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OW2 コラム - 簡単って立派な長所
お疲れ様です。
おさしみです。
ハザードが実装されて競技シーンでも人気爆発。
6 vs 6 ロールキューも大絶賛。
マー◯ルウォッチとのせめぎあいも大注目。
そんな話題性に事欠かない今シーズンの OW いかがお過ごしでしょうか。
ブリギッテの大幅弱体化を筆頭に前シーズンのメタヒーローが尽くナーフされ、競技シーンやランクシーンのメタも大きく変わりました。
そこで感じたブリギッテの偉大さを中心にお話したいと思います。
2,500 文字です。
簡単で強いブリギッテ
ブリギッテは OW1 で実装されてから OW2 に入ってからも非常に頻繁にメタに上がってくる強力なサポートヒーロです。
特に、今回のナーフを食らう前までは半年以上メタの中心に居座り、相方がアナになるかジュノになるか、という違いしかありませんでした。
その要因はなぜか?
タイトルにもある通り、
簡単だから。
です。
「簡単」って単語だけ聞くとゲーム界隈ではキャラやその使い手を見下したり、バカにしたりしてるような印象を受けますが、簡単さは立派な長所だと思っています。
「簡単」で「強い」は「超強い」
簡単!
御存知の通り、OW2 は非常にゲームテンポが早く、刻一刻と状況が移り変わり、瞬きしている間に敵が目の前に、なんてこともしばしば。
そんなゲームだからこそ、焦りや混乱によるプレイミスも多発します。
ゲンジが眼の前に!スリープ!外した!うわああああ!!!
ウィンストンが跳んできた!バリア置かれた!ヒールがもらえない!!
ありますよね。
OW2 におけるミスはそのままデスやウェーブの敗北につながることが多いです。高レート帯、競技シーンではその傾向はさらに強まるでしょう。
当然、味方も熟練したヒーローであるため、自分のミスをうまくカバーしてくれるケースもありますが、一度穿たれた穴は簡単には埋まりません。
そんなときにブリギッテです。
敵を殴れば付近の味方が回復してくれる。攻撃にも回復にもエイムがいらない。
アビリティをミスしてもあっという間にクールが返ってくる。
ちょっと立ち位置をミスしても持ち前の耐久力とバッシュの機動力でごまかせる。
FPS をプレイする以上つきまとってくる「エイム」が多くの状況で不要であり、OW2 の肝でもあるアビリティ管理も短いクールから非常に容易です。
難しいことは当然失敗する確率は上がりますが、簡単なことを失敗するのは稀ですよね。
ミスが減るってそれだけで偉いんです。
強い!
簡単だから弱いのか、といったらそういうわけではありません。
ウィップショットのノックバック距離は全ヒーローで見てもトップクラスであり、敵の接近を許しません。
バリアに分断されても乱戦時でも確実にヒールを供給できるヒールパック。
広範囲の味方を同時に回復できるインスパイア。
リポジションから素早いプッシュまで万能な移動アビリティ、シールドバッシュ。ダメージのついたトレーサーのブリンクですからね、こんなの。
ウルトは耐えはもちろん、攻めもこなせる器用で汎用性の高い使い得な性能。
個々のスキルは非常に優秀。
それをアーマーと盾を持ったヒーローに持たせてしまったら、もう大変。
様々な状況に対応できる万能サポートの完成です。
数値的に見ても非常に優秀で、マッチ中に TAB を開くとヒール量は相方サポートと同様。ダメージ量もなかなかに。ということも多いでしょう。
ウィンストンや Dva などのダイブ系タンク、トレーサーゲンジなどのフランカー系ダメージヒーローにも対応しやすく、相方サポートをピール(守る)する性能は随一です。
さらに、硬さと敵の接敵を拒否しながら戦えるスキルセットから、エリアを維持する性能はサポートの中で並ぶものはいないでしょう。
超強い!
つまりどういうことか、超強い!
高レート帯になればなるほど、一つのミスが命取りになります。
ちょっと甘えたピークをしたら頭が飛びます。そういう世界。
そんな中ですから、アナの瓶一発一発は命がけで当てに行きますし、外したら鬼のようなフォーカスで味方タンクが溶けます。逆に瓶が当たれば味方の精鋭たちがすっ飛んでいき、敵が蒸発します。
キリコの鈴や神出鬼没を見たら、草の根かき分けてでも探し出してしばきますし、ジュノのハイパーリングを雑に使ったら相手に飲み込まれて窒息します。
一挙手一投足を相手に見張られているような閉塞感の中、それでも攻めのアビリティ使用やポジショニングが必要なわけです。
そこで、前述の通り、簡単でミスが少なくなるブリギッテは非常に心強いわけです。
攻めのプレイも守りのプレイも、ミスの可能性が少ないですし、ミスしてもリカバリーが効きやすくミスがバレないことも。
まとめ
ルシオは代替にならない
ブリギッテとよく比較されるのはルシオ。
同じピール系のサポートの側面があるからですね。
しかし、残念ながら彼はブリギッテの代替にはなり得ません。
それはやはり「簡単ではない」から。
少ない体力と限定的な回復。リーチの短いノックバック。
それでもスピードブーストを使った攻撃性能の高さと自信の攻撃力の高さは強みです。
しかし、その攻撃性能を活かすには深いゲーム理解と高い状況把握力、バキバキのエイムが必要になります。
ガッツリ攻撃貢献してこそルシオの性能をフルに引き出したと言えるわけですから、当然難易度は高くなります。
簡単さに縋ろう
簡単であるということは非常に優れた長所です。
簡単で強いなら文句はありません。
さらに、簡単ながらも伸びしろや高みを目指すプレイ選択の幅があるのはブリギッテの良いところ。
簡単なヒーローを使うということに、プライドや面白さを求める心から抵抗感を持つ人もいると思います。
しかし、操作に脳のリソースを割かない分、ゲームメイクや全体の把握に脳のリソースを割けます。
OW2 を学ぶうえでも押し引きの判断やフォーカスの把握を落ち着いて行えるため、非常に有用だと考えます。
ブリギッテ、触っていない人は是非触ってみてください。
お付き合いありがとうございました。
ではでは。