敗戦記念日の8月最後に…【映画レビュー】『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』を見て…
noteは様々なことに使えるのに、ここが白紙の画面の状態、薄いグレーの字で,読んだ本の感想などを書いてみませんか?だって――。
よけいなお世話だっつーの!
わたしはわたしの思い入れがあって,ここにモノするのだから…★
見た映画の話をしても,良いじゃないの!!
と言うことで,皆さん…8月もあと1日で終わってしまい、9月になります。
秋が刻一刻と近づいて来るって,感じでしょうか?
台風の秋ではなく、夏のあいだからもう既に異常気象が蔓延し、集中豪雨やスコールみたいな雨が続いたり,かと思ったら極端に日差しの強い晴れ間が続いたりしましたね…皆さま方,お疲れ様です♬
よくここまで猛暑を乗り越えて来ましたね…^^;
残暑がまだまだ厳しいですが、あと一息頑張れば、秋はもうすぐそこのような気が致します。
とまぁ,340字の冒頭のあいさつはこれで終わりにして、わたしがつい最近見た映画について紹介したい。
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はじまりから、壮絶だった。
音楽が、絶妙だった。
主人公等の皮膚が、ケロイドややけどで爛れた傷口も、リアルで痛々しかった。
特殊メイクが、生々しかった。
それでもわたしは、こんなものではなかろうと、事実を凌ぐものは一切ないことを、感じている。
人間の,生きた肉が焼けるにおいなどは伝わらない。
しかし、戦争の話を初めて見聞きする人は、衝撃を受けるだろう。
仮に虫が嫌いで,『虫の画像注意』だなんて画面に書かれても、それは甘っちょろい。
それに、これは別に,ホラーでも何でもない。
出来る限り,事実を忠実に、再現しようとする試みだ。
それらがまずは、私の目耳から入る印象だった。
次にわたしにとって、こころ動かされたツボは、ここだった…起死回生した主人公の進示(しんじ)は、ケガもある程度落ち付き、退院出来るようになる。
しかし、たった一人の身内の父と生き別れ、どこに行ったか探す術もなく、生家に戻るも家は皆,燃え崩れてペシャンコ、跡形もなく土や埃まみれの家を掘り出してやっと見つけたのは、父が持っていた懐中時計だった。
時刻は、8時15分,その時の時針を指したまま止まっていた…。
やさしく撫でるようにして、そっと埃や汚れを払い、大事に別れ形見?にした。
実際に身内がいないことで、戦争孤児の風当たりは強かったから、融資など,どこの馬の骨ともつかぬやからに、たやすく貸せないと、断られてしまう。
それでも何とか生き抜いた進示は、商いを始めたり,家庭を築いたりする中で、今現在実在し、画面に写る,娘に戦争当時の思いを語る。
進示は懐中時計が、亡き父の大事な形見ながら,原爆の被災のあの時のままの時刻を示していることから、時計を国連に寄贈した。
そして年月は経ち、進示の娘がアメリカに滞在時,国連に寄ってその時計を一目見ようと行ってみたが、父から聞いた,その時計がないことに気付き、国連に訴えるが、にべもない返事で有耶無耶にされてしまった。
娘は怒り,こんな父が大事にしていたものを盗まれたのに、真剣に探してくれもしないで,何て不誠実な!とでも思ったのだろう…。
父・進示は娘を諫める。
そこがヒロシマの原点であることに,わたしはいたく感動した。
父のゆるす気持ち…そのひろい心。
そうなかなか,相手の仕打ちなどを人は許すことが出来ない。
それが『人』でもあり,『人情』ではなかろうか。
しかしそれを超えた、進示の発想・目線の先は違った。
恐らくこの映画で訴えたいことが、ここに凝縮している筈!
そこにわたしもマンマとツボにハマり,涙ぐんでしまったのだった…。
そして進示は見事に,どこぞの馬の骨ではないことが証明されたのだった。
ここに,それを詳しく書いてしまったら、これから見る人に申し訳ないので、肝心なところは伏せておこう(^^♪
この映画はNHKの朝の映画紹介もしていたし、東京新聞だったか…結構メディアに取り上げられた映画だ。
被爆者の主人公の娘が確か,実際に今もアメリカ在住で、その縁でアメリカ人監督によって作られた,あの日あの時のヒロシマの証言を元に、ドキュメンタリータッチで描かれた作品だ。
ネタバレのところもあるが、肝心なところは伏せておくので,良かったら、是非とも,上映会場へ足を運んで欲しい。
都内の方は、こちら!…と思ったら、全館上映終了になっていた。
京都ではかろうじて,やっているのかも知れない👇
(終映:9/2迄に,是非どうぞ❣)
⭐最後に…
こうした史実に基づいた映画は、視覚に訴える格好の歴史探訪の旅になる。若い人びとには、こころの糧ともなるだろう。決して重い,暗いと遠ざけてはならない。いのちを考えることは、人間の永遠のテーマなのだから…⭐
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