デッキ紹介【蒸気暴威】
全国9百万人のデッキビルダーの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
初めての方は初めまして、そうじゃない人はどもども、オスカーです。
先月は仙台ではらおさんが主催のわくわくはらおダービー、今月は東京でハルヲクンさんが主催のハイパーウルトラ迎春オフと立て続けに遊戯王対戦オフ会が開かれました。
自分は関西なので、泊まり遠征になったのですが、色んな人と遊んで色んなカードとデッキに出会えて、非常に楽しかったです。
迎春オフはオフ会レポート記事も投稿済みなので、未読の方はそちらも是非。
今回はそれらオフ会で主戦力として使用した、新デッキの紹介記事になります。
よろしくどうぞ。
事の発端
今回のデッキは、とあるカードを使いたいなぁという想いから生まれました。
そのカードがこちら。
「レアル•ジェネクス•クロキシアン」は絶妙な縛りの召喚条件と、他に類を見ないコントロール奪取が特徴のシンクロモンスター。
その特徴的な性質からカジュアル界隈では局所的な人気を誇るモンスターです。
もちろん、自分もこのカードのファン。
ディアボリックガイや神子イヴが存命だった時は、専用デッキを作って遊んでいました。
そんなクロキシアンですが、新規の「BF-刻夜のゾンダ」のおかげで組みやすくなったのでは?と思い、専用デッキの組み直しを図りました。
それがこのデッキの発端になります。
ゾンダは星6の闇属性、星3のジェネクスチューナーと併せて、クロキシアンをS召喚出来ます。
ゾンダは同名カードもリクルート可能なので、ライフさえ保てばゾンダを連打してクロキシアンを連打することが可能です。
チューナー側のバードマンも制限改訂から緩和されて帰ってきたし、めちゃくちゃ追い風だ!
これはクロキシアンするしか!!となった訳です。
デッキレシピ
レシピなのか。
クロキシアンのデッキを標榜してる割には、ノイズになるカードが多いですね。
おかしいですね。(チ、チノちゃん…
その理由は次の章で言い訳をさせてください。
コンセプトの破綻と軌道修正
今回のデッキが純粋なクロキシアンデッキにならなかった、出来なかった理由が2つあります。
①クロキシアンだけではデュエルに勝てない
まずはこれ。
そもそも、クロキシアンはレベルを持たないエクシーズ、リンクモンスターには無力です。
相手依存カードの上、最近のカジュアル界隈は上記の2種を主力とするスプライトが猛威を奮っています。
クロキシアンを連打する準備を整えても、奪取すべきモンスターがいない環境なんですよ。
世知辛い。
②継戦能力に乏しい
クロキシアン単体では相手を牽制する能力や、爆発的なアドバンテージを生み出す力がありません。
ゆえに、あまりにクロキシアンの出力に注力し過ぎると、年々パワーが上がっている環境では継続して戦っていくチカラに大いに欠けます。
繋ぎのカードやモンスター達が必須、ということですね。
そこで白羽の矢がたったテーマが、海造賊です。
海造賊は強力なパワーをもったエクストラの船達を割と簡単に出力出来ます。
ただし、打点に乏しく高打点の大型モンスターには戦闘で容易く破壊されてしまいがち、という弱点があります。
であれば、その高打点の相手モンスターをクロキシアンでパクってしまったら良いのでは?
という安直な発想で生まれたのが今回のデッキです。
つまり、「クロキシアンが主軸となるデッキ」ではなく「クロキシアンが裏エースとして活躍出来るデッキ」を目指す事にしました。
前置きが長くなりましたが、次章からデッキの動きをご紹介します。
序盤の動き
このデッキはまず、「BF-魔風のボレアース」から「永遠の淑女 ベアトリーチェ」を立てるところから始まります。
①魔風のボレアースのS召喚時効果
→デッキから刻夜のゾンダを墓地へ。
②ゾンダの墓地効果
→手札•デッキから星6の「BF-毒風のシムーン」を特殊召喚、1600ダメージ。
③ボレアース+シムーンでベアトリーチェ
ですね。
このデッキの一番良い初動は「ジェネクス•ウンディーネ」召喚から入ります。
超有名なローズニクスリンクスパイダーの動きから、闇属性チューナーである「ジェネクス•コントローラー」とウンディーネで、魔風のボレアースを作れます。
「リンク•スパイダー」1体から変換出来る「セキュア•ガードナー」が偉いポイント+1。
ゾンダのデメリットであるライフダメージを受ける事なくベアトを作り、次ターンの戦闘ダメージも軽減する事が出来ます。
また、妥協初動ではありますが「BF-幻耀のスズリ」から「BF-無頼のヴァータ」をサーチしても、ボレアースをS召喚出来ます。
この場合は前述の通り、LPは減ってしまいますが。
ベアトから墓地に落とすカードは「救いの架け橋」。
その場に応じたフィールド魔法をサーチし、中盤以降に備えていきます。
中盤の動き
救いの架け橋から準備するフィールド魔法で、1番優先度が高いのは「竜の渓谷」です。
一緒に手札に加えた「宝玉獣 コバルト•イーグル」をコストにして、「ドラグニティ-ギザーム」をサーチしておきます。
次のターン、ギザームを召喚して星4風属性鳥獣族であるイーグルを吊り上げれば星7シンクロになれます。
実質、救いの架け橋1枚から星7シンクロってことですね。
この天才ギミックはTwitterでマン吉のちれさんから教えて頂きました。
ありがとうございます。🙇♂️
このデッキで採用している星7シンクロは2体。
他のフィールド魔法を手貼り出来る手札であれば、「妖精竜 エンシェント」を出してドロー加速。
また、エンシェントはその攻撃表示モンスター破壊効果で、クロキシアンの苦手なリンクモンスターを除去する事が出来ます。
相手に除外カードがあれば、プリマドーナ効果から下級海造賊をリクルートして「海造賊-キャプテン黒髭」に繋げられます。
ちなみにプリマドーナ→海造賊、これはジローさんのパクリです。
いつもお世話になります。🙇♂️
あらかじめ墓地に海造賊が落ちていれば、プリマドーナ効果はリクルートではなくサーチとして使用。
「海造賊-黒翼の水先人」を加えることで海造賊モンスターを展開しつつ、即座に手札コスト用の海造賊が手に入りますね。
中盤はこれらコントロール性能の高いモンスター達で戦っていきます。
終盤の動き
盤面がお互いに並び合ってくれば、クロキシアンの出番です。
もちろん、往年の「シンクロキャンセル」コンボも狙っていきます。
ピン挿しですが、ドローギミックが色々と入ってるので案外引けます。
また、ボレアースをS召喚していれば、幻耀のスズリからサーチ可能な「BF-ツインシャドウ」から「BF-フルアーマード•ウィング」を出力、フィニッシャーとする事も狙っていけます。
海造賊のエクストラ船たち+イーグルorギザームの風属性で6属性を用意できるので、「精霊神后 ドリアード」も、打点及び詰めの1枚として採用しています。
以上のようなカード達でコントロール奪取を絡めて盤面を取り返し、突然の打点形成からワンショットキルを狙うのが勝ち筋です。
その他採用カード
◯暗黒界関連
ここ最近ずっと研究していたテーマで、悪魔族である海造賊、効果発動に場魔法を要求する妖精竜と噛むので採用。
がお気に入りポイント。
◯星遺物関連
「星遺物-『星盾』」は相手ターンにベアトで墓地に落とすカードの筆頭。
デメリットによって相手が展開してきたモンスターはクロキシアンやフルアーマードでコントロール奪取してしまいましょう。
また、リイヴが耐性持ちへの解答になりつつ、展開力を補助。
眠る深層から刻夜のゾンダを出せば、実質フリチェバウンスなのも強いです。
◯星杯の守護竜
竜の渓谷の選択肢その②。
初動で墓地に落ちたコントローラーを蘇生してクロキシアンに繋げる。
隠された手札誘発効果が強い、いぶし銀。
◯覇王眷竜ダークヴルム&覇王門無限
竜の渓谷の選択肢その③。
ヴルムは使い減りしにくい素材として。
無限は悪魔族ゆえ暗黒界の門のコストになり、ワンチャン新規の海造賊Pシンクロである荘重のヨルズ号とPスケールを確保出来ます。
◯ゾンビキャリア
各種の素引きしちゃダメなカードのケア札。
•ゼンタorダークヴルムと魔風のボレアース
•刻夜のゾンダと海造賊Sモンスター
になれるので、意外と器用に立ち回れます。
◯多次元壊獣ラディアン
壊獣とクロキシアンはズッ友。大親友。
特に要らない状況なら、悪魔族なので暗黒界の門のコストにしてもヨシ!
???「割り勘でいいか?ウルトラマン。」
◯黒羽の旋風
クロキシアンとエンシェントが闇属性Sモンスターなので、展開力の補助になります。
罠であるツインシャドウが間に合わない状況でも、クロキシアン→ボレアース蘇生→適当な星4とシンクロ→フルアーマードウィングがめちゃくちゃ強いです。
◯忍び寄る闇
適当な墓地の闇属性をコストに、デッキの重要カード達である
を場面に応じてサーチ可能。
「BF-ツインシャドウ」が除外からのシンクロも対応してるのが偉すぎですね。
このカードは友人のなつさんのアドバイスをキッカケに採用しました。
ありがとうございます。
◯深海の都 マガラニカ
プリマドーナ効果発動の補助の他に、デッキトップに水属性を置く効果で海造賊モンスターを仕込めば、キャプテン黒髭の1ドロー効果で手札コスト用の海造賊が確保出来ます。
◯魔界特派員デスキャスター
暗黒界を効果で捨てながら、キャプテン黒髭他を蘇生してくるのは流石に強い。
身代わり効果も優秀ユシュねぇ。
リンク素材に出来ないので、低打点を相手ターンに晒すのだけは玉に瑕ですね。
◯海造賊関連
•豪速のブレンネ号
船の中ではイマイチ影の薄いカードでしたが、スプライトエルフの隆盛によって出せる対面が大幅に増えました。
アドを取り続ける相手の魔法罠等を除去出来るし、他の船に不足している打点もそこそこある良いカードです。
•荘重のヨルズ号
待望の地属性船。
海造賊の大きな弱点だった最初の手札コストの海造賊どーすんの問題を解消できる可能性を秘めた化け物。
黒翼の水先人に出来なかった墓地からの魔法罠含めた海造賊「カード」の回収が出来るのと、エクストラデッキの船切れを防げるのが優秀過ぎです。
あとがき
以上が、今回のデッキの紹介になります。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
書き切れていないギミックも大いにあるので、それらは是非対戦の中で披露したいと思います。
このデッキは当初、前述の友人達が開いてくれるオフ会で披露するためのクロキシアン浪漫デッキとして組み始めました。
しかし、環境的なクロキシアンのあまりの刺さらなさに絶望しつつ、変化に変化を重ねて、自分でもよく分からんデッキとして完成に至りました。
だから、書き出しでクロキシアンを裏エースとしてどうとかこうとか言ってますが、全部詭弁なんですよね。
本音を言うと、
「クロキシアン使いたかったデッキの残骸の中の、自分好みのギミックを捏ねくり回してつぎはぎして産み出された何か」
というのがこのデッキの正体です。
ほんと残念ですね。
文章で、説明で、何とか周りを騙せたとしても自分だけは騙せません。
そんなちょっとした敗北感、後ろ暗い感情がありながらデッキを回していたのですが、このデッキを見てくれた友人達は
「オスカーさんらしいと思う」
「良いデッキだ」
という言葉を投げかけてくれました。
そのおかげで少しこのデッキが好きになりましたし、紹介記事を書いても良いかもな、と思えました。
自分らしいデッキ構築についてちょっと考えるきっかけになる、そういうデッキになってくれたので、もう少し付き合ってみようと思います。
取り敢えずヨルズ号の登場によって色々変わってきそうなので、海造賊の枚数比は目下の調整項目ですね。
あと、デッキ名は大好きな漫画作品「NARUTO」に登場する無限爆破忍術が元ネタです。
レアル•ジェネクス•クロキシアンは蒸気機関車らしいので、1文字だけもじらせて貰いました。
NARUTO、いいですよね。
皆さんの中で、NARUTOのベストバウトはどの戦いでしょうか。
自分は、「ネジVS鬼童丸戦」が推しです。
余計な話であとがきが長くなってきたので、そろそろ終わります。
最後まで読んでくれた皆さんに感謝です。
よろしければこの記事の感想と、皆さんのNARUTO個人的ベストバウトについて教えて下さると嬉しいです。
それでは。
ほんとのほんとにおわじ。
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