正直者は徳を積む
正直者の生きづらさ
この時に、『自分に正直に生きる』ということについて書きました。簡単なことではないと、私は思います。
なぜなら、これまで正直に過ごして得をしたことがあまりなかったからです。
中学生の頃、テストの採点で先生が誤って丸をつけてくれている箇所がありました。私の回答は間違っていたので、先生に伝えに行きました。
「ちゃんと申し出てきて偉いね。いつかきっといいことがある。」
と言われ、バツになり点数は下がりました。その時は「なんか悔しいけど嘘をついて点をもらっても嬉しくないからいいや」と思っていました。
学校や会社では、他の人と違う意見を言うと「変わり者」扱いをされ、次第に話を聞いてもらえなくなります。黙って周りに同調している方が、話は進みやすいです。邪魔をするのはやめようと、自分の声を無視することが増えていきました(周りから見たらそんなことなかったようですが)。
しかし、違和感から目を背けることはできず、行き場のない思いを溜め込むことしかできませんでした。嘘をついて誤魔化していると苦しくなります。
類は友を呼ぶ
もしこの言葉が本当なら、私は正直者なのだと思うのです。私の周りには、真っ直ぐに自分を貫き通す人しかいないからです。自分のことを深く理解しようと考え、うまくいかないことから目を背けない。解決できる方法を考えて成功するまで続ける人に、囲まれているからです。
自分に嘘をつくこともありましたが、本当の思いは捨てずにここまで来ました。周りにいる人たちが、間違っていないと言ってくれているようで心強く感じます。
正直者だけが、本当にやりたいことを見つけられる
甲本ヒロトさんのこのインタビューで話されている内容が、とても心に刺さりました。
特に、2:34あたりからの回答は、自分に対して本気で向き合っている人にしかわからない感覚だと思います。
「コアに向かって進んでいく。真下に突き進んでいく感じなんだよ。マグマに向かって。そういう点ではもうベクトルはいつも一本だからね。」
仕事も辞めて何も言い訳が出来ない状態を作ってやっと、私は自分のマグマがある方向がわかった気がします。どうやってそちらに進むかは、目の前に浮かんでいる「やりたいと思ったこと」をやってみるしかない、そう思いました。
仕事をしながらでも見つけられる人はいると思います。私はそんな器用ではなかったようです。実は仕事の中に溢れかえっていたヒントも、たっぷり時間をとってやっと見つけることができました。
『人生って面白い!』今は強くそう感じています。
これからの正直者
正直に生きる人には、必ずたくさんの味方がついてきます。自分を受け入れてくれる人が集まってきます。
もし批判的な人が現れても、気にならなくなります。自分が自分に正直でいるだけで、とっても過ごしやすく楽しい世界に変わります。
私はまだ、スタートラインに立ったところですが、同じように真っ直ぐに生きると決めた人を心から応援します。そんな人たちの力になれるように、真っ直ぐ生きていきます。
チッポケなウソついた夜には
自分がとてもチッポケな奴
ドデカイ ウソをつきとおすなら
それは本当になる
(泣かないで恋人よ/THE BLUE HEARTS)