![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23125472/rectangle_large_type_2_0dec4dc08b4a4df36394b2723780396b.png?width=1200)
【映画レビュー】~夜と霧~
夜と霧と言うDVDを鑑賞して――。
ナチスの悲惨さを、存分にあぶり出す映画だった。
わたしはこれを見て、日本と同じ狂気を垣間見た気がした。
戦争を起こす人間は、人間性を放棄し、鬼畜と化す。
鬼畜米英などと日本人は罵っていたようだが、自国の人間を悪く言う者はいない。
しかし、実際は日本軍も似たり寄ったりのことをしたのに、日本人はそんな人種ではないなどと正当化し、戦争を美化する者が今も いる。
そう言った人間を絶対に疑ってかからないことには、自分たちを戦争へ突き進ませる悲劇を、必ずや招くだろう。
戦争を知らないからこそ、悲劇を招くのだと私は思うから、このことはとても重く、苦しくのしかかって来る問題映画だが、わたしは人間としての責任として、こうしたものを知った以上、見るように努めている。
この映画の最後にナレーションの語る部分を、一部紹介しよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
戦犯として,引っ張り出された者は言う。
命令に従っただけ…そして、責任はない、と…。
戦争責任を誰も取りたがらない。
900万の死者が眠ると言われているこの地…。
戦争は終わっていないと、ナレーターが言う。
(わたしも思う。
これらは悪夢のような現実だ。)
ナレーターが続ける。
これから我々の誰が、今後,戦争について警戒し知らせるのか。
次にこんな無惨や馬鹿げたことが起きようとしたときに、防ぐことが出来るのか。
今もあなたの隣には、将校がいて密告者がいる。と語るナレーター。
こうした映像の前から離れて行けば、希望が回復した振りをする人々…と皮肉り続ける。
「ある国のある時期にだけあった特別な話」だと言い聞かせ、消えやらぬ悲鳴に耳を貸さない我々。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その通りだと思った。
こうしたみにくい修正を、今の日本の右翼や保守はやりたがる。
靖国神社などにも、在ってはならないまゆつばものの記述がある。
これからを生きる わかものは何を、真実として生きるべきか、それはこの映画が示唆してくれているように思った。
ドイツでは、こうした戦犯の清算を立派にやり遂げた筈なのに、何故かまた戦争をやりたがるような,ナチズム的な人種が跋扈し始めたと言う。
日本は清算もやり遂げていないと言うのに,これからの将来がますます心配だ。
**********************************************************************************
新月灯火/彼女らもまた/コロナかも…
(2020.04.15の分として^^;)
いいなと思ったら応援しよう!
![まろんはっぴのおしゃべりnote](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21656914/profile_fe03e4993d4e37df0c9962e559048fc2.jpg?width=600&crop=1:1,smart)