漂流人生と分身計画
新卒で企業に入社し、その後転職を経験することなく現在も同じ会社に勤めいています。これまでの30年間を振り返り、自己のキャリアを能動的につくってきたという実感は正直、全くありません。むしろ、受動的、且つ偶発的に、流れに身を任せてきたというのが実態です。一度だけ、30代の頃に、能動的に動いて大学院を受験し、2年間勉強し直したことがありました(MBA取得)。しかし、卒業後もキャリアチェンジした訳でもなく、元の”漂流人生”に戻っていきました。
20代の頃は、都心の都市開発マスタープランづくり、30代に大型複合ビルの開発や立ち上げを経験してきました。そこから、40代で人事というこれまでと全く畑の異なる仕事を任され、その後はアート、さらにこの4月からはフレキシブルワークスペース事業と、同一企業内転職を繰り返しています。社内転職を繰り返して思うのは、どこに行ってもすべきことは同じということです。
①事業(含プロジェクト)であれば、収入源と支出(割合の高いもの)のコントロール
②実績分析(ファクトを抑える)
③成長戦略立案
④実行部隊の心理的現況把握
そう考えますと、これからまたどこに流されていくのだろうかと不安視するより、むしろ未知なる冒険を楽しもうと思えます。
一方で、そろそろ別の視点で、自己のキャリアを捉えていきたいとも考えるようになりました。なぜなら私の社内漂流生活もそう長くは無くなってきたからです。手始めに、昨日、「キャリアコンサルタント養成講座」に申し込んでみました。3月16日開講し、8月15日に修了。11月6日の第21回「国家資格キャリアコンサルタント」試験を受験する予定です。この資格を選んだ理由として、以下があげられます。
1.既に毎年、社外数名の方々のキャリアに関するご相談にのっており(4年間)、今後も継続してご相談を受けると思われるため。
2.国家資格である。通信教育+スクーリング(土日)で受験できる。
3.「専門実践教育訓練給付金」制度が受けられる。
※お住まいのある地域のハローワークで申請します。ジョブカードを作成し、カウンセリングを受けてからの申請となります。手続きに時間がかかります。
先ずは、学び直しをしながら、会社の自分とは別に、もう1人の自分を作り出してみようと思っています。この「分身計画」は、1人だけでなく、2、3人作ってみたいなと思っており、今年はキャリアコンサルタント(昨年は画家)。他にも面白そうなものがあればやってみようと思います。