デッキ紹介【自演劇場「黒羽」】
全国8百万人のデッキビルダーの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
初めての方は初めまして、そうじゃない人はご無沙汰してます、オスカーです。
先日、友人でありカス仲間のふぐぽさん主催の第2回EXPAオフが名古屋で開催され、参加させて頂きました。
前日入りして他の参加者の方と遊んだり、当日は設営や会場への案内を手伝いつつ、たくさんの方とデュエルが出来て非常に楽しいひと時でした。
そのEXPAオフで使用した、新デッキの紹介記事になります。
よろしくどうぞ。
やりたいこと
今回、コンボのフィニッシュを飾ってくれるモンスターはこちら。
遊戯王5dsで登場したシグナーの龍として有名な「ブラックフェザー・ドラゴン」。(以下、BFD)
バーンに反応して黒羽カウンターを蓄えつつ、それを解放してデバフとバーンを与えます。
・自身のみで完結した効果ではない
・BF(ブラックフェザー)カテゴリに含まれない
・効果が局所的過ぎるバーンメタ
と、かなりピーキーかつ残念なところが目立ちますが、秘めた爆発力は相当なもの。
実はこのカードと合わせたいカードについては遥か昔に出ていました。
「機巧狐-宇迦之御魂稲荷」(以下、稲荷)の③効果はターン1のない強制効果ゆえ、相手に送り付ければ理論上何個でも黒羽カウンターを乗せることが出来ます。
稲荷の③効果は召喚・特殊召喚に成功する度に発動するので、カウンターを貯めるにはこちらの場で連続特殊召喚を行っていく必要があります。
そこでこちら。
十二獣モンスター1体or適当な星4モンスター×2体から出せる「十二獣ライカ」に、十二獣エクシーズ体をどんどん重ねていけば4〜5個のカウンターを労せず稼ぐ事が出来ます。
しかし、現代遊戯王といえど稲荷の送り付け手段を用意しつつ、こちらの場にBFDとエクシーズ体を並べるのはかなり難儀する。。
と思っていた矢先、新規カードがやって来ました。
「分かつ烙印」を使えば自分の場にBFD or 十二獣の足りない方、相手の場に稲荷を出してコンボを始める事が出来ます。
つまりこのデッキは、
「分かつ烙印」で
自分の場に「ブラックフェザー・ドラゴン」、
相手の場に「機巧狐-宇迦之御魂稲荷」を出し、
十二獣の連続召喚で黒羽カウンターを大量に乗せて自演大火力バーンを飛ばす
のがコンセプトのコンボデッキとなります。
デッキレシピ
レシピなのか。
烙印デスピア+聖騎士+アルバス関連といった様相。
本音を言うなら、もう少しデッキ枚数減らしたいのですが。
序盤の動き
最序盤にやりたい動きは下記の2つ。
①「混沌魔龍 カオス・ルーラー」のシンクロ召喚
②「赫灼竜マスカレイド」の融合召喚
特に①については、デスピア関連の回収、ランダム墓地肥やしでキーカードである稲荷を墓地に落とせる可能性があるので、積極的に狙っていきたいところ。
カオスルーラー初動については、所謂聖騎士ギミックから触っていきます。
(盾持ち)→駿馬→槍持ち→ケンタウルミナ→槍持ち蘇生チューナー化→カオスルーラー
ですね。
このデッキでは都合9枚、駿馬にアクセスするカードがあるので割と安定します。
9枚初動引けない雑魚と化す可能性は大いにありますが、まあそこは気合いで乗り切りましょう。
また、槍持ちや「聖杯の継承」を経由した「焔聖騎士-ローラン」を使えば、任意の装備魔法にアクセスすることが出来ます。
装備魔法である「再融合」を抱えておけば「ケンタウルミナ」を蘇生して
・分かつ烙印のコスト捻出
・槍持ち蘇生チューナー化→BFD
と選択肢のある準備を整えられる点で最終コンボと相性が良く、このギミックを採用しました。
②「赫灼竜マスカレイド」については「烙印劇城デスピア」の融合効果で出していきます。
「赫灼竜マスカレイド」は相手のモンスター(儀式・融合・S・X・リンク)を参照して蘇生が可能です。
かなり簡単に融合モンスターを場に供給出来るので「分かつ烙印」のコストとして非常に使いやすいのが優秀ですね。
もちろん、①効果も相手の展開力の抑制や先に戦闘で処理させる事によって自分のライフを守れて強いです。
中盤の動き
中盤はこちらのコンボパーツを揃えつつ、デコイとなる囮モンスターを継続的に出していきます。
頑張ってヘイトを稼いでもらってコンボを阻害する除去、妨害札を相手に無理やり使わせたい。
また、稲荷のデッキからの特殊召喚に対応したモンスターもちょこちょこ入っているので、チャンスがあれば展開していきます。
特に「十二獣ラビーナ」か「十二獣モルモラット」を出力しておけば、後々にコンボを決める際かなり楽になります。
終盤の動き
デュエル終盤は勿論、分かつ烙印コンボを狙っていきます。
「分かつ烙印」は罠カードなので伏せて割られずに相手ターンを凌ぐ必要がありますが、現代遊戯ではなかなかに難しい。
ならば、相手エンドフェイズにセットしてしまいましょう。
「烙印竜アルビオン」を相手ターンに墓地に落としてしまえば、その相手エンドに「分かつ烙印」をデッキからセットする事が出来ます。
「烙印の気炎」or「スプリガンズ・メリーメイカー」の効果を相手ターンに発動すれば、アルビオンを相手ターンに落とすことが出来ます。
「分かつ烙印」のセットが完了したら次に考えるのはコストとなる融合モンスターですが、ここは前述の通りかなり択が取れます。
・自身の効果で蘇生した「赫灼竜マスカレイド」
・「再融合」で蘇生した「ケンタウルミナ」
・露払いとして召喚した「ガーディアン・キマイラ」
その後の展開を考えつつ、上記から融合モンスターのリリースコストを捻出します。
さて、このコンボで与えられるダメージの理論値ですが、5050が下限となります。
(どちらかの場に攻撃力がより高いモンスターが入れば期待値は上がりますが。)
・ATK2250の稲荷を参照してBFDのバーン効果を発動、2250の効果ダメージ
・ATK0となった稲荷をBFDのATK2800で攻撃、ノーブルストリーム!!2800の戦闘ダメージ
で最低5050のダメージが通ります。
つまり、このコンボだけでは相手ライフ8000には届かないこともある。
まさかの欠陥コンボですね。
ただ、稲荷(召喚する度300バーン)+マスカレイド(効果発動の度に600LPを要求)で、ちくちくライフを削ってくるこのデッキに対して相手がLP5050以上を保てるのかは甚だ疑問ですが。
それと、十二獣エクシーズを重ねまくった最後に出てくるのは守備貫通能力を持つ「旋壊のヴェスペネイト」です。
生半可な守備力の相手モンスターがいたら、この蜂で突っ付いてジ・エンドですね。
その他の採用カード
【烙印・アルバス関連】
・灰燼のアルバス
通称、ニチアサアルバス。
除外されない蘇生効果、他のモンスターに与える擬似対象耐性、バカにならない打点上昇で戦線維持に多いに貢献してくれます。イケメソ。
・白の聖女エクレシア
パワカ。
ケンタウルミナとバロネスになったら、追加でモンスター破壊しながらエンド回収とかやってくる悪女。
・スプリガンズ・キット
カオスルーラーで落ちちゃった分かつ烙印を回収する役目。アルエクしか勝たんにゃ〜。
・黒衣竜アルビオン
お座りしてるイラストが可愛い。
・失烙印
チェーン出来ないガーキマは流石に強い。
初動のケンタウルミナの融合召喚でも反応して上記のカード持って来れるのが良きです。
【機械族関連】
・カエル🐸
稲荷とズッ友。
守備表示で稲荷を出すのが送り付けを考えたら絶妙に弱い。
・惑星探査車
緊急ダイヤ稲荷の相方用カードその②。
メリーメイカーを作るために星4は欲しいのですが、それがこのカードなのかは怪しいです。
・緊急ダイヤ
本当はこれ抜いて稲荷3積みにしたかったのですが、ギガンティックスプライトの大流行で稲荷がメタられてるので泣く泣く2枚の採用。
さっさと禁止になれ。
・壊星壊獣ジズキエル
緊急ダイヤが割られたら持って来れる星10機械。
BFDは対象耐性持ちに弱く、相手の打点が高い方がバーンの期待値も上がるので、制圧モンスターを問答無用で捌けるカードとして採用。
【その他汎用カード】
・DDR
ケンタウルミナや槍持ちの除外がキツ過ぎるのでケア手段として。
盾持ちがだいたい除外ゾーンにいるのでランク4用素材供給&ワンドローもなかなかに良いです。
・青い涙の天使
・ブレスル
カオスルーラーの上振れとして優秀。
モンスター効果に強固な耐性を持つモンスター(メガトンゲイル、トライヒハート等)の突破にひと役買ってくれます。
どちらも相手モンスターの打点は下げないのがBFDと相性◯。
・ツインツイスター
バックに触る手段が少ないなと感じたので採用。
羽箒じゃないのはカオスルーラーで墓地へ行った場合に魔法罠をガン伏せされにくいからです。(ツイツイなら2枚目3枚目が有り得る)
・貪欲な瓶
枠の都合で装備魔法の枚数をかなり絞ったので、長期戦になった時orカオスルーラーで大量に装備を落としてしまった場合のケア手段。
・炎斬機マグマ
相手の魔法・罠に触れる汎用星8シンクロ。
破壊効果を通すというよりこのカードに妨害を使わせて後続を楽にしたい。
・転晶のコーディネラル
分かつ烙印以外の稲荷送り付け手段として。
効果破壊耐性が地味に強い。
眠ってるレシピを新規で叩き起こす
ここで与太話をば。
このデッキ、実は前身となるデッキがあります。
「分かつ烙印」が登場する前に考えていたもので、その時は送り付け手段はコーディネラルに一任。
連続特殊召喚は「閃刀姫」関連に担わせていました。
一度組んでみましたが全くしっくり来ず(そもそもBFDが全然出ない)そのままお蔵入りになってしまっていました。
このデッキ案を「分かつ烙印」の情報が出た際に掘り起こし、練っていったのが今回のデッキです。
いちからコンセプトを考えてギミックを搭載し、華麗な動きを見せるデッキを作る事は時に茨の道です。
たまには昔諦めてしまったデッキ案、レシピを最新カードで何とかならないかなーと考えてみるのも面白いのかなと思いました。
あとがき
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
例によってこのデッキもたくさんの方からの意見、アドバイスを頂いて現在の形に落ち着いています。
EXPAオフではこのデッキで4戦を行い、うち2戦はコンボを決めて勝利できました。
推し決闘者であるバキューン決闘のボウシスキーさん相手にコンボを達成できた時はめちゃくちゃはしゃいでしまいました。
ボウシさん、その節はありがとうございました。
次のレギュラーパックでブラックフェザー・ドラゴンのサポート新規が出るみたいですね。
ちょうどTwitterで新規が発表されるタイミングには雛形が完成してしまっていました。
自分のデッキがリメイクだ。
とまでは言いませんが、新規に頼らず割と良い形に収まったかなーと思います。
新規が来たら来たで、更に面白いことが出来ないか考えてみたいですね。
最後に、レリーフのブラックフェザー・ドラゴンと当時のパック特典である黒羽カウンター(どちらも友人の陰陽師、黒瓜さんからの頂き物)を自慢して終わりたいと思います。
決めろ!
ダメージ・ドレイン!
ブラック・バースト!!
ノーブルストリーム!!!
それでは。
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