Snow Manの“売れた”要因とは何だったのだろうと振り返る
《はじめに》
分析ではなく体感の備忘録です。
趣旨としては、Snow Manがこれまでどんな風に売れてきたかと今思うことを書き残しておこうといったところです。
完全に自分の記憶のみで文章を書いているので、当時の事実や感情をすっかり忘れ、現時点から見て都合よく解釈してることも多々あるかと思います。そして、あくまでこの内容は一個人の一つの感想にすぎないことをご了承ください。
また、私は2019年夏からのファンなので、それ以前のSnow Manには触れていません。あしからず。
《略歴》
2019年
・加入騒動により「『Snow Man』を守らないと!」という感情が醸成(メンバーが『Snow Man』を守ろうとする必死の姿を見て)
・「“知られない”を乗り越えたい。」(「認知度が上がれば、沼落ちさせることができる(それだけの実力は既にある)」という自負かっけぇ)
・YouTubeや島動画など豊富な動画の供給(ファンの彼らに対する親近感が増す)
・デビュー前後のPR番組で、セールスポイントの弱さを感じる
・『売上』という数字を名刺代わりにとファンが奮起
2020年
・デビューシングル発売という祭り(このファン活動めちゃくちゃ楽しかった、数字に熱心なファン)
・9時間生配信(メンバーの空気の良さ、いかにデビューを噛み締めているか・彼らにとってのその価値、全力で売れようとしている姿勢を感じる)
・単独ミリオンの夢(デビューの次の目標)
・リーダーの活動自粛と直後のコロナ禍(思い描いていた形とは違うスタート)
・YouTubeの録り溜め使用が不可能だったため、即座にリモート収録によるYouTube配信(リアルタイム感、ロックダウンで暇だった人たちがYouTubeを介して流入)
・待望のセカンドシングル(需要があることを世の中に示す、絶対に数字を出すという空気)
・ファーストツアーが配信・映画滝沢歌舞伎(見たい人の多くが見ることが出来た)
・コロナによる初紅白辞退(次回絶対に呼ばれるように年明け発売のシングルに対する数字に対する熱意)
2021年
・冠番組の地上波放送や各メンバーの地上波レギュラー、メンバー出演の映画公開(お茶の間の露出増)
・滝沢歌舞伎舞台復活
・初の有人ツアー
・紅白初出演
(コロナ禍で叶わなかった夢が少しずつ叶っていく幸せ)
2022年
・日本ゴールドディスク大賞(アーティスト・オブ・ザ・イヤー)初受賞
・ブラザービートのバズ
・目黒の朝ドラ出演/silentのバズ
・グループでTiffanyアンバサダー就任
(一般層における知名度がアップし、このまま伸びていけるかもしれないという期待)
2023年
・タペストリー/Wのミリオン(CDの売れる速度加速)
・滝沢歌舞伎ZERO FINAL/ライビュ(Snow Man元服の儀式、独り立ちって感じ)
・i DO ME初週ミリオン(ついにここまで来たか)
・初のドームツアー
・事務所問題(耐え忍ぶ)
・渡辺『DREAMBOYS』出演/岩本『少年たち』演出
・グループでPUMA ブランドアンバサダー
・不二家のクリスマスケーキ(恩返し)
・カレンダー特典・大晦日配信(メンバーの不屈の精神、類まれなる反骨精神に触れる)
・大晦日配信は同接133万人と当時の日本記録更新
2024年
・GALA開催
・ドラマ出演ラッシュ(1月期は5本)
・LOVE TRIGGER / We'll go togetherやBREAKOUTの初週ミリオン(コンスタントに初週ミリオン達成するように)
・マッサマンお台場冒険王メインキャラクター
・EMPIRE(MV海外撮影)
・5大ドームツアー
・大晦日配信再び
2025年
・デビュー5周年!!!!!!!!!
・ベストアルバム発売(目指せ初日ミリオン)
《所感》
加入からはじめの3年くらいは俺たちは家族だと言って、がっつりスクラム組んで足場を固めてたイメージです。
可愛くて健気でぎゅっとまとまってるところが特に社会人女子にとても受けました。
財力に制限がある層より自由にお金を使える層の割合が多い(主なファン層はメンバーに近い年齢層)印象でした。
その後、個々の活動にも力を入れて勢力拡大志向にシフトしていきます。
ファンになる入口があちこちにあり、時に仕事の分配量などで不満を持つファンも生みながらも、去る人より新規にファンになる人・残る人の方が多い状態でした。
そして地上波などにおけるバズにより、ファン層の幅もかなり広がったように思います。
事務所問題があったあとも勢いが落ちることなく、大晦日配信効果もあってか初週ミリオンが恒常化していきます。
どうやら2024年のドームツアーの多くの会場で参加者の半分ほどが初Snow Manだったようです。複数回参加勢が多数派じゃないという、すごい世界。
2024年もまた個々の年ではありましたが、2023年の事務所問題以降、また一段とメンバーたちのグループに対する愛着が増したような印象です。
そして2024年に作製したアルバムのリード曲が『EMPIRE』というところからも察せられるように、世界に君臨するんだという覚悟(そしてその為の行動を起こすという闘志)を見ました。
2025年に5周年を迎えようとする今、俺ら9人でかましてやるぜ!という空気を感じて、期待に胸を膨らませているところです。
《どのようにしてSnow Manは売れたのか》
デビュー時の勢力を、ファン拡大・ファン層入れ替わりが起こるまで維持出来たことが大きな要因の一つだと思います。
初期のファン層において、とにかく金を出し・自ら動いて権利を勝ち取ることが正義でした。それは、どうすればデビューできるか先が見えなかった時代に、需要を示す為にチケットやグッズを枯らしまくった先人たちの彼らへの愛から生まれた文化なのだと思います。
また、デビュー時期のSnow Man界隈の非公式情報アカウントがマジでマジで優秀な方々で、詳細なデータや情報を提供してくださり、個々がどう動けばSnow Manにとって最善かすごく分かりやすかったです。一人ひとりの力は小さくても皆が力を合わせたら状況がどんどん好転していって、まるで大成功した一大プロジェクトの一員になれたようなあの快感はとんでもなかった。
あの方々が居なかったら今の売上オバケのSnow Manは存在してなかったと強く思います。
今でも大変お世話になっております。
初期のSnow Manは、公式に金を出しハガキを書く人が正義という土壌のおかげで売上を維持し続けられました。特に2枚目と3枚目はまさに「ファンが数字でSnow Manを支えるのだ!」という思いの表れだったと思います。
デビュー後も数年は、買い支え、需要を示すことで次の仕事に繋がるという空気が残っていました。
また、デビュー前夜、加入や同時デビューという出来事があった為ファンが一致団結してSnow Manを推さずしてどうする!とブーストかかっていたところに、いざデビューしたらコロナ期間。しかしコロナ禍が良く作用して、初年度の供給が主に配信になったことから、ファンの皆が同じラインに立つことができました。初年度ファンが分裂することなかったのも勢いを保てた一つの要因だと感じています。
コロナが落ち着き始めた2021年が通常のデビュー1年目みたいになり、ファンはようやく迎えた祭りに大いに盛り上がります。Snow Manはデビュー年が足掛け2年あったような感じでした。
そして、そのままデビューの勢いが消える前に2022年を迎えます。
一般的な知名度を上げた大きなインパクトはsilentのバズだと思うけれども、2022年頃からSnow Manの売り出し方が個人仕事の増加傾向にあり、他のメンバーもそれぞれの個性に合わせた露出がありました。
その結果、様々なジャンルから新たな層が流入。ある程度バランスよく個々のファンが増えていったように思います。
逆に個人仕事が増加することで箱推ししていた層が全員の仕事を追いきれなくなり、ゆるめの箱推しだったり単推し寄りになっていくことも多かったと感じました。
ちょうどこの頃はデビュー当時の熱かった層の勢いも落ち着いてきた頃合いで、徐々に界隈の雰囲気も変わっていった印象です。
2022年のバズ以降、数年をかけ主力だった現場激熱ファン層を、チケット当たれば御の字なゆるめの層の勢力が徐々に上回っていった気がしています。
個々のファンの温度がデビュー当時より下がっても売上が増すくらい、新たにファンになる人が流入してきて、ファンの実数は着実に増えていきました。ファンクラブ会員数も、増えやすいツアー時期以外もコンスタントに増えていたように思います。
売上についても、デビュー当時のように積むムーブもなくなり一人あたりの購買力が落ち着いていきました。それでも売上などの数字がどんどん上がっていくのを不思議な気持ちで眺めていた覚えがあります。あの頃は、まるで台風の目の中に居るような気持ちでした。
現在では、積みはしなくてもCDの特典映像が豪華なのである程度の割合が全形態コンプするといった状況である気がします。
概ねファンの総数や売上が大幅に減ることなく、着実に積み上げる形でSnow Manはこれまで伸びてきたと言えるでしょう。
2023年の事務所問題についてはまだ上手く言葉に出来ません。
ただ、あのとき傍に寄り添ってくださった皆さまのことはずっと覚えていたい。
契約を継続するのか、しないのか。全ての仕事で議題に上がったと思います。
その上で、Snow Manとの関係を守ることに尽力してくださった人たちも居るのだと感じ、本当に救われました。
Snow Manはこれまで幾度となくピンチをチャンスに変えてきたのですが、事務所問題もまたその一つというか、2022年のバズの前後2年くらいのふわふわした空気をぎゅっと引き締める効果があったと思います。
背水の陣のような、ここで、この仲間とともに、これからもやって行くんだという決意。また、事務所で1番売れていることへの責任感というか、自分たちは絶対に折れてはいけないという使命感を感じました。かっけぇな、おい。
彼らの覚悟がファンにも多少なり伝播したと感じてます。
デビューから5年、そろそろまたファン層の変化がある頃合いなのかなと思っています。
5周年の露出がファン層にどんな影響があるのか今後が楽しみです。
《どうしてSnow Manは売れたのか》
売れた要因を考えたときに、あくまで歌や踊り・顔の格好良さは売れる為の前提条件であったり、もしくは加点要素でしかなくて、支持される本質は人間性にあると思います。
9人がアイドルという人を笑顔にする仕事にプライドを持っているところ、どんな状況でもファンを思って行動してくれるところ、こまめにメッセージをくれるところ、どう考えても忙しいのにバチバチにダンスを仕上げてくるところ、判断が的確で迅速という仕事人なところ、周りと協力し支え合えるところ、決して諦めないところ。
良いところを書き連ねればまだまだ止まらないのですが、何が一番すごいって、とにかく彼らは本当に手を抜かない!
売れる為にはやって当たり前だと思われることを、当たり前に実行するのは、実のところ至難の業です。しかし彼らは己の理想に向かって突き進み、妥協しないのが本当にすごい。
また、事務所問題を通して、改めて彼らの人間力の高さを感じることができました。
あの頃、ファンよりも彼ら自身の方がどうしようもなく不安で辛い思いをしていただろうに、彼らは攻めの姿勢でファンの心を守ろうとしてくれました。爆速で年越し配信発表してCDにカレンダー特典につけてくれたの、本当に嬉しかったな。
相思相愛というか、彼らが守りたいと願うものはファンなんだと思わせてくれたのは本当に胸熱で。あくまでアイドルとファンはビジネスの関係なはずなのに、心が繋がってると信じられる。信じさせてくれるのが、すごい。
一貫して、そしてピンチがある度により思いを強くして、彼らは「ファンあっての僕たち」「みんなでSnow Man」とファンを大切に扱ってくれます。
貪欲なまでに、出来る限り多くのファンを掬い上げたいという願い、そしてそこから派生する献身をひしひしと感じます。やっぱり大事にされるってファン冥利に尽きるというか、すごく嬉しいんですよね。
ドームですら落選者が出るグループに成長してしまったからこそ、どうすれば置いてけぼりな人を少なくできるかいつも頭を悩ませてくれているのを随所で感じます。
アルバム発表や新曲披露などのYouTube生配信もコロナ禍でデビューしたグループならではだと思います。デビューツアーを配信でやって、画面を通して全国のファンと繋がれるということを、彼らはこれまでの経験に基づいて確信していて、そのつもりで熱量をぶつけてきます。
惚れさせた責任ちゃんと取ろうとしてくれるアイツら、めっちゃ良い男たちだよ。
アイドルはファンに本気で夢を見せてくれるからこそ、ファンはビジネスの関係という前提をしっかりと弁えながら、全力でその夢に乗っかりにいくのが理想の関係だと思います。
ファンが入れ込みすぎてメンヘラ化するのも良くないし、逆に「結局は金ヅルかよ」とファンを失望させてもダメ。そしてSnow Manは夢と現実の見せ方のバランスを非常に意識していると感じています。
度々ネットが炎上することもありますが、どんな時でも彼らは精一杯誠実でいようとしてくれた気がします。
思いを伝えることを決して怠らず、メッセージを常に発信し続けてくれているところが、なかなか出来そうで出来ないことだなと思います。
そして、彼らは売上や記録に対する感謝などのリアクションがとにかくマメだし、早い。
あと地味に、スキャンダルがほぼ出ていないのも数字を維持できている要因の一つかと。恋人がいることに善悪はないけれど、徹底的に私生活を管理しスキャンダルを掴ませないのは、本当にすごい精神力だと思います。
それと、Snow Manって自分たちがバラバラになってしまいそうなときに、ぎゅっと身を寄せ合うところがとても良い。
加入前も、加入騒動中も、個人仕事が増えてからも、事務所騒動のときも、その時々によって表に表れる形はもちろん違うけれど、
「俺たちは仲間で、皆でずっと一緒に居たいんだ!」という気持ちが言動の端々から伝わってきます。
彼らは、寄る辺ない荒れ狂う芸能界という大海を身を寄せ合って渡っていく覚悟を決めたのだと思います。一蓮托生の仲間に出会えて、皆がお互いを信頼し合っていて、同じ方向を向いて同じ熱量で力を合わせて歩んでいけるって、羨ましいくらい眩しい。
それぞれの得意分野があるから、分担し合って9人揃って完全体になるイメージがあります。
仕事でもプラベでも楽しそうな様子を見ると、そんな素敵な仲間に出会えて良かったねととても温かい気持ちになります。
まさに健やかなるときも病めるときも、互いを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを9人で誓い合っているように感じます。そんなの、末永く幸せにな!ってなるじゃん。
善良で尊敬できる人たちが、各々の努力によって“良き集団”を作り上げていることが彼らが売れた最大の要因だと思います。
そして、彼ら自身そこに価値を見出し、ブランディングしているようにも見受けられます。
だからファンは(それが事実かそうではないかに関わらず)誰かが割りを食ってたり逆に優遇されていると感じると敏感に荒れるし、彼らは「自分たちはちゃんと一枚岩だから誤解しないで」と繰り返し伝えてくれるのだと思っています。
アイドルが商品として売るのは、彼らの生き様です。
こんな人になりたい、こんな風に働きたい、こんな恋人がほしい、こんな仲間と共にいたい、こんな家族を手にしたい、様々な人の理想の生き様を彼らはその人生で体現する。まさに偶像。
誰かの理想であり続けるのは並大抵のことではないと思います。それでも彼らは、表舞台に立つ限り全ての瞬間で、誰かの理想であり続けようとするのです。
もちろん完璧な人間なんていないけれど、彼らは本当にストイックな人たちです。自分たちが出来ることを何一つ手を抜かずに全部やってきたから今の人気がある。
9人が9人、それぞれ本当に全力で生きてる。それって、めちゃくちゃカッコイイ。絶対しんどいだろうに、生き様を曲げないその根性を心の底から尊敬しています。
結局のところ、私は彼らのその人間性に惹かれて彼らを応援し続けているんだと思います。
《さいごに》
私個人は、こんな風に売れてほしいなんて願望は、良い意味でも悪い意味でも、もうほぼなくて。
デビューの年齢が遅かったからもう時間の猶予がない!最短距離で売れないと!と思っていたけれど、本当に最短距離で売れてしまいました。
デビューのときに願っていた夢がほとんど全部叶っていて、少しびっくりしています。
あえて言うなら20年後に「もう足腰立たねぇよ!」って笑いながら、それでもステージで歌って踊るSnow Manが見たいとは思ってます。結構マジでそれだけは本気で見たいと願ってる。
そこに至るまでの道のりはどんな道を歩もうが、彼らが選んだ道だったらきっと素敵なものだろうから、どんな景色を見せてくれるんだろうと無責任に楽しみにしてます。
みんな健康には気を付けて、長生きしてね!