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『重曹で電子レンジお掃除』の解説

参勤交代、江戸、江戸ー!どうも、お侍ちゃんでござる!

お侍ちゃんの「科学の寺子屋」、本日はコチラの動画を解説して参る。

簡単に言うと
①重曹を水に溶かして耐熱容器でチン。
②拭く

これだけでキレイになるわけでござるが、なんでなのだろうか。

それは蒸気による汚れの浮き上がりと重曹の化学的特性の二つの効果に基づいておるのでござる。

一、蒸気の力で汚れを浮かせる

電子レンジ内で温めた重曹水から発生する蒸気が、電子レンジ内の汚れに浸透いたす。
・高温の蒸気は、固まった油汚れや食品の飛び散りに水分を与え、柔らかくして浮き上がらせます。
・汚れが蒸気によって緩むことで、後の拭き取りが簡単になります。

二、重曹の化学的特性

重曹(炭酸水素ナトリウム)は、以下の性質で汚れを分解・除去する効果があるでござる。

・弱アルカリ性: 食品汚れや油汚れ(酸性のことが多い)を中和し、汚れを分解しやすくする。

・研磨作用: 重曹の粒子が微細なため、軽く拭くだけでこびりついた汚れをやさしく削り取れる。

・消臭作用: 重曹は臭いの元となる酸性成分を中和し、電子レンジ内の嫌な臭いを取り除く。

まとめ

重曹を使った電子レンジ掃除は、蒸気の物理的な浸透作用と重曹の化学的な汚れ分解・消臭効果の組み合わせによって、効率よく汚れや臭いを除去するメカニズムでござる。
環境にも優しく、安全に電子レンジを清潔に保てるということじゃ。


ちょっと発展。

重曹(炭酸水素ナトリウム、NaHCO₃)を使った電子レンジ掃除の化学式を汚れの中和反応として表現してみる。

電子レンジ内の汚れは、主に食品由来の酸性物質(例:酢酸、脂肪酸など)が含まれているので、炭酸水素ナトリウムの弱アルカリ性によってこれらが中和され申す。

例: 酢酸(CH₃COOH)との反応

NaHCO₃+CH₃COOH→CH₃COONa+H₂O+CO₂

・生成物の酢酸ナトリウム(CH₃COONa)は水溶性で拭き取りやすい。
水(H₂O)の発生で汚れをさらに緩ませる。

中和反応と申すのですが、
実際には、複数の酸性成分との中和反応や蒸気の物理作用が組み合わさって汚れが除去され申す。汚れに含まれる成分によって具体的な反応式は異なるが、基本的なメカニズムは重曹のアルカリ性で酸性汚れを中和し、汚れを溶けやすくすること。

このため、「NaHCO₃を加熱して水蒸気と中和反応を利用するプロセス」が電子レンジ掃除の化学的メカニズムとして表せるということなんでござる!

とまあ、つらつらと書き申したが、小難しいことは考えず、一度やってみたら余計な洗剤とか買わなくて済むかもしれませぬぞ!!

エコ、エコー!

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今日はこれにて鎖国!!


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