見出し画像

建設の中小企業が外国人雇用について本気で考えてみた17~チームビルディング研修編

年に一度の自社安全大会が今年も無事終わりました。

勤続賞やお客様先の表彰などの受賞式では、ネパール人のOさんも”敢闘賞”を受賞。会うといつもニコ―ッ✨とあいさつしてくれるOさん。壇上にあがってあいさつするOさんは、少し照れながらもひときわいい笑顔を輝かせていて、なんだかこちらまでうれしくなります。

笑顔で受賞の挨拶をするOさん


例年の大会では授賞式の後は他社で起きた労災事例などから注意喚起があって終了。となるのですが、今回は趣向を変えて(?)チームビルディング研修をやってみることに。

どこの現場にも一匹狼的な作業員さんがいたりしますが、やはり建設は色んな人が関わって協力しあわなければ出来ない仕事。現場に携わる皆さんにこそ、より協力の大切さを学ぶチームビルディング研修が必要では、と思ったのです。


パワポで作った研修スライド


「現場の作業員さんたちにいきなり「研修やります!」なんて言ったら、ザワつくよ」と部長。部長の心配、ごもっともです。ビジネス研修なんて生まれてこの方やったことないよ、という方もいるかもしれません。それでもなんとか大会プログラムの中に研修を行なう時間を作っていただきました。

なるべく抵抗感を少なくするために、あらかじめ社内報でチームビルディング研修について特集。配布物やアナウンスで事前に「やるよ~」と周知。もちろん研修ゲームそのものも建築系のみなさんが好きそうな「ペーパータワーゲーム」を選びました。

ペーパータワーゲームに使用したスライド

A4サイズの紙30枚で、できるだけ高いタワーを作る「ペーパータワーゲーム」は、糊もハサミも使えません。しかも制限時間はたったの5分。(作戦会議の時間は別に3分設けました。)

このゲームを実際に行っている記事や動画などをネットで見ると、苦戦している方々が多い印象。ザっとみたところ1ⅿ前後の記録が一般的でしょうか。計測時にタワーが自立していること、という条件があるのですが、タイムアップと同時にタワー倒壊!!という悲劇に見舞われた動画もよく目にしました。

この難易度高めなゲームを今回の研修ワークとしたのですが、事前の根回しが功を奏したのか、皆さんの得意分野のゲームだったからか、やってみると思ったより場が盛り上がりました。

チーム分けはその場で私が適当に4人ずつ8チームに分けたので、初顔合わせのメンバーがいるチームもチラホラ。
作戦会議では律儀に「初めまして」の自己紹介から始めてたチームも。(時間ないっちゅーのに!)
初めてのチャレンジでも、どのチームも安定感と高さを両立した立派なタワーを作りあげ、タイムアップ時に倒壊したタワーはゼロ!記録も1ⅿ50cm越えが続々と出て「さすが!」の一言につきます。

前出のOさんとガーナ出身のAさんのチームも第3位と大健闘。
普段は別々の現場で働く4人で構成されたチームでしたが、いいチームワークで意思疎通や役割分担できたからこその結果だと思います。

チームビルディング研修スライドより


このゲームでは限られた時間と資源の中で、自らの考えをどう発信し、メンバーの意見をどう受け止め、さらに自身の役割をどう実践していくかが大切になります。それは日々の業務にも通じます。

今回行ったこのゲームワークは、日本人・外国人問わず国籍を越えて、楽しく参加できる手応えがありました。

現在、外国人を雇用する建設会社に向けて研修サービスを展開していくプロジェクトを企画していますが、このペーパータワーゲームもその中の研修プログラムのひとつに加えたいと思っています。