【入門】中旗(パイフラ)の作り方!
ゲートフラッグの作り方についてはこちらの記事でイトヤんさんが紹介してくださっているので、この記事では中旗 (パイフラ)の作り方を説明します。
0.中旗のルールについて
ファジアーノ岡山公式サイトに旗を使用した応援について記述があります。
2023年初頭にルールが変更され、それまで「応援頑張ろうエリア」内に設定されていた「中旗エリア」が撤廃され、中旗に関しては旗の大きさやポールの長さに関する制限がなくなりました。ただしポールの材質は塩化ビニルのみに制限されています。
また旗を振るときは周囲への声掛けなど配慮しましょう。他人の視界を遮って応援するわけですからそれなりの覚悟でやること、そして大前提として安全に配慮することは当然です。
それでは、作っていきましょう!
1.デザインを決めよう
大きさ
まず大きさですが、縦:横の比率は5:6や6:7、3:4とかがオススメです。あんまり横長だと旗先がうまくなびきません。
なお、旗の左辺は棒を通すための袋を作るので5~10cmほどは裏側に隠れるのを前提に作りましょう。
ミリ単位で精密にやる必要はありません。自分も「ん、120cmの布の両端を折るんやからこんくらいやろ」くらいの気持ちで作っています。
あと、現地で振ると思いのほか小さく感じます。迷ったら大きくしましょう。ただし縦2m以上の旗は振るのが難しいので、初心者は1~2mがおすすめです。自分の場合はグッズのL旗を2mのパイプで振るところから始め、徐々にサイズの大きい旗を自作しながらパイプも太く長いものを作りました。
今回は縦約1.5m×横約2mの旗を作ります。これが現時点で自分が思う、見映えと作りやすさ、振りやすさをバランスよく兼ね備えたベストサイズです!
布は色付きポンジを使います。薄くて軽く、若干の光沢がある布です。単に「ポリエステル裏地」として売られていることもあります。
ほつれやすいので、旗の4辺は必ず折り返して縫いましょう。この布は手芸屋さんではだいたい110cm幅に巻かれて10cm単位で売っています。
なお改定前の記事ではサテンを使用しましたがポンジの方が軽く振りやすく水濡れに強いためポンジを推奨します。
色
今回はシンプルな三色旗でファジアーノ岡山のチームカラーを表現します。
色付きポンジにはチームカラーっぽい色の選択肢として普通の赤と暗い赤、青と紺があり、店頭で1時間実物とにらめっこして検討した結果普通の赤と紺色を購入しました。
これには理由があり、色付きポンジの暗い赤は暗すぎて中旗サイズではスタンドで全く目立たないから。紺色の方は、明るい青を選ぶと一見甲府やFC東京になってしまうからです。
年々ユニフォームに使われる色が変化しており表現しにくいのが我々が愛するファジレッドですが、色付きポンジについては一応の答えを出せたと感じています。
複雑なデザインを描くなら真っ白な布を買い、油性ペンで塗るといいでしょう(テーマからは逸れるので今回は詳しく触れません)。
デザイン
次にデザインですが、大きく分けて2種類あります。
①布を縫い合わせて模様を作るもの
②大きくなにかの絵を描くもの
①について、たくさんの布を縫い合わせるのは時間も労力もかかるので、パーツは2、3個くらいがやりやすいと思います。縫い合わせ方は後述します。
②について、複雑なデザインを描くなら真っ白な布を買い、油性ペンで塗るといいでしょう(テーマからは逸れるので今回は詳しく触れません)。旗が重く硬くなって振りにくくなるので、絵の具は使いません。
①②を踏まえ、こんな旗を作ってみました。
2.旗竿について
旗竿には、ホームセンターで売っているVP菅(塩ビ管)を使います。コーナンproのはしっことかにあります。
上に示した旗(約150cm×約200cm)の場合長さは2.5mがおすすめです。
持ち運びしやすさを考え、2本の棒をジョイントで繋げて長い棒にします。自分は1mの棒と、2mの棒をのこぎりで1.5mにきったものを繋げて使っています。それか、お金は少しかかりますが2mのパイプ2本をそれぞれを1.5mずつに切ってつなげてもいいでしょう。
ジョイントは接続部分が金属製のものを使っています。VP製より値が張りますが、外す時取りやすいのと耐久性に優れているためです。
太さは呼び径13mmが最適です。(縦が2m以上なら16mm、2.5m以上なら20mm以上を勧めます)。
「上」の棒は旗を通すため、「下」の棒は持ち手になります。また、旗布を保護するために自分は先端にキャップを取り付けて使っています。これがないとすぐに旗棒が旗を突き抜け、修理が必要になります。せっかく作るなら長持ちさせた方がいいですよね。
旗のサイズが1m四方程度なら、ダンポールもいいでしょう。お箸くらいの細さでぐにゃぐにゃ曲がるやつです。ただし、ちょっとの風でも振れなくなるのが難点です。
パイプを加工していきます。
先端を軽く面取り(自分はハサミの刃で削りました)し、接着剤をつけたパイプをジョイントに奥まで突っ込み、千枚通しで穴を開け、そこにドリルビスを挿して固定しています。
ドリルビスと安い電動ドリルはアマゾンで購入しました。ここでビスを打たないと、スタジアムで突然パイプが抜け、折れて棒が周囲の人に直撃という大惨事になりかねません。安全は第一です。
3.買うものリスト
こんなところでしょうか。ミシンが裁縫道具などない場合は別に手に入れてください。布用両面テープとかで代用してる人もいるみたいです。
4.縫いましょう
ここではミシンを使って作業します。
布を縫い合わせる
①2枚の布のオモテ同士を上図のように重ねます。この時布の端が段違いになるようにします。
②赤い点線の部分を縫います。
③下図のように、①で余らせた布の端をグルっと折り返して縫い目に入れ込み、まち針で固定します。
④ビラビラしないように青点線の部分を縫います。
端をほつれ止めする
ポンジはほつれやすい、と先ほど書きました。なのでほつれ止めの作業は必須です。布の端が露出しないよう、二重に内側に折ります。
棒袋を作る
ここまでで四辺をすべてほつれないように縫いました。最後に、左辺を折り返して棒袋を作りましょう!大前提として、棒が入る幅を確保しましょう。パイプの先端にキャップを取り付けても、袋の幅が6cmあれば十分16mmのパイプが通ります。一応、縫う前に針で留め、棒が通るか確認しましょう。また棒袋の上部は棒と旗が触れ合うので、何度も往復してしっかり縫いましょう。
これで、完成です!単調な作業を経て風に旗をなびかせたときの達成感は何度やっても癖になります。
5.終わりにかえて 〜中旗の振り方〜
ツイートの掲載を快諾してくれたゆうきさん、ありがとうございます。
上の動画のように利き手を上、そうでない手を下に持って円を描くように振ります。下の手をあまり動かしすぎないのがコツです。旗が棒に巻き付かないように、数十秒おきに回転の方向を変えます。棒や旗が周囲の人に当たらないよう、安全に気をつけて振りましょう。
なおスタジアムまでの持ち運びについては、グッズのフラッグケースが無難です。何本分か持つならロッドケースが便利です。慣れるとパイプを束ねて裸で持っている人もいますね。
拙い文ですが最後まで読んで下さりありがとうございました。
スタジアムであなたの旗とともにお会いしましょう!