UIデザインに遊び心を入れる
こんにちは 、UIデザイナーの澪です。遊び心があるアプリやサービスを作るために日々模索しています。
私自身、UIデザイナーを目指したきっかけは、「心を動かされる体験」をしたからでした。詳細は今回は省きますが、アプリやwebサービスを作る中で誰かの「嬉しい!」を届けられないかと考えながらUIデザインに向き合い続けています。
そんな私が考える、UIデザインに遊び心を入れることについて書いてみたいと思います。
(心を動かすデザインと遊び心は私の中で微妙にニュアンスが違うのですが、今回同じ意味で書いてみます)
なぜ遊び心がUIデザインにも必要なのか
遊び心があるデザインは、開発的に後回しにされがちです。なぜなら、短期的なメリット(売り上げなどの数字)がわかりずらいからです。
ただ、遊び心があるデザインは「長く愛されるサービス(アプリ)にする」力があります。サービスがユーザーの期待や想像を上回った結果、長く応援しようやもっと使い込もうなどを考える「ファン」になってくれます。心を動かすのです。
長く愛されるサービスを作りたいと思うのなら「遊び心あるデザイン=心を動かすデザイン」を大切にする必要があるのです。
UIデザインの遊び心は行きすぎると「嫌われる」
心を動かすデザインを作るのは、簡単ではありません。ユーザーの「想像以上」を作る必要があるため、ターゲットユーザーの趣向や行動をしっかりとリサーチし、サービスに愛情を持って作る必要があります。
また、このようなデザインはやりすぎると嫌われる原因にもなります。
アプリを利用するのはユーザー自身なのでユーザーのコア体験を邪魔してはいけません。
例えば、全画面を使ったモーダルやアニメーションは演出を派手にする一つの方法ですが、モーダルのせいで、行動を一時停止されるユーザーの気持ちはどうでしょうか?また、アニメーションの始まり方が唐突だとどうでしょうか?ユーザーが自分によってアニメーションが始まったという気持ちよさはしっかり考えれられているのでしょうか?
UIデザインでの遊び心は、コア体験を邪魔してストレスの原因になってはいけません。むしろより良くするために使われるべきです。
課題からではなく表現から作りこむ
ここは私も探り途中なので仮説ベースで書きます。ユーザーの課題から始めるデザインは、想像力の一部分を閉ざしてしまうと言われたりしますが、実際はどうなのでしょうか?
確かに課題から作り込むと、気持ちをあげるアニメーションなどの表現(=グラフィックなどの表現のこと)は二の次になってしまう可能性はなくはありません。
表現は正解が見えにくい領域でもあります。演出の振れ幅が測りにくいのです。そのような時は、一度大きく降って、徐々にチューニングしていく、という感覚で調整するのが良いとクライアントさんから学びました。(現在やって言っている途中なので結果報告は後日します。)
なぜ、デザイナーはデザインを言語化する必要があるのか
先日後輩が言っていた内容で面白い話がありました。「ターゲットユーザーがアプリを使用している時はユーザー自身に言語化は必要ない。言語化が必要なくテンションが上がるものが本当に良いものなのでは。」と。本当にその通りで、自分自身も本当に良いものに出会った瞬間はなぜ良いのかなど考える暇がないです。
ただ、デザイナーはターゲットユーザーに言語化されないためにも自分たち自身が言語化する必要があるのだと思います。
ターゲットユーザーにサービスを届けるために、クライアントさんやチームメンバーなどターゲットユーザーでない人たちにデザインを説明する必要があるのです。ターゲットユーザーでない人たちは、その遊び心を見たとしてもなぜそれがユーザーにとっていいのかわからないからです。
デザイナーが言語化を武器にするということは、自分が届けたいサービスを確実に届けることができるということだと思うのです。
あとがき
最近の学びをパっと書いたnoteでした。デザイナーを始めた頃の自分はきっとユーザーのコア体験を考えず派手な演出を入れたがっていたと思います。私がこれに気がつけたのは、HIGやMaterial Designがなぜ存在しているのかをなんとなくわかってきたからでした。遊び心には必要ないのではと初心者の時に思っていた知識が今に生きています。(まだまだですが。)
いろんな知識を味方につけて、ハートを揺さぶるデザインを作れるUIデザイナーになりたいです!
関連ブログを書いているのでぜひ読んでみてください。
https://goodpatch.com/blog/heartmoving-design/
読んでいただいてありがとうございます!デザインの本の購入資金に当てたいなと思うので支援していただけるととっても嬉しいです!資金で買った本をnoteにまとめたいと思います。