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SNS時代の終焉によせて

おととい誕生日でした!
いよいよ30代最後の1年です……

音楽活動歴ざっと20年の自分にとって、プロ活動を始めた時にはすでに「SNS」というものが活動を周知させるための欠かせないツールとして存在していました(当時は mixi)。求めて自ら検索しホームページやブログの長い記事を読む、というそれ以前のものから、AIによるオススメを一方的に浴び続けるというライフスタイルに変化していった20年に感じます。
音楽やアニメーションなどアート関連動画は、その環境で受け入れられる為に「短ければ短いほど良い」「再生して最初の2秒が勝負だ!」と言われた仕組みに皆(もちろん私も)熱心に向き合い、いつしかそれがアートそのものの正義であるかのような勘違いにまで発展してしまったように感じています。

いま、SNS主流の時代は終わりに向かっています。肌で感じている人も多いのではないかと思います。ものを作る人間は、改めて、自分の作品制作において譲れない部分は何か・作ったものを発表するとはどういうことかを考え直すタイミングに来ていると思います。
演奏の一部を切り抜いた動画はアートの「欠片」ではあるかもしれないけどそれを「作品」と呼べるのか。SNSに公開することで自分の作品を周知するための努力のすべてを果たせたと言えるのか……

自分の近くのもの・人・街とコミュニケーションをとりながら活動していくことが今まで以上に大切になってくると思っています。いわゆる「地域性」というものでしょうか。コロナ禍以降、日本でも都市部以外の局地的な(特に街ぐるみの)アートの盛り上がりが増えとても良いことだと見ています。東京に住む身としては正直、都市部も負けずに盛り上げていかないとまずい!と感じさせられるほどです。
が、これがまさに今必要とされている「地域性」の有無に裏付けされているものだとしたら、この先の変容はこんなものじゃ済まないかもしれません。

自分にも具体的に見えた訳ではありませんが、多くの芸術家は本当に今「何か」から目を覚まし、自ら決断し・行動することが極めて重要になると感じています。

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