サンガスタに行った話
1.試合前
亀岡初上陸
亀岡駅に降り立つと目の前にスタジアムがどっしり鎮座している。駅とスタジアムの距離感は、岡山駅とイオンくらいだろうか。改札から数十秒で、真新しいホテルと芝生の広場に挟まれた歩道を通ってグッズ売り場や入場口のあるスタジアム北広場まで移動できる。道を挟んだスタバでは、わたしを含めサポーターがスタジアムを背景にご当地フラペチーノを撮影する姿が見られた。夏場は店内で暑さも凌げて一石二鳥である。朝からカフェで勉強して、いざナイターへ!なんて使い方もできるんじゃないかな。
めちゃいい天気
徒歩圏内で一日楽しめる
スタバから2分ほど歩くと大堰川に出る。デーゲームの帰りは保津峡下りでもいいかも。
〈追記〉サンガサポーターの方から情報をいただきました。保津峡下りの最終便は15時なので、13時開始のデーゲームでも乗船は難しいようです。
スタジアム1階のスペースは京都府のワクチン大規模接種会場になっていて、この日も普通に稼働していた。
鉄壁の守り
北広場に戻る。開場前はホームゴール裏の外にあるこの広場で過ごす人が多い。コンコースの下はフードコートが営業していて食事できる。
雰囲気をより味わうためにチームカラーのTシャツが欲しかったけど、選択肢がユニフォームかプーマロゴどーん、キャプテン翼、アロハしかないというのは一見さんには厳しいのでは?サポーターの中にはロゴ入りTやネーム入りユニ柄Tを着た人もいたので単に時期が悪かっただけだと思うが、品揃えを充実させてほしい。
服装といえば京都のサポーターはwacoalやmizuno時代といった過去のユニフォームを着た人も多く、積み重ねてきた歴史をサポーター自ら体現しているように感じた。それとも、現在のサプライヤーのテンプレ使い回しに対する意思表示なのだろうか?(私見)
スタジアム内へ
社会情勢を踏まえ全席指定席となっているので地獄の待機列に並ばなくて済むし、タイミングが分散されてストレスなく入れた。広めのコンコースは仮にトイレやスタグルに多少行列ができても十分なスペースがある。2階席にも上がってみたがピッチの近さを感じられて驚いた。
コンコース(ビジターゴール裏)
個席背もたれドリンクホルダー付きしか勝たん
ビジターゴール裏の屋根は透明で涼しげ
憧れのラウンジ付きシートは豪華な作り
岡山に持ち去っていいですか?
スタジアムの形状を意識したオリジナルフォント
散水
今夜私が頂くのは…
スタグルはホームゴール裏のステーキ丼を選んだ。紙製の容器だと開けるまでボリューム感が分からずドキドキする。
近っ!!
2.試合
前半
序盤から京都が激しいプレスで新潟のビルドアップを許さず、逆に押し込む。34分、FWウタカが敵陣中央から左に展開したボールをDF荻原が受け、PA内に進入するとそのままゴールに突き刺して京都が先制に成功。サポーターのボルテージも最高潮に。
選手と審判団を先導する鳥
HTも5Gでサクサク使えて感動しました
フィールドの選手が抜けきらないうちにダッシュを始める、京都の控え選手
後半
ここまで劣勢の新潟は後半開始と同時にMF島田、飲水タイムまでにMF本間を投入。すると一転、中盤でボールを引っ掛けさらに前進できるようになった新潟が京都のゴールを脅かす。京都の運動量が落ちてきた75分、大外でボールを持ったMF本間が京都最終ラインの注意を引きつつペナルティアーク内でフリーになっていたMF高木にパス。高木のシュートを京都GK若原はキャッチしきれず、新潟が追いついた。その後スコアが動くことはなく、勝ち点1を分け合う結果になった。
上位直接対決ということもあり激しい攻防が繰り広げられた一戦は、最終的にイエローカード8枚が提示された。あわやPKではないかというシーンもあり、後半途中からは殺伐とした雰囲気が漂った。
3.振り返り
素晴らしいスタジアムで素晴らしい試合を観て、一日楽しむことができた。
駅から徒歩数十秒でスタジアムまで到達できる利便性は気軽に行けるという意味で強みだと思う。スタジアム内部の話をすれば全席に背もたれがついたスタンドは見映えもよいし、何より2時間座っても全く腰が痛くならなかったのに驚いた。
サンガスタジアムは2020年2月から使われているが、完全な形でサポーターを入れて試合が開催されたのはこけら落としの1試合のみに留まっている。リーグ戦でこのスタジアムが本領を発揮した時、どんな空気が生まれるのだろう?その舞台はJ1であってほしいなと思いながら帰路に着いた。
岡山にも専スタがほしい