noteリレー③ 島高バレー部と中田久美さんの回想(1) 山本ただお
今回は中田久美さんを来て頂く企画を立てて頂き、運営等にご協力して頂いた多くの皆様には心から感謝いたします。20年前に久美さんに来て頂き、今回に至る経緯に関しては私からご説明させて頂くことが必要と思い、少しお時間を頂ければと思います、
このご縁は大島の子が中田久美さんを引き寄せたご縁である…と私は思っています。自惚れかもしれませんが…。
まずは私事で恐縮です。私は子供の頃、過疎地の中でコミュニケーションが下手で友達が少なくいつも孤独を感じているような子でした。小6の時にオリンピックで「世界のクズ」と言われた男子バレーチームが8年かけて金メダルを取ったシーンを見てすごく憧れ、孤独の寂しさから友を探すより、なりたい自分を見つけた気がしました。もちろん一緒にやってくれる子はいませんでしたが…。勇気を振り絞り田舎の弱小中学から越境して強豪校へ進学しました。そこでも下手くそだしバカにされましたが、自分の夢、弱い自分を変えたいから厳しい練習も黙って耐え忍びました。それが、なぜか高2年の秋にスタメンになりその後は勝ち続けました。優勝後の監督インタビューで勝因を「Yのレシーブのお陰です」と言ってくれました。私は全然主力の選手じゃないのに、正直驚いました。チームメイトも同様に私に敬意を示してくれました。初めてそこで、孤独だったけど無駄じゃなかった。自分と向き合い、ただ向上することに力を注げば後から友達は出来るんだな。って思いました。そして、これってみんなが簡単に出来ることではない?もしかしたらそれは田舎(孤独になる可能性が高い?)に育った私の強みなのかな?と思いました。その思いは大学でより一層強くなるような経験をしました。