ヴェルサーチェ、ゴージャスの裏の歴史
こんにちは!
健太です。
ヴェルサーチェのクリエイティブディレクターであるドナテラ・ヴェルサーチェがイタリアで猛威を振るう新型コロナウイルスと戦うミラノ市内の病院に、私費から20万ユーロを寄付したというニュースが先月話題となっていました。
今回はそんなヴェルサーチェを紹介していきたいと思います。
年代によってかなり印象の違うヴェルサーチェとはどんなブランドなのでしょうか?
■兄妹の栄光と悲劇
1978年にジャンニ・ヴェルサーチェが立ち上げたラグジュアリーブランドで、当時はジョルジオ・アルマーニ、ジャンフランコ・フェレと共に「ミラノの3G」とも称されました。
そんなイタリアファッション界を引っ張っていたブランドでしたが、ジャンニ・ヴェルサーチェが射殺されてしまうというショッキングな事件が起こります。
妹のドナテラ・ヴェルサーチェが後を引き継ぐものの、10年程衰退期に突入してしまいました。しかし、2011年のH&Mとのコラボなどをきっかけとして、新生ヴェルサーチェとして勢いを取り戻してきています。
■イメージチェンジによる復活
ヴェルサーチェとは面白いブランドで、人によって様々なイメージを持たれています。
1980年代のバブル期の日本では、ブランドのイメージであるメデューサのロゴシャツやカラースーツを着用している人が多数いたため、ギラギラとしたゴージャスなイメージを持っている人が多くいました。
しかし、娘のドナテラの時代になりH&Mとコラボすると一般大衆向けに認知されるようになり、幅広い層の顧客を取り入れることに成功しました。
近年ではキャンペーンモデルにレディーガガやマドンナを起用したことで、ブランドのイメージ向上に繋がっています。
■おわりに
2018年に従来の「ヴェルサーチ」から表記を変えたヴェルサーチェ。
マイケルコースに買収されたことからブランドの運営体制も変わったことで更に飛躍が期待されており、今後も私たちに独自のラグジュアリーを届けてくれることでしょう。
次回は、ヴェルサーチェと同じ「ミラノの3G」であるジョルジオ・アルマーニを紹介していきます。
それではまた!
服部 健太