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【取材道場・体験記④】導入事例記事の巻

9月の名古屋はまだまだ暑かった。
蝉がミンミン鳴き続け、ジリジリと容赦なくお日様が降り注ぐ。今回の取材道場も、なごのキャンパスに着くまでは、真夏のような暑さだった。

取材道場の参加も、3回目。本来なら4回目なのだが、前回は家庭の事情により参加できなかったので、実質3回目ということになる。

さてさて、今回は導入事例の回。BtoBとBtoCとそれぞれ2回ずつ設定されており、サービスを使った人に対してお話を伺う。
今回の取材先はこちら!

<BtoB>
・調達部門の社員(Web制作会社の導入事例)
・証券会社の社員(電話面談システムの導入事例)
<BtoC>
・一般女性(食材宅配サービスの導入事例)
・一般女性(子供向け英会話アプリの導入事例)

だいぶハードモードになってまいりました

証券会社の社員や一般女性は、なんとなくイメージできた。でも「調達部門」なんて、生まれて初めて聞いたワードだ。
今回の取材道場は、ライターをしていなければ一生聞くことがなかったであろう「調達」について、リサーチするところから始まった。

前回までの記事はこちら!

難解なBtoB領域に大苦戦する

テーマが発表された翌日。私は、取材相手の領域で初めて聞いた「調達」について調べてみた。
AIちゃんに「調達とは?」と質問すると以下の回答が帰ってきた。

ビジネスにおける調達とは、企業が事業活動を行うために必要な、原材料、部品、製品、サービスなどを外部から取得する一連の活動を指します。

ChatGPT先生より

ふむ。
なんとなくわかるけれど、それが事業として成り立つのはなぜなんだろう?
自社でやれないのかな?
そんな、素人丸出しの質問しか浮かばない自分が恥ずかしい。

これはかなりリサーチを頑張らなければ、相手の言うことを理解できないぞ。
BtoBの場合は、依頼元の企業についても調べる必要があるので、リサーチは2倍かかる。実際、調達について調べるだけでもかなりの時間を要した。それでも、できる限り調べ上げ、取材道場に臨んだ。

取材慣れしていない方には、具体的に聞く

今回、私は食材宅配とWeb制作会社の取材を担当することになった。

最初は食材宅配の取材だった。
幸いにも私が日頃愛用している食材宅配サービスだった。おかげでリサーチは一番楽だったかもしれない。

しかし。取材はそんなに甘くなかった。

設定は、食材宅配を利用している主婦の方。つまり、取材慣れしていない方が対象なのだ。
まず、私が相手に聞いてしまったのは「自己紹介をお願いできますか」だった。これが悪手だった。

取材相手の表情が一瞬「??」となった。その後、「何を言えばいいのですか?」と逆に質問を返されてしまった。

しまった!

しまったー!

取材慣れしている方ならまだしも、相手は一般の方だ。
自己紹介しろと言われても、名前を言えばいいのか、家族構成を言えばいいのか、趣味を言えばいいのか、わからないのは当然のことだ。
アワワワとなった私は「お名前と食材宅配を利用されたきっかけなどを教えてください」と慌てて付け加えた。

終了後、講師の方がフッと笑顔に戻り「意地悪してごめんね〜」と謝ってくれた。おそらく最初の返しのことを仰っていると思うのだが、いやいやいや!とんでもないっす!
むしろ、気づきをもらえたので、私としては感謝しかないっす!

そして、最後に「今回のケースは、仕事をしていますか?と聞いてみてもよかったかもしれないね」とアドバイスをいただいた。
この食材宅配サービスは、小さいお子さんを抱えるママさんがメインターゲットになっている。買い物の時間が少なくなり、時短メニューがあるこのサービスは、毎日時間に追われるワーママ(ワーキングマザー)に、より訴求しやすいのでは、とのことだった。

取材道場で何度こぼしたか知れない、目の鱗がまたボロボロと落ちた。

予想外の回答でも慌てるべからず

私にとっての最難関。BtoBの導入事例だ。
「これまで抱えていた課題」「サービスを利用して解決できたか」はマスト。回答に対する根拠具体例も必要だ。
どれだけ焦っても、最低限聞くべき内容だけはしっかりと押さえておきたい。

あれこれ頭の中でぐるぐる考えていたら、何がなんだかわからなくなってしまった。とりあえず、当たって砕けろだ!

結果から言うと、とりあえず聞きたいことは聞けたが、話の深掘りが甘かった。もっと具体的に話を聞ければ、サービスの魅力が広がったはずだ。
想定していた回答とは違っていたので、焦ってしまったのもうまくいかなかった原因の一つ。ある程度の答えの予測を立てることは大事だが、それに囚われすぎてしまっては意味がない

BtoBの場合、現場の人以外がインタビューを受けることも多いのだそう。
いわゆるお偉いさんに「◯◯って、いかがでしたか?」と聞いても、答えられないケースも少なくないのだとか。
それを踏まえて、質問を考えることも大事なのだと知った。

それでも、講師の方に「はなさん、前回よりもよくなってるよ!」と言ってもらえて、ムネアツだった。
正直なところ、自分では変化があまりわからないので、とてもうれしい……元気をもらえた。

「取材を楽しむ」って、本当に大事!

私に足りないものは「取材を楽しむ心」だと感じた。いや、正確に言うと全くないわけではない。それよりも緊張や不安が勝ってしまい、楽しむ心が蚊帳の外へ追いやられてしまうのだ。
だからやり取りを楽しむというよりも、質問が多くなってしまう。

取材道場のオリエンテーションで、一人の講師の方が「取材を楽しんでくださいね!」と仰っていたことを思い出した。取材で、なぜこちらが楽しむことが必要なのかしら?と思ったが、やっと少しわかった気がする。
緊張や不安いっぱいの人に、話したいとは思えないもんね。

楽しむためにできることは、取材への不安を取り除くことだと思った。
そのためには、やはりリサーチを徹底して準備をしっかりするしかない。

そして、取材は数をこなすことも大事!取材道場で鍛えられましたが、残りあと1回……。最後まで走り切ります!(補講もあるけれど)

押忍!

▼この記事を書いた人▼


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