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【麻雀小言Vol.10】マジメに打てば魂天になれます

お久しぶりです。しばらくnoteから逃げていました。麻雀に関して書きたいこと、伝えたいことはいっぱいあるんですがね。どうしても筆が乗らない日々が続いてしまいました。

本題に入る前に少し近況の報告を。
ずっと使用していたYouTubeのアカウントが消失しました。私のミスというかエラーによるもので、反省はしています。ともかく今は新たなアカウントで再始動していますので、興味がある方は改めてチャンネル登録していただけると嬉しいです。

さて今回のテーマですが、雀魂の最高段位である『魂天』
これを目指すために必要なものは?という手垢まみれのお話。なんで今さら?という感はありますが、近頃よく見かける
「魂天になるために必要な技術とは!?」
的なコンテンツで語られている内容に対するアンチテーゼとまでは言いませんが、仰々しい考え方よりももっと大切なことがあるよという思いを込めて少し書いていきます。

魂天到達は難しい?

まず魂天になる難易度についてですが、天鳳で鳳凰卓にタッチした経験がある方なら余力を持って到達できるでしょう。四~五段くらいの人も上振れさえすれば到達できるかもしれません。麻雀全体のレベルでいえば、チュートリアルを終え、基本が身についた人であるなら到達できるものであると私は考えています。

こういった表現をすると雀豪雀聖辺りで留まっている人はムッとするかもしれません。じゃあなにか、自分はまだ基礎の出来ていない初心者なのかと。
これに関しては私はどれだけ嫌な顔をされようと「Yes」と答えます。これは別にマウント取りがしたい訳ではありません。麻雀の強さや技術を語る上で基本基礎の部分はそれだけ比重が大きいということです。
そしてその基本に準じて麻雀を打つこと。私はそれを「マジメに打つ」と表現しています。

麻雀の基本は2つ

ではその「基本」とはいったい何なのか?抽象的ではありますが、私は以下の2点に集約されると思っています。
①自分の手牌主体で和了に向かってまっすぐ手を進める事
②降りるべき手牌でその判断ができ、しっかりと降りること

これらを徹底してマジメに打てば魂天に手が届くところに行けます。
え?こんなん雀豪を目指すためにくらいでやることじゃないの?
と思うかもしれません。様々な戦術コンテンツで確かに脱初心者の名目で見かけたことがあります。
ですが私に言わせればこれらのことすらを徹底できずないがしろにしているから魂天になれないのです。

ならば基本を身につけるためにどうすればよいのか?座学的な勉強はもちろん必要なのですが、少し具体的な対処法というか打ち方も提示してみます。

まず序盤、特に4巡目くらいまでは「相手が何をやっているか」や「自分がどう見られているか」などは一切考えずに、取りあえずは必要な牌を残し不要な牌を残さず手を組みましょう。
よく強者はとにかく字を残すな切れと指導します。私も過去そのような記事を書きました。

あれは少し正確ではなく、厳密には要らない牌を切れですね。要らない牌の対象に字牌がなりやすく、その辺りの説明を端折っている部分は正直ありますが、基本姿勢としては要らんもんは要らんとして扱うということです。

いわゆる手牌をパンパンにするというやつですが、一旦こうやって打つのを習慣付けましょう。その経験の中で、「こういう手なら安全牌や浮き牌を持つ猶予があるな」「この手なら安全度を重視して先にターツ固定してもロスが少ないな」といった気付きが生まれてくるのです。
このプロセスを経ずにただ安牌を持つ、ただ先打ちをするといった手法だけ採用すると、バランス感覚の養われていない、手段が目的化しているだけのまともに手の組めない打ち手が誕生してしまうのです。

またそういった打ち方をすると守備面に不安が残るかもしれませんが、戦えないと判断した場合は与えられた手牌全てを使って目一杯降りればよいのです。そうすることで、明確な安全牌を持たずとも意外と降りきれるという感覚が身につきますし、降りの精度も上がります。今まで不要な放銃が多かったのも、事前の準備より事が起こってからの降り方が悪かったのだと気付くはずです。そして何故安全牌を持つのかという理由についてもわかってくると思います。
間に合わないと判断して、手を壊し溜め込む安全牌はともかく、手牌の右端にそっと携える安全牌は終局までの守備力を確保するためでなく、相手からの明確なアクション(リーチや派手な仕掛け)があった際に、手牌を壊さずに押し返すための武器なのです。

見え方・見せ方

相手の見方や自分の見られ方といった点についてもお話します。とある強者の話(伝聞なので真偽は定かではないですあしからず)で
「親で自分の手が悪い時は敢えて初手ダブ東を切って相手を威嚇する」
といった戦術を語っていたことがあったそうです。まあ私はその話を聞いたとき、ほーんというか正直呆れのような感情を抱きました。
もちろん親がダブ東を切るということは、手牌はそれなりに整っているかつ打点要素が他の部分であるのだろうと想定は出来ますが、あくまで想定に過ぎません。
そもそも整っているといっても相当な幅はありますし、仮に両面両面の1シャンテンでもテンパイまでに平均7~8巡程度はかかります。
それ以外にも単純な切りミスやこの語り手のようにブラフ的に使っていることもあり、様々な可能性があるにも関わらず見え方見せ方を意識しすぎて、初手ダブ東でビビらせようとする方もそれを真に受けてビビる方も言葉を選ばずに言うとアホかとしか言いようがありません。
「あー親がダブ東もう切ったんだな」
もしこれを見せつけられても、ふっとこう考えておけばよいのです。それ以上でもそれ以下でもないのですから。

手が悪いのなら素直に重なれば役と打点の見えるダブ東を持っていればいいのです。どう考えてくれるかわからないブラフに使うには切れない牌なのです。

もちろん見え方見せ方を利用する戦術もあるにはあります。ですがこれもまずは真っ直ぐ自分本位で打った経験を積まないと、どのくらい見え方のためのデメリットを許容できるかというバランスが養われないまま損だけを重ねる打ち手になってしまいます。

ちなみにですがこんだけクソミソに言っていますが、この戦術を語っていた打ち手が弱いとは私は思っていません。ただ自分のストロングポイントを履き違えているだけだと思います。
要は人より絵合わせが上手く、人より降りが上手い。その基本をしっかり押さえられているからイニシアチブを取れているのであり、再三申し上げているようにそれが出来ているということはちゃんと強い打ち手なのです。
ですが人間の心理的なものなのか、自分は特殊な知識や技術を持っているからこそ強いのだと思いたくなるのでしょう。なので少しおかしな、理にかなっていない戦術や戦略を提唱する強者がいても不思議では無いのです。それをひっくり返せるくらい基礎力があるというのが大事ですから。
というよりこういった戦術とかって使える場面が限られすぎてて少々マイナスの影響があろうがそもそも瑣末なんですよね。

大切なのは成長途上にある打ち手の皆さんは、強い人が言ってるからやってるからと聞きかじった戦術を真に受けず、基礎力の向上にまずは努めることなのです。

ダマがなくとも魂天へ

さてここからは少し宣伝も兼ねたお話。私は現在YouTubeの配信の企画で「ダマテン率0%で魂天になる」というのをやっています。これはメンゼンテンパイを取る時はいかな時でもリーチを打つというだけの縛りなのですが、何も「リーチ最強!いつでもリーチ打っときゃ勝てる!」みたいなことを言いたいわけではありません。
今回の記事の冒頭部分に戻るのですが、「魂天になるために必要なもの」のようなコンテンツでよく、リーチ判断をしっかりして上手くダマテンも使わないと魂天になれません!みたいなのを見かけるんですよね。
ですがここまででずーーーっと言ってきたように、大切なのはしっかり手を組みしっかり降りて基本に忠実に打つこと、これさえできれば魂天になれると主張する私としては、納得行かないわけです。少々リーチ判断がガバっていても(ダマ率0が少々かは疑問ですが)こんな打ち方でも魂天になれると確信しています。
もちろん大真面目に打つより勝ち味は薄くなるでしょうし、多少時間も掛かるでしょうが昇天まではやり遂げるつもりなので興味がある方は是非是非見に来てくださいね。

チャンネル登録よろしくお願いします

というわけで今回はここまで。久々に筆が乗ったので書き上がりまでいけましたが、文字ばっかりですね…
一応コラムとは称していますが、牌図などを使った記事っぽくなるように心がけてはいたんですよね今までは。次回以降は初心忘れずでやりたいと思います。

それでは

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