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いけにえと雪のセツナのおススメ
こんな人におススメ!
*クロノ・トリガーが好きな人
*切ないストーリーが好きな人
*雪が好きな人
steamの名作に昔から名を連ねている本作。インディーゲームだと思っていたんですが、スクエニの子会社(独立した部門?)とのことでプレイしてみるとめちゃくちゃクロノ・トリガーの作り・ワードを取り入れていてびっくりしました!なるほどスクエニの許可ないとこれは作れないな…と。
とにかくクロノ・トリガーファンならテンションの上がるシステムが山ほど入っていますので是非プレイしてみてください!
ボリュームとしては控えめですが、本当に昔ながらのJRPGをモデルにしてるので不便なところは沢山あります。それもまたいい味なのですが!
2016年に発売された本作はクロノ・トリガーのシステム等を取り入れたスクエニのJRPGです。というかもろクロノ・トリガーのシステムです!
まず、戦闘システムですがダンジョンにいる敵に当たると戦闘が始まります。戦闘パートに移行することもなくシームレスに始まる!まさにクロノ・トリガーの代名詞!まぁ本当にスーファミでこれをやったのがすごいな、と改めて思ったりもしました。
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クロノ・トリガーのシステムを踏襲してはいますが独自システムも沢山あります。そのうちの一つでありこの作品の代表的なギミックである刹那システムは溜まったゲージを消費しタイミングよくボタンを押すことで追加の効果を発揮できます。これが結構便利な効果も多く後半はゲージ管理も攻略に欠かせない重要な要素になってました!
またスキル(魔法)の設定方法が奥深く、スキルスロットを持つ装備を各キャラに設定し、その装備にスキルをはめていくんですが、そもそもこのスキルがよくあるRPGと違ってレベルアップで勝手に覚えていく、というものではないのです!モンスターを倒したときにドロップするアイテムを街の交換屋さんで売却し、売却数に応じて交換できる、という仕組み。しかもドロップは倒したときの攻撃の属性やセツナシステムの利用などで変わってくるのでフルコンしようとすると相当やりこむことに…。
ちなみにスキルや魔法名がもろクロノ・トリガーのものやFFシリーズお馴染みのものがありますがそのあたりはスクエニから独立した子会社だからこそ出来るものなんでしょう。あまりにもまんまで最初ちょっと笑っちゃいましたが!
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システム面ではないですがこのゲームの特徴として、フィールド全てが雪の降る静かな世界になっています。そしてBGMもシンプルなピアノメインのみ。序盤で明らかになる「旅の最終目標」を思うとこの風景とBGMはすごく心に染みわたります…。雪のざくざくと踏みしめる音とキャラクターが通った後の雪の道、外ではキャラクター達の吐く息の白さ等、ドット絵では出せなかったであろう描写が雰囲気を作り上げています。戦闘シーンのみキャラボイスがありますがこちらは設定でオン・オフ切り替えられるのでお好みで!私は最初ちょっと戸惑いましたがそれこそPS2の頃のゲーム(初代PSでもあったかも)のような感覚でプレイ出来て良かったです!
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古き良きRPGの、とくにクロノ・トリガーの持っていた要素を沢山詰め込まれた作品…ということは…当然不親切な部分もまぁまぁあります!
まずオートセーブはありません!当たり前ですね!!ただし昔のメモリーカードでセーブしてた頃と違っていくらセーブを分けてもPCのメモリを圧迫しなければ問題ないので無限にセーブを分けることは出来ます。(たぶん)
次に説明の少なさ、ですがこれはこのゲームのボリューム的にそこまで不便には感じませんでした。クロノ・トリガーの時は町+時代のややこしさがあったのでメモを取りながらプレイしてましたが今作では割と次に向かうべき道が1本なので迷子になることはそうそうないはず。迷子にはならないですが、昔のRPG(というかスクエニ作品に多かった)あるイベントまで進まないと開けられない宝箱が各地にあるため、全回収はある程度マップの全体図を覚えておかないといけないのでそこそこめんどくさかったです。でも「めんどくさいなぁ」と思いつつ全部回収してやろう、とじっくりプレイしてしまうのが昔のJRPGプレイヤーの性なんでしょうかね…。
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ストーリー自体は結構昔のJRPG感満載なんですが、割とサクサク進むのでちょっ感情移入はしづらいかと思います。でも思い返してみたらクロノ・トリガー含めスーファミ時代の作品ってソフトの容量の問題もあってあんまりキャラの掘り下げとかなかったんですよね。最近のゲームをやってると物足りなさを感じるかもしれないですがこれもまた古き良きJRPGなんだろうな、と。(だってカエルはかっこいいけど感情移入は出来なかったし)
あともったいな!って思ったのがキャラの全身立ち絵がゲーム中にないんですよね…。これも昔のゲームだったらパッケージのジャケットにちょっとした攻略情報とキャラ紹介が乗っていたので問題にならなかったんですが、パッケージでゲームを買うことが少なくなり、パッケージ版でもジャケットにパンフがついてない現代では全身のイラストを見ることが出来ない状態になってしまっています。せめてDLCでアートワーク付けるとかしても良かったんじゃないか!?一応公式サイトに行けば全身立ち絵が見れるんですが、この公式サイトがちょっと古い…のか?PCで見るととんでもないサイズになってます…。
キャラクターだけでなく武器デザインも結構良く、装備が見た目に反映されるタイプの為そのあたりも好きな人はいいと思います!
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久々にRPGをプレイして十分な満足感を得られるものでした!ただスーファミ時代のRPGを経験していない人にはちょっと物足りなさやストーリーの雑さが気になってしまうかもしれません。
でもいいんです!世界を救うのに理由なんかいらねぇ!モンスターは片っ端から倒すべき!人んちの宝箱は俺のもの!そういう懐かしいRPGです!
残念なことに製作元のTokyo RPG Factoryはスクエニに吸収合併されてしまったので今後このチームの作品が世に出るか分からないですが、『鬼ノ哭ク邦』や『LOST SPHEAR』などが同スタジオで開発されたゲームだそうで、そのあたりもいつかやってみたいと思います!
おまけに……
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あるイベントをこなした後に行ける場所で開発の人たちであろうモンスターが住む村があります。この辺りも最近のゲームでは見ないですが昔はよくあった気がしますね!しかもここだけがドット絵になっているニクい演出!
本当にあの頃のRPGを新鮮な気持ちでプレイ出来た気がします。
是非スーファミ~PS2の頃のRPGが好きな人はやってほしい!そんな作品でした!おススメです!
おせん