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10通のラブレター⑤FUMINO~NoNoGirls THE FINAL~

ハイキューの日向翔陽とか、ドラゴンボールの孫悟空みたいなポジティブモンスターって、弱くてネガティブな部分はあるんだろうか。

実はめっちゃ強がりで、赤の他人である読者にも弱みを見せられずにいるとしたら?
ひとりで、必死に弱い部分を隠しながらできることを増やして、成長していたとしたら…?

リアル少年ジャンプの主人公と言われ、どんどん武器を身に着けて最強感を出していたけど

最後の集大成のステージで、ひとりのか弱い、まっさらな少女に戻った姿をみて

この子は、この小さな自分を表舞台に引っ張り出すために、ここまで強がりながら頑張ってきたのかもしれない。

そう思った。



FINAL STAGE

FUMINOに関しては、わたしはFINAL STAGEのソロ審査が大、大、大好きなので

ここに絞って書きたいと思う。

特にこの、歌い出しが好き

まず、この「In The Flames」という楽曲は、元々FUMINOの曲でしたか?ってくらい、世界観や歌声がマッチしすぎてた。

NoNoGirlsでこの曲を知って、予習がてらApplemusicでダウンロードして車の移動中とかに聞いてたんだけど

FINALの配信でFUMINOが歌うのを聞いてから

ちゃんみなのIn The Flamesのほうが誰かのカバーなのかな?と感じるくらい

FUMINOはこの曲を完全に自分色に染めていた。

誰かの楽曲のカバーって、どうしても原曲を歌っている人の「色」みたいな残像が見えるんだけど、それも全く見えなかった。


FUMINOといえば、視聴者の中では「少年ジャンプの主人公キャラ」と言われていたけど

ステージをみて、そんな表面上の強い姿とは真逆の

繊細で、もろくて、か弱い少女の部分をあの場で表現したことに驚いた。

そういえば、事前のインタビューで言っていた。

自分は辛いことを人に言わないし、辛いことを自分でも気づけない。その張り詰めた糸が急に切れちゃう時がある。そのまま壊れていく人もいるから、自分と同じような人を歌で助けたい。


少年ジャンプの主人公って、結構辛い立場ですよね。

災難や試練がふりかかるのは物語中トップクラスだし、一番ズタボロになるし、それでも物語には欠かせない存在(主人公だからね…)だから、無理やりにでもポジティブマインドを持って試練をクリアしていかなきゃならない。

そんな主人公の努力があっての物語なんだけど

意外と人気投票をすると、主人公以外のサブキャラが上位になったりする。


今回のステージを見て驚いたことのもうひとつが、

TigerやNGの時に見せてきたダンスもバリバリやってかっこいいステージではなく

FUMINOの原点のような「聴かせる」バラードステージだったこと。

まるで、「少年ジャンプの主人公」の鎧をすべてとった

「本当のFUMINO」を見ているようだった。

必死に今まで隠してきた部分を見せるのって、言葉にしてしまうと簡単だけど、すごく勇気がいると思う。

FUMINOの場合、隠して強がることで自分を保っていた部分もあったんじゃないかな。

それを自分の武器である歌を通して、つつみ隠さず表現した。

オリジナルの歌詞で、すべてを表現した。

ちゃんみなに「表情が石みたい」と言われていたなんて想像できないほど

「顔」で歌っていた。

NoNoGirlsの主人公はCHIKAと言われていて、私もそう感じるけど

裏主人公がいるとしたら、間違いなくFUMINO。

これは、FUMINOの成長物語だったんだなって思う。



私なりの考察

※この文章は、今回デビューを見送られた3人に共通して書いています。

私は、この3人に共通する理由があると思っていて。

以前、ちゃんみなさんがJEWELを見送ったときにかけた言葉

「審査って一般的には私がみんなを審査する場だと思うんだけど、逆もしかりで。あなたも私を審査する場なんだよね。自分がやりたいことはこれなんだけど、ちゃんみないける?この私でもって。」

この言葉がそのまま適応された部分もあるんじゃないかなって。

ちゃんみなさんは最後、「全員わたしを超えていた」と言っていた。

ということは、審査基準は全員クリアしていた。

それでも選ばないといけないという状況が発生したとき、

FUMINOの魅せたい世界観・やりたいことが、ちゃんみなが作るプロデュースの範疇では実現できないと判断した。

つまりFUMINOの実力不足なのではなく、ちゃんみな側の力量不足だったのではないかな、と。(ちゃんみなさんごめんなさい。でも、ちょっと当たってますか?)

FUMINOの見せたステージが、表現が、ちゃんみなさんの扱える範疇を超えていた。これって凄いことなんじゃないかと思うんです。



あのー、曲を出す予定ってありますか?

純粋に、そう聞きたくなるくらい、このオーディションを通してFUMINOの歌のトリコになってしまいました。

雨の日とか、夜の高速道路とかでFUMINOのエモい曲を流しながらドライブしている未来の自分が、容易に想像できてしまうんです。

だから、待ってます。いつまでも。

大好きです!!!












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