努力は1%しかしない
ペンを取ろうと努力することと、実際にペンを取ることとには何の関係もない。
であるならば、努力すること、目指すこと、頑張ることそれ自体には、物事を実現させる力なんてこれっぽっちも無いのだ。
でも世間では努力や頑張ることが是とする風潮にある。
それに靡くのは自由だ。
根性論だとしても、その輪に入って本気で信じている人は、それはそれで楽しそうに思える。
努力100%、そんな生き方もきっといいだろう。
周囲から見ても、世間体としては格好がついているのではないだろうか。
苦しくて辛い道を進むのは、かなり見栄えがいい。
だが、精神的に追い詰められることと実際に成果を出すこととは、全くもって無関係だ。
事を成すのに意志の力が関与するとすれば、せいぜい1%くらいだろう。
その1%の努力があれば、大まかな目処は立つ。
あとはやるだけだ。
どれだけ努力したか、どれだけ頑張っているか、などというのはどうでもいいことだ。
やったのか、やっていないのか。
ペンを取るのか、取らないのか。
そこに意志の力は1%で十分過ぎるのだ。