【取材道場・体験記③】採用記事・社長、社員インタビューの巻
7月のある日、取材道場に参加してきた。
第2回目は、社長と社員インタビューに挑戦。採用につなげる記事を作る。
取材先はこちら。
前回は雑誌の取材だったので、全く内容が異なる。
前回の記事はこちら!
相手が何者であろうとも!の気持ちで向かう
今回は社長とか、有名企業の社員インタビューなので、いつも以上に緊張してしまいそう。
権威性に弱い人種なので。
しかし、取材道場のオリエンテーションでも講師の方が言っておられたが「相手が総理大臣だろうと、誰だろうと、プロの取材ライターとして業務をしっかりこなさなければならない」のだ。
とはいえ、実際に岸田さんが目の前に来たら「あばばばば」となりそうだけれど。
それでも仕事なのだから、プロであることはしっかりと意識してやっていきたい。
さて。2回目の取材道場は、いつもと違う会場で行われた。
早めに着いておこうと、30分前に着いたら一番乗りだった。
待合室の椅子に座り、4件分の取材質問を今一度振り返る。
今回も、事前に質問のFBをいただいた。
・この質問は本当に適切か?
・無意味な質問をしていないか?
・取材の趣旨をくみ取ったら、もっと別の質問が出てくるのではないか?
などなど。
社長インタビューでは、どんな人材が欲しいか、ストレートに聞くことにした。
求めている人材を採用するには、ここを明確にしておかないといけない。
たとえば、卵焼きを作れる人を採用したいのに、ピザを作れる人が来てもちょっと違うよね……となってしまう。
具体的にどんなスキルがある人か、どんな性格の人が向いているか、直球で聴くことにした。
社員インタビューでは、事前資料を読み込んで、やりがいや働きやすさ、などを聞いていく。
実際に会社で働く人から見た会社の魅力を伝えることで、求職者から「ここで働きたい!」と思ってもらうためだ。
質問を振り返っていたら、あっという間に時間が来た。
いざ、出陣じゃ!
今回は出席人数が少なく、ペアを組むのは1組だけ(ペアを組むと2件ずつの取材となる)。
残りの人は全員ソロとなり、4件取材することに。
一番乗りで来た私は、他の受講生さんとペアになれたが、どうやらソロ取材をしていないのは、私のみらしい。恐らく次回は4連続取材になりそう?
ふふふ、頑張るわよ(ガタガタブルブル)。
今回私が担当したのは、建設会社の社員インタビューと、デジタルマーケティング会社の社長の2人である。事前説明を終えたら、早速取材スタート!
①建設会社の社員インタビュー
社員インタビューでは、基本的には質問書に沿って、インタビューを進めていった。
もちろん緊張はしたが、取材道場は2回目ということもあり、少し流れがわかってきたような気がした。
仕事のやりがいや、思い出に残る仕事などを伺い、なんとか取材を終えた。
最後の質問を終えて時計を見ると、5分ほど時間が余っていた。
でも、もう質問は全て聞き終えてしまったから、何を聞いたら良いのか……(汗)。
というわけで、取材はここで終了。
終了後は、講師の方にお礼を言って、少し雑談させてもらうことに。
そこで一言、アドバイスをいただいた。
「時間も余っていたし、もう少しプライベートなことに踏み込んでも良かったかもしれない。たとえば土日は子どもと出かけるなどの答えがあれば、この人は休日のプライベートが充実していることがわかる。つまり、時間の使い方に余裕のある働き方ができるということを伝えられますよね」
目から鱗だった。
採用インタビューだから、プライベートなことは聞いてはいけないと思っていたのだ。だから仕事に関することをメインに聞いてきた。
しかし、ちょっと視点をずらすと、このような聞き方もあるのだ。
そんな切り口もあるんだ!と、ちょっとした感動を覚えたのだった。
②デジタルマーケティング会社の社長インタビュー
2人目はデジタルマーケティング会社の社長。
社長という肩書きにびびるな、びびるなと、自分に言い聞かせる。
今回は社長ということで、ズバリ「どんな人材を求めていますか」から取材をスタートした。
何がなんでも欲しい情報だったし、そこから話を広げていけると思ったからだ。
本日2回目ということで、少し心に余裕ができたので、相手の話を受けて質問を返すように心がけた。
一問一答にならないよう、一つずつの質問ををつなげていくようなイメージ。
実は、私はこれが苦手で。(取材ライターなのにね)
取材道場なら、もし失敗してもいいや!と、思い切ってやってみた。
不自然なところもあったかもしれないが、講師の方からは「こちらが言ったことを、うまく汲みとっていたので良かったですよ」と言っていただけた。
う…うれしい。
(取材道場の講師の方は、もれなくほめ上手なのだ。)
温かい言葉に、タレ目の目尻がもっと下がる。
取材での話の受け方と進め方のコツが、少しだけつかめたような気がした。
総括
取材を終えてからの総括で、印象に残ったのが「直接的な答えを求めすぎているところがある」というアドバイスだった。
私たちライターは言語化するのが仕事なので、一般の人よりも得意と言えるかもしれない。
しかし、企業の社長や社員の場合、頭の中にあることをいつも言語化しているわけではない。
何をどう返答したらよいかわからない人も多いのだそうだ。
たとえば「強みはなんですか」と聞けば、あらかじめ用意されたそれなりの答えは返ってくるかもしれない。
でも、ここは直接的ではなく間接的な質問(過去にどんなやりとりがあったかなど)をすることで、具体的な状況をイメージしやすくなる。
具体的なエピソードを口にすることで、会社の強みを再発見してもらった方が、より魅力的な記事になるのではないだろうか、というお話だった。
社員インタビューで目から一度落ちた鱗が、再度2倍の量でボロボロと落ちまくった。
確かに、通り一遍の回答よりも、断然いい。
ただし、これはかなりの高等テクニックが必要とされると思う。でも、事前に用意された言葉よりも、(本当の意味で)本人の言葉だから、リアリティがあるよね。
多分、取材でライターが感じるワクワク感も、違うものになると思う。その記事を見た求職者のみなさんにワクワク感が伝わったら、きっといい採用ができるよね。
というわけで、今回も学びが多すぎて、私の目から鱗が全て落ちてしまった。質問の投げかけ方を、今一度考えなおしてみよう。
次はお医者さんと経営者へのインタビューに挑戦する。
これまたガッツリとリサーチが必要になりそう。
次回をお楽しみに!押忍!
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