幻想からの脱却で、作業も心も軽くなる「家庭料理の新デザイン」

食への興味は割と上位な私。
料理も自分の中では好きな部類で、それなりにちゃんとしたいなと思っていました。
ですが、3人の子育てや仕事をする中では、自分が食べたかったり・美味しいと思うものでもなかなかそれが優先できなかったこともあり、半ば諦めていました。

そんな中で参加した「家庭料理の新デザイン」。

私は実家に3世代で住んでいるので、味の好みも正直様々。
きっと新しいレシピを仕入れてきても、一回作るか作らないかで、消えて行ってしまうのかも、と思ってました。
でも、今回は違いました。
そもそもレシピや食生活についてこうしたら良い、みたいな講義ではなかったのです。

「自分のライフスタイルに合った、食を模索すること」

SNSが普及してからは、キラキラした手間のかけた家庭料理やお弁当を目にする機会が増えました。
でもそれに惑わされることはないのです。
要は、家庭料理に対する幻想の束縛から脱出し、自分自身で納得感のある食生活をすればいいだけだというのです。

スープはバランスのとれた作りやすい料理なので、それを実現するための有賀先生からの一つの提案のようなもの。
私の中でのスープ料理は片手で数えるくらいしかレシピがなかったので、いざ実践編へと参加してきました。

シンプル多様なスープの数々

作り方はとてもシンプル。
3人組ずつのグループになって、「野菜」「タンパク質」「だし」「オイル」「調味料」を決めていきます。
私のグループでは、
「今はこれ食べたい気分かな(あさり)」
「いいね、そうしよう。そうするとそれに合う野菜はどれかな(トマト)」
「彩りでこれもいれよう(スナップエンドウ)」
といったゆるい感じで進めていきました。

作る時間は大体20分程度。
基本的な野菜の組み合わせをみんなで決めたら、いざ調理。
有賀先生は水分量や素材投入のタイミングを指示してくれます。

あっという間にできあがり。
有賀先生が調理の過程でおろしニンニクとドライトマトを少しプラスと美味しくなるよとアドバイスくださいました。

素直に美味しくホッとします(アドバイス通り、ニンニクとドライトマトが良い味だしてました)。

スープじゃない、即席一品料理の数々。

一通りみんなが食べ終わったところで、残った野菜で有賀先生が即席ライブクッキング。
野菜1品、タンパク質1品を選んできて、4種類くらいの料理をさっと作ってくださいました。


実は、一番印象に残ったのが、この時間でした。

フライパン一つで料理している有賀先生をみんなで囲み、生徒は片手にお箸を持ってスタンバイ状態(お皿は洗ってしまったので、あまり使わないようにしてました)。


人によってはもう片手にお酒を持って、ちょい飲みしながら調理を眺めています。
さっと炒めて、ときにはちょっと蒸して、ポン酢や酒、塩などで簡単に味付けしてさっとつくる。アクセントにおろしショウガやゴマをパラパラと時間にして5分〜10分。
「はい、できました。みなさん召し上がって。食べて食べて。」
「私も良く飲みながら料理しますよ。」と有賀先生も気がほぐれる一言を言ってくださいます。

決して気取らず、でもたっぷりの野菜をだれでも親しめる味でみんなで食す。
このライブ感をうまく表現できない自分が恨めしくなるくらいワクワクする空間でした。
ぜひ、この感じの料理教室が広まってほしいと思った瞬間でもあります。
男性参加者も多く残って、先生の料理にひたすら感心している様子でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?