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『異文化から学ぶ事は多い』と言えるかは、受け入れる側の姿勢の中にある

にんにちは、王翦です。

最近気付きがあったので今日はメモ代わり程度に…

先日こちらの記事を書きました。

ザッピングの説明はここでは省略するとして、テレビを見る唯一の収穫である(と筆者は思っている)ザッピングを、テレビを一切見ない(そもそも自宅にテレビがない)僕がどうやって日常にもたらすかについて、本をネットで買うだけではなく本屋にふらっと立ち寄るのは結構いいよねって話を書いた記事ですね。

異なる文化圏の人の話を聞くのはやはり相当良い

さて、最近お話をさせていただいた方との会話で、アイスブレイク的に何となく趣味の話になったのですが、その方が『自宅でパンを焼く』との事でした。

僕は好きな食べ物はカロリーと豪語する生物で、嫌いな食べ物はない自負で出来ていますが、実は好き好んでパンを食べないのです。

結婚式のパンは一生懸命おかわりするのですが、それ以外でパンを口に運ぶという行為は自主的に行わないという事です。
(最近Twitterで、#王翦飯をアップしてないのはコロナのせい。)

そんな僕は、自宅でパンを焼くその方のお話を聞いた時、どう感じたのか。

『異文化だ』です。

僕が食に関して、上記のような文化圏にいる以上、この方のように『パンを自宅で焼く』という発想には今世では至らないであろう事は容易に想像でき、この会話は『文化の垣根を超えた接見である』と言えそうです。

仮に、僕の思考が鎖国状態の政策をとっていた場合、そこからの接見はちょうどいいアイスブレイクのネタで終わっていたと思います。
が、あいにく我が国は開かれた外交をしており、取り込めるテクノロジー、技術革新は積極的にパクっていく方針の為、結果的に非常にありがたいセミナーとなりました。

自分では能動的に取り込めなかった情報に触れる幸せ

ここからは弊社(主語がいちいち変わってますが、敢えてです)のクレドが一般的企業と異なるのではないかという想像の元にお話しするのですが、皆さんは異文化の話にどう耳を傾けますか?
『弊社には関係なさそうな事業内容だな』、で終わる事が多いのではないでしょうか。
(違ったらすみません。)

などと考えながら、僕が好き好んで食べない事で有名なパンを自宅で焼くという王国の住人との異文化交流を楽しみました。
と同時に、恐ろしく自分がパンに対する知識が乏しい事を認識しました。

ここで得た知見は、今後何に活かせるのでしょうか。
そんな事分からないけど、持ってる事で引き出しが増えた事は間違いなくて、今後パンが弱点属性のボスが出てきた時に装備出来るかもねー、でいいじゃないですか。
少なくとも僕は、パンを自宅で焼く王国の生の経験を、もちろんその一部にしか過ぎないにしろ、たった数十分で得た事になるわけです。
自分の所属している属性と異なれば異なるほど、そこには伸びしろがあります。

異文化は、取り込むと文化になりうる

多様性の時代、という言葉は何だか最近使われ過ぎていて(そんなことない?)、ちょっと胡散臭い言葉のように感じてしまう昨今、自分の居心地の良いコミュニティで生きていくという考え方が現在の僕の持つ都合の良いスタンスなのですが、その居心地の良さは、長期的には刺激の欠乏などで居心地の良い場所ではなくなる事があります。
高校時代、すっげー暇でなんかつまんねーなって思っていた時は、その環境の居心地の良さには気付けなくなってしまっていました。
失ってはじめて分かるよねってのは、失恋ソングなどでよく聞く話です。

これは、人間の認知のバグみたいなものなのかもしれません。
僕は自分の居心地の良さに違和感を取り込む事がもたらす化学反応を、自分の生存戦略の一環と考えています。
香港やシンガポールが領土が狭い為に、貿易のハブとして栄えてきた、みたいな話を思い出しました。

異文化とは、言い方を変えれば、能動的に避けてきたものではなく、今までの環境下では出会わなかっただけの文化であると考えると、異文化は一生異文化なのではなく、取り入れ方によっては文化になりえます。
本来人間は、生まれ育った場所から行動範囲を広げていく中で、多かれ少なかれ文化をアップデートして今に至るはずで、この先文化のアップデートは起こらないとは言い切れないのです。

自宅でパンを焼く王国の話を聴きながら、こんな事を考えていました。
アイスブレイクも、向き合い方によってはより有益な時間に変わるよねって話です。

パンがそこまで好きではない人が、このパンだったら食べてもいいなと思って売ってるパン屋

なんてあったらちょっとおもしろそうじゃないですか?
という事で、こんな本を買ってとりあえず自宅に置いておこうと考えている王翦でした。

ではまた。

ストリートに出れば自分の身を守ってくれるのは、身につけているメッセージのみだ。

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王翦爆竹研究所
この執筆活動が、僕の知らない誰かの人生のお役に立てたら、これほど嬉しいことはないなぁ。 そう思いながら、PCに向かっています。 応援していただけたらありがたいですm(__)m