現実逃避行

まえがき、不妊の事を書いていくに至る話


昨年30歳になった。

今年じゃなくて、昨年。だから本当は今は31歳。自己紹介で31歳って、なんとなく初対面で言いたく無くて、そういう言い方になっただけ。だって、31歳の自分もそんなに嫌いじゃないもん。

でも、20代の頃に思い描いていた自分とは全然違っていて辟易したりはする。太ったし、肌の張りもなくなったし、髪型だってあの頃みたいに派手にする勇気がなくなって落ち着いてオバサンみたい。オバサンなんだけど。テレビに出てる同い年のあの子が羨ましい。私だって、あんなふうに染めたりしたいよ。でも周りの目が怖くてできない。【芸能人だから】って許してもらえるような、そんなレッテルなら私だって欲しい。

とりあえず30歳を過ぎたから、そろそろどこかに残しておきたくて、私の20代の頃の話。と言っても面白いヤンチャ話とか、そういうのは無いから期待はしないでほしい。

主に書くことは、不妊について。

20代半ばで、妊娠ベストタイミング~な年齢だったけど、私は三年間の間、子どもを授かる事が出来なかったの。現実逃避、いっぱいしたよ。いろんなことが嫌だったし、妬ましかったし、羨ましかった。だから、気持ちを保つために現実逃避行してた。あてもなく、フラフラと。

そんな話とかを書くと思うから、不妊とか妊娠・出産、流産など。そういうのが苦手な方は読まない方がいいと思う。きっと不快にさせてしまうから。

じゃあ何故書くのって思う人もいると思う。だから、きっと一部の人にとっては言い訳にしか聞こえないと思うんだけど、それでも一応理由は伝えさせてほしい。

私ね、自分が不妊の時にいろんな不妊の人のブログやコラム・記事なんかを読み漁った。嫌な気持になることもあったし、焦ることもあったし、ただなんとなく涙が流れたこともあった。

ただ、それでも、どこかに自分と同じような体験だったり、自分の希望となる文章があるんじゃないかって毎回思ってた。でも、若くて不妊の人ってネット上であんまり見つけられなくて。

だから、少しでも私の文章が誰かの役に立てば、って、そんなありきたりな理由で書こうとしている自分がいます。偽善者って思う人もいるかもしれないし、私のこの口語体な言い訳だらけの文章にすでに嫌気が指してる人もいるかもしれない。

でも、もしかしたら読みたいと思ってくれる人もいるかもしれないから、書きます。書かせてください。


私の現実逃避行。