トライアンドエラーで体得し直していく必要があります。
本来はこうしたやり取りをへて、相手の特性や心地よい距離感が分かっていき、親密な関係は築かれていきます。
話が広がりましたが、これが深い関係を築くためのブリーダースキルの基本といえるでしょう。
皆さんはこうした相手を適切に知り、そして自分を適切に伝えていく取り組みについて、日々考え、そして行動を取ることはあるでしょうか。
人はそれぞれ別々の人格を持ち、本来分かろうとすることは出来ても、分かりきることは出来ないものです。
しかし、特別な人になると、とたんに「言わなくても分かるはず」「こうあるべき」「こうして欲しい」といった自分と相手を同一視する発想が生まれ、特別な要求を望みがちです。
どんなに相性のいい相手でも、言わないと分からないことは沢山あります。
どんなに気が合っても、価値観が完全一致していることはありえません。
どんなに好きな相手でも、対応できる要求とできない要求があります。
冷静に聞けば当然のことだけど、自分事になるとついこの大事な点がすこーん、と抜けるのが、“恋は盲目”ってヤツなのかもしれません。
モテの先にある、ポジティブな深い関係を築く技術。そろそろ考え始めてみませんか。
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<深い関係を築くためにヒントになる本>
この本では、自己防衛のために自分の心の痛みから距離を取ったり、他人との深い関係から距離を取る仕組みについて、心理学の側面から解説しています。
といった心の壁を、知らずしらずのうちに作る人たちに、その仕組と抜け出す方法が書かれています。
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