仙台フィル・クラシカロイドコンサート〜その1『クラシカロイド』とは
3月20日(水)に行われた名曲トラベル第0回×エンターテインメント定期第0回「クラシカロイド」コンサート~仙台フィル進時代の前夜祭~ 仙台フィルとクラシカロイドのコラボレーションコンサートに行ってきました!このコンサートは仙台フィルの新しい取り組みとして行われる「エンターテイメント定期」と「名曲トラベル」の第0回の位置付けとして開催されました。
アニメ『クラシカロイド』高校生時代に出会って以来、大学進学にも影響を与え、大学時代には聖地巡礼として舞台のモデルとなった浜松市に何度も足を運ぶほど大好きな『クラシカロイド』のコンサートがまさか、縁あって過ごしている仙台の地で開催されるなんて!”もはや運命!?”行くしかない!笑
ということで行ってまいりましたのでその時の感想をまとめていきます!
『クラシカロイド』とは
ご存知ない方もいらっしゃることと思いますので、まずはアニメ『クラシカロイド』の紹介から。
『クラシカロイド』はバンダイナムコピクチャーズが手がけたオリジナルアニメーションシリーズです。2016年と2017年の10月から半年間にわたってNHK Eテレで放送されていました。
「クラシック音楽で有名な作曲家たちが、もしも現代に存在したら」をテーマに、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパン、リストにバッハ、チャイコフスキーやバダジェフスカなどが登場して繰り広げる音楽をテーマにしたドタバタコメディ作品です。さらに第二シーズンではワーグナーやドヴォルザークも加わって、ハチャメチャ楽しい世界の広がりが増しました。
この作品の特徴は、単にクラシック音楽をテーマにしているのではなく、キャラクターの設定やセリフ、ストーリーの各所に史実にもあるエピソードを盛り込んでいる点です。それによって音楽室の怖い絵でしかなかった作曲家のイメージがより身近に感じられ、アニメを楽しんでいるうちに作曲家やクラシック音楽に自然と親しむことができるのです。
さらにこの作品を語る上で欠かせない要素は音楽です。音楽をテーマにした作品なら当たり前かとおもうかもしれませんが、クラシカロイドでは、原曲のクラシック音楽を現代風にアレンジした”ムジーク”が作品を彩っているのです。(この”ムジーク”がシリーズを通しての大きなテーマにもなっているようないないような・・・)
そんな”ムジーク”の作曲には、
布袋寅泰 氏(ベートーヴェン)、tofubeats 氏(モーツァルト)、浅倉大介 氏(リスト)、EHAMIC 氏(ショパン)、つんく♂ 氏(バッハ、チャイコフスキー、バダジェフスカ)、千聖 氏(ドヴォルザーク)、蔦谷好位置 氏(ワーグナー)
などの各界のトップアーティストの方々がそれぞれの作曲家を担当しており、他では聞くことのできない様々な音楽ジャンルにアレンジしたクラシック音楽を聴くことができます。
このように『クラシカロイド』では、既存のイメージ像にとらわれない画期的な解釈によって音楽家たちやクラシック音楽が”再創造”されていますが、史実に基づく設定や演出や楽曲の核となるポイントがしっかりと抑えられているために、元の人物、作品とは全くの別物になることなく自然と実際の作曲家や音楽の関連性に気が付けるようになっているのです。
かといって、それがお説教くさく押し出されていないのは、メッセージを「伝えよう」としているのではなく、製作陣も作ること自体を楽しんでいるからなのだと思います。
そういった”楽しい”というポジティブなエネルギーによって生み出されるからこそ、冷静に考えればツッコみたくなるような世界観でも(クラシカロイドを見るときはあまり冷静になってはダメです笑)楽しく受け入れることができ、純粋にエンターテイメントとしてアニメを楽しんでいるうちにクラシック音楽が身近になり、気がつくと興味の幅を広げてくれるような作品だと思っています。
だからこそ今回、仙台フィルが目指すクラシック音楽をもっと身近に楽しんでもらうための新たな取り組みの一つとして、『クラシカロイド』とコラボすると聞いてなんとピッタリ!と感じましたし、音楽もアニメ作品ももっと多くの人に親しんでもらいたいな!!という思いでnoteにしてまとめようと思っております!
コンサートのことも書きたかったのに紹介だけで長くなってしまったのでこの辺りで一回締めます。
(ご存知の方がいらっしゃればわかるかと思いますがクラシカロイドは一言では語れないのです・・笑)
コンサートの感想は次回に続く!
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