化粧は心の安定剤

マスクをしているので、化粧などしなくても良いかと思い始めていた時、美容室に行った。

髪を切ってくれた美容師さんがアイシャドウと眉をとても丁寧に書いていた。「顔全体お化粧しているんですか？」と聞くと、ニコッと微笑みながら「マスクをしているところは化粧水や高級なクリームを付けていますよ。マスクの上だけ化粧しています」と答えてくださった。あまりにも美しかったので、私は見惚れてしまった。

化粧をする

朝はとても忙しい。リハビリがあり、着替えがあり、食事があり、トイレがあり、それをこなすのは2時間半では足りないくらいだ。私がトイレに行っている間、ヘルパーさんが今日の夕食を作ってくださっている。

コロナでマスクをするので化粧する必要がなくて良かったなと思っていたが、あの美容師さんのことを思い出し、余裕のある時はファンデーションとアイシャドウと眉毛を描いている。

心が落ち込んでいた時、きれいに化粧をすると気分が良くなる。今日も頑張って働こうという心になれる。化粧は女性にとって心の安定剤かもしれない。

幸せの手

手がまるで使えない私が、化粧をヘルパーさんの手でできることは幸せだ。この幸せを手にいれるために、私は障がい者運動を行ってきたのである。ナルシストのように鏡で自分の顔を眺め、にやけている。

この幸せが壊れないためには、一日も早くコロナがなくなること、戦争を起こさないことである。

コロナでお店などやっていけない人たちも出てきている。これはやはり、みんなの助け合いの税金をうまく使わなくてはいけない。私は息を引き取るまで、ヘルパーさんにアイシャドウと眉毛を描いていただきたい。

それが私たちの幸福だと思う。皆さん、つらくなったら化粧をしてみてください。心が温かくなります。

脳性マヒに合うマスク

写真のマスクはアメリカ製で、歌を歌う人たちが使っているそうだ。脳性マヒの私は顔が歪むので、どんなマスクでも外れてしまい困っていた。

このマスクは一人のヘルパーさんが買ってきてくださり、試してみると調子が良い。顔の歪む障がい者達はマスクをするのに困っている人たちが多いと思う。

このマスクをぜひ紹介したい。
下記のURLからマスクの詳細が見ることができます。

tom bihn mask  https://www.tombihn.com/collections/facemasks