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【取材道場・体験記①】取材の質問の立て方|媒体を理解しよう

6月から、Writing Shipさん主催の取材道場が始まった。
Writing Shipとは、勝目麻希さん、神谷加奈子さん、西田かおりさん、光田さやかさん(あいうえお順)の4人で構成する、東海地方の精鋭ライター集団である。

私は、これまでに何度かWriting Shipさんのセミナーに参加してきた。たとえば、こちら。

今回行われる取材道場とは、オフラインで取材を学ぶ講座である。
まずは取材相手の情報が共有されるので、質問を考える。そして取材講座当日には、役になりきった講師に受講生がインタビューするというもの。
1日に4件の模擬取材をおこなう。正確には2件取材し、残りの2件はペアになった受講生の取材風景を見学する。
ただし、受講生の人数は奇数なので、1人だけは4件取材することになる。
そして、自分でインタビューした2記事と、他の方がインタビューした2記事の合計4記事を執筆する必要がある。

取材講座は過去にも受けたことはあるけれど、オフラインで学ぶのは初めて。実際の取材の空気感を感じられるので、オンラインとは違った学びになりそう。

4件取材するのは、最後に入室した人

この取材道場で学んだことを、noteで発信していきたいと思う。
一回目は、取材の立て方について学んだことや、感じたことを紹介する。
取材ライターを目指す方の参考になれたらいいな。押忍!

質問を立てる前に媒体のカラーを理解しよう

取材1週間前までに質問をまとめることが、取材道場のルールだ。記事の媒体や目的を踏まえて、必要な質問は何かを考える。

取材先は4件あるので、設定を読み込むだけでもかなり時間がかかる。そこから質問を立てていくのだが、ズレたことを聞いてはいけないし、媒体によって何を伝えたいのかが変わってくるので、とにかくリサーチが命だ。

雑誌を読み込む

第一回は、実在する地方のグルメ雑誌とレジャー紹介雑誌の取材だ。取材先は、実際にあるレジャー施設とショップ兼体験教室、鮨屋とフレンチレストランの4店舗への取材だった。

テーマが決まってから本屋へ走り、雑誌を2冊購入した。
まずは媒体を知る必要がある。

・ふんふん、文章は「で・ある調」なのね。
・取材相手の思いよりも、事実がたくさん述べられているわね。
・あら、ここは美味しそうね。今度行ってみようかしら。(←関係ない)

などなど、最初に雑誌のカラーをチェックする。
媒体の方針とズレてしまうと、どんなに良い記事を描いても、読者には違和感を与えてしまいかねないからだ。

取材質問は100個ほど出してみよう

とにかく考える

次に取材の質問を考える。
事前に共有されている情報をモレなく読み込み、相手がどんな人物なのか、どんな経歴をたどってきたのか、どんな思いを持ってやっているのか、などなど洗い出す。
そこに媒体のカラーを合わせて、どんなことを聞けばよいのかを、書き出していく。

過去の取材記事があれば、片っ端から読み込む。同じことを聞いても意味はないからだ。公式HPやSNSがあれば、それもチェックしておく。
とりあえず、不要かな?と思う質問も、ガンガン出していった。

取材道場のオリエンテーションでは、1回の取材に対して120個ほど質問を考えると講師の方がお話されていた。
私のツルッツル脳みそでは120個も出すのが難しく、AIの力も借りながら、質問を考えていく。
結果的に120個は出せなかったが、90個くらい出せたので、そこから質問を絞り込んでいった。

あと、雑誌にお店紹介の記事を載せる場合は、住所や交通機関、料金や問い合わせHPなどの情報が必要となる。
後日に確認できないわけではないが、できるだけ相手の手を煩わせないためにも、やはり取材の中で聞くべきだ。
ケースバイケースだと思うが、事前にメールで確認しておくと、安心かもしれない。

質問内容の根拠も必要

質問には根拠も必要。
当然のことだが、取材では自分が聞きたいことを聞くわけではない。ターゲット(読者)が知りたい情報を、聞き出す必要がある。

「なぜその質問をしたの?」と取材相手から聞かれたら、「今回はOOO特集なので、読者は〜〜〜について知りたいと思っている。だから+++について伺いました」のように、答えられるようにしておきたい。
逆に答えられない質問なら、聞く必要はないということ。

特に、取材慣れしている経営者の方は、このように逆質問をしてこられる人もいるのだとか。ちょっと冷や汗出ちゃうよね。

取材は準備が9割

「取材は準備が最も大事である。」

これは講師の方が総括でアドバイスしてくれた言葉だ。
取材での準備の多くはリサーチになるのだが、ここが甘いといい取材記事にはならない。
他にも総括でお話された、質問作成のポイントは以下のとおり。

・実際の媒体に合わせた質問をしよう
・読者が知りたい情報を聞こう
・調べればわかる質問は聞かない
・じっくり時間を使って、質問を考えよう

取材道場の一回目の質問は、「本当にこれでいいのかな?」と思いながら立ててみたというのが正直なところ。
雑誌の取材も初めてなので、なおさら勝手がわからない。
でも、取材道場なら失敗しても大丈夫。誰に迷惑をかけるわけでもなく、自分が恥かくだけで済む。
これが本番だったら、そうも言っていられないけどね。

穴は多いかもしれないが、とりあえず質問は完成した。
この質問を携えて、模擬取材へ臨むことになる。
がんばれ、私……!

次回は、実際に取材を体験したときの様子や、感想を紹介しようと思う。
お楽しみに!押忍!

▼この記事を書いた人▼

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