noteリレー④ 白井 江莉
中田久美さんとの出逢いは今から20年ほど前です。
Y本さんに指導を受けた先輩方の活躍が目に止まり、その数年後に私たちの代でフジテレビのコーチングキャラバンの番組に取り上げられました。
その時、コーチングに来て下さったのが中田久美さんでした。
テレビで拝見した事もあり、世界を知っていて天才セッターと言われた方に指導を受けることは夢のようでした、私のポジションはセッターだった事から誰よりも緊張していたのはよく覚えています。
友人とは、久美さんがどんな方なのだろう?
厳しそうなイメージだよね?
一体どんな練習になるのだろう?
久美さんのトスを見てみたい!
上手くなりたい!
喜びと不安が入り混じる気持ちでした。
初めて会った時の第一印象は綺麗な方で、細くて、背が高くて、笑顔の素敵な方!
練習中は、とにかくよく観察しながら
私たちに的確なアドバイスをしてくれました。
練習時間内に、どう集中して練習する事が大事か
練習時間が長ければ良いわけではない事
貴方たちはどうしたいのか?
なぜ今のプレーをしたのか?
その都度声をかけて下さりました。
今思い返すと、何度も大島に足を運び、船から体育館に直行しコーチングをする。観光をする事もなく、私達の為に真摯に接してくれた事は久美さんのバレーボールへの熱い気持ちを感じます。
本当に生涯忘れられない貴重な体験になりました。
有難いことに、久美さんとはコーチングキャラバンの後も何度か関わりがありました。
就職の面談の前に渋谷まで応援に来てくれたり。
弟が亡くなった時はお花を贈ってくれました。
本当に温かい方でした。
当時、久美さんは私たちに全日本の監督になるのが夢だと話してくれました。
その後、テレビで久美さんが夢を叶えるのを見ることになります。
全日本の監督になり東京オリンピックにも出ることになったのです!
私は、久美さん率いる日本代表の試合を見に行きたいと思い東京オリンピックのチケットにエントリーしました、奇跡的に準々決勝のチケットが当たり、監督になった久美さんを応援できる事になったのですが、コロナで観戦できなくなりました…。
とても残念でしたが、また奇跡的に久美さんと繋がることがあり、お手紙を書きました。
(現島高バレー部キャプテンのお手紙も添えさせていただきました。)
20年振りに伝えたいことや応援していた事をお手紙で伝える事ができました。
そして、Y本さんが小学生から指導した子たちが高校生になり島高バレー部でバレーをしている事。
コロナにも負けず活躍した事、しかし今年は部員が3人であることを久美さんにお伝えしました
頑張ってバレーボールに打ち込んでいる大島の子供たちの為に、また大島に来てほしい気持ちを伝えると
久美さんからお電話があり、大島に必ず行くよ!私に出来ることはなんだろう?と言って頂いたのです。
こんな事があるのかな?と夢のような思いでした
20年の月日を経て、また大島の子ども達と久美さんが繋がる事は私にとってもY本さんにとっても考え深い事です。
このイベントを開催するのにあたり久美さん、野本さん、マネージャーの方、現役の高校生、高校の先生方、地域の方、中学校、地域のバレーボールチーム、東京宝島の方が協力してくださっての開催です、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
久美さんはどんな気持ちで大島に来てくれるのか?
大島の子ども達に会った時どんな事を思うのか?
今からとても楽しみです。
そして、大島の子ども達が久美さん野本さんと楽しくバレーボールをする姿を早く見たいです。
白井江莉