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中小企業診断士1次試験をゼロから独学で突破した話 ~①要点と学習計画~
こんにちは、皆さん。今回は、中小企業診断士に挑戦される方々に、私自身がおこなった独学かつ低予算で1次試験を突破した勉強方法を何回かに分けてお伝えしたいと思います。
私の自己紹介はこちらから ↓ ↓ ↓
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要点
先に要点を4つ、お伝えします。結論から申し上げると、勉強方法と運次第で独学でも合格できる可能性があります。
※注意※
私がご紹介するのは個人の一例であり、一般的に当てはまることを検証したものではありません。学習にあたっては様々な情報源を参考にご判断ください。
無料ツールをフル活用
YouTube、アプリ、ウェブサイトなど、あらゆる媒体で良質な情報を発信してくださる方がたくさんいらっしゃいます。その恩恵にあずかりましょう。
スキマ時間に詰め込む
移動中、食事中、休憩中など、勉強できる時間はいくらでもあります。そして、スキマ時間の勉強はストレスも少なく続けやすいです。
単なる暗記ではなく、考えながら問題を解く
暗記自体はもちろん重要ですが、問題と答えの暗記だけをしても自分の力にはなりません。「少しだけ背伸びをした学習」を意識することが有用です。
直前期が最重要
試験開始1分前まで、あるいは試験中にすら実力は伸び続けます。最後まで決して諦めないことが最も重要です。
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前提
前提として、受験前の私の状態はこのような感じです。
理系
経済学、経営学、会計学、法学の学習経験なし
オフィスでの実務経験なし
製造業の経験もなし
パソコンはそれなりに使えるけれどMicrosoft Office止まり。システム?プログラミング?よくわかりません。
我ながらまったくひどいものです。しかし逆に、このような状態から経営を学ぶには、中小企業診断士のように幅広い知識を求められる試験を突破することが目標の1つになると考えました。
このように知識・経験ほぼゼロ、スタート地点から10kmくらい後方からの挑戦でしたので、入念な準備が必要です。次節で勉強の計画についてお伝えします。
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学習計画
2022年の夏くらいに「中小企業診断士、いいな~」と考えていましたが、勉強を本格的に始めたのは同年11月ごろでした。試験は翌年8月、残された時間はあと8か月、ネット上の受験生の声を見るとさすがに間に合わないと思われました。そこで、以下のように学習の計画を立てました。
勉強科目の優先順位づけ
中小企業診断士1次試験の科目は7科目(①経済学・経済政策、②財務・会計、③企業経営理論、④運営管理、⑤経営法務、⑥経営情報システム、⑦中小企業経営・中小企業政策)あります。③企業経営理論、⑤経営法務、⑥経営情報システム、⑦中小企業経営・中小企業政策については比較的暗記で対応可能と思われましたが、①経済学・経済政策、②財務・会計、④運営管理は深い理解が必要と思われました。
私は暗記に長期間を捧げることに抵抗があったので、①経済学・経済政策、②財務・会計、④運営管理の3つを優先的に学習することとしました。
独学を決意
中小企業診断士試験の勉強方法には、①予備校、②通信講座、③知り合いから教えてもらう、④独学などがあるかと思います。独学の場合、インターネット上の無料コンテンツのほか、書籍やアプリなども多数ありますが、さすがに予備校や通信講座よりはお手頃なものがほとんどです。
私は以下の理由から、迷わず独学を選びました。
そもそも予備校が独学用の書籍やアプリを販売している。
合格につながらない書籍を出している予備校に通いたい受験生はおそらくいない。対偶を考えると、受験生が多く通う予備校の書籍を使えば合格できるのでは…!と考えた。
お金と時間をつぎ込めばつぎ込むほど撤退しにくくなってしまう(サンクコスト効果、コンコルド効果)ことが目に見えていた。
高いほど良いものだ(価格の品質バロメーター機能)という考えに懐疑的であった。
スケジュール
時期に合わせて、理解、暗記、演習にかけるエネルギー(≠時間)を調節することとしました。当初の計画とは若干異なりますが、実際には以下のようなスケジュールで進めました。
初期(11月~3月)
理解 8割、暗記 0割、演習 2割で取り組みました。
経済学、財務会計、運営管理についてテキストを通読しつつ、計算などの手を動かす問題に取り組みました。
上記3科目のほか、中小企業経営も面白かったのでテキストを通読していました。
中期(4月~5月)
理解 4割、暗記 3割、演習 3割で取り組みました。
学んだことを暗記アプリに入れて、いつでも復習できるようにしておきました。演習アプリも使い始めました。
後期(6月~7月)
理解 2割、暗記 4割、演習 4割で取り組みました。
暗記と演習の割合を上げていきました。
法務、情報システム、中小企業政策もテキストを通読し、理解を深めました。
直前期(8月上旬)
理解 0割、暗記 6割、演習 4割で取り組みました。
手が使えるときは暗記アプリ、演習アプリを進めつつ、移動中、食事中、睡眠中は聞き流しで暗記を試みました。
前日・当日は、テキストをざっと通読し、演習アプリの間違えた問題の確認、暗記アプリで覚えきれていない事柄の暗記をおこないました。
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利用したツール・サービス(次回に続く)
書籍、YouTubeチャンネル、ウェブサイト、アプリを利用しましたが、すべて合わせて2万円程度(書籍2冊、アプリ内課金)でした。
利用したものについてご紹介しようと思いましたが、記事が長くなりそうなのでいったん筆を置かせていただきます。次回以降、詳しくお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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