井上一樹監督の言葉
1月13日(月・祝)、浜松で「中日ドラゴンズ井上一樹新監督トークショー2025」のMCを務めてきました。ステージ上でのトークショーとはいえ、多忙な井上監督と久しぶりにゆっくりお話しできました。
トークショーの中身は「SNSでの公開禁止」としていますので、わたしも書きません。ただ、トークショーでお話ししていた中で、以前にもわたしが聞いた言葉をひとつ、紹介させてください。それは「選手たちにはお店でも、人に会った時でも、相手が気持ちよくなるようなお別れしてほしい」というものです。プロ野球選手は、想像以上に多くの人に出会います。シーズンオフであれば、ゴルフ場で、飲食店で、もちろん街中でも声をかけられることがたくさんあります。例えば食事をごちそうになったときに、支払ってくれた方に「ごちそうさまでした」、お店の方にも「ごちそうさまでした」と笑顔でひと言、伝えてほしいと井上監督は願っています。媚びろ、と言っているわけではありません。人気取りをしてほしいわけでもありません。ただ、一般的な常識的な振る舞いをしてほしいと井上監督は願っています。
キャンプインが近づいてきました。沖縄まで応援に行かれる方もたくさんいるでしょう。写真を撮りたい、サインしてほしい、その気持ちは井上監督も、選手たちも十分に分かっています。でも、すべてに応えることはできません。その「断るときの態度や仕草」にも、井上監督は「相手が気持ちよくなるようなお別れをしてほしい」と願っています。「ごめんなさい、まだ練習中なんで」と断れるか、それとも邪険な態度で突き放してしまうのか。プロ野球選手として、の前に、社会人として、を強く求めています(※もちろんファン側にも自制心が必要です)。
「コミュニケーションモンスター」井上監督がドラゴンズにどんな風を吹き込んでくれるのか。期待しかありません。2019年冬、阪神タイガースの二軍監督に就任する前に、井上監督からいただいたネームタグ。『ガッツナイター』や『大澤広樹のドラゴンズステーション』で共演していた井上さんとは一旦お別れでしたが、それこそ「気持ちよくなる別れ」でした。
Let’s meet again… Kazuki
2軍監督として再会し、ことしから1軍監督。チームスローガンは「どらポジ」。てっきり球団職員か広告代理店が考えたものと思っていましたが、井上監督の案だったと知り驚きました。いいじゃないですか、「どらポジ」。井上監督らしさが出ていますし、「#どらポジ」のポストが広がっていきそうな期待もあります。3年連続最下位からの逆襲。井上監督、楽しみにしています。