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役割を担うなら全体を知ろう(組織と個人のつながり)

組織の中で何らかの役割を担うなら、組織全体が何のために何をしているのか、その全体像をよく理解しておく必要があります。これを知らないまま組織の一員になると、すぐに組織に取り込まれて、消費される歯車のようになってしまうからです。

所属組織についてクリアに説明出来ますか?

会社でもサークルでも何らかの団体でも、自分が所属している組織について、詳細に説明が出来ますか?

アルバイトをするときや、地域活動などで「ちょっと手伝って」と言われたときなどは、その組織が全体として何をしようとしているのかにあまり目を向けずに、「私の担当する役割(仕事)と報酬」にだけフォーカスしがちです。

どんな気軽な気持ちで、あるいは部分だけを見て決めたとしても、「組織の一員」であることに違いありません。そして、そういう形で組織に加入すると、組織に取り込まれて自分が何をしているのかが曖昧になり、結果として「考えない人格のない歯車」のようになりがちです。

確認すべきポイントとは?

組織に加入する際に、以下のようなことを確認しておくと、自分らしい意思決定が可能になります。

  1. いつ誰にどのようにして設立された組織なのか?

  2. 誰のために、何を提供し、どんな価値をつくり出しているのか?

  3. どのような組織体制(権限配分と役割分担)で運営されているのか?

  4. 自分の担当する役割(部分)は、そのうちのどこなのか?

  5. その組織の中で、自分が決定出来る範囲はどこからどこまでか?

最低でも、この5つを知る必要があります。加入前に人事が分からない場合は、1〜3だけでも構いません。ここまで把握すると、その組織に対して「好き・嫌い」や「興味がある・ない」など、自分の内側にフィーリングが芽生えます。

組織に対して個人が対等に渡り合うには?

大切なのは、自分が組織しようとする組織について知った上で、

  • 組織に参加して、役割を担う(この組織は自分にふさわしい)

  • 組織には参加しない(この組織は自分にふさわしくない)

のいずれかを、ちゃんと選択することです。
この選択を迂回したまま組織の一員になって役割を担うと、個人は簡単に組織システムに取り込まれてしまいます。その結果、「納得いかないけど、嫌々やる」という状態に行き着きます。

あなたが組織にふさわしいかではなく、その組織があなたにふさわしいのかどうか、それを自己決定するのです。相手もこちらを選びますが、こちらも相手を選びます。

この話は、自分らしく組織とかかわるために、最低限のラインだと言えるでしょう。

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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