2016おやすみホログラムスキースノボバスツアー(2016.3.5~6) 獄中手記 (その3)

早起きして、勝利した者の朝食

【3/6朝:起床〜朝食〜集合】

最近目覚めが早い。家で寝ててもいつも朝の4〜5時台にいったん目が覚める。大抵は二度寝するのであまり意味はないのだが、今日はそうは行かなかった。誰かが携帯のアラームを何故か4:30にセットしてる様でアラームが鳴り、いつまでたってもそれが鳴り止めないのである。

音の出所を見つけて携帯を叩き割ってしまおうかと思うくらい鳴り続いた。いい加減すっきり目がさめてしまった。
こんな状況でも誰も起きない。自分が神経質なのだろうか?

そして部屋を見渡すとあまりの部屋の汚さに辟易してしまった。
自分もその原因を作っていたのは間違いないけど、酒が醒めたので尚更ひどく見える。

外を眺めたり、昨夜寝てしまった分のTwitterを眺めた後、貸し切り状態の温泉ででゆっくり風呂に浸かる。メガネをして行かなかったので、帰るとき間違って違う部屋に入ってしまった

あまりにも早朝でその部屋も全員が寝ていたので事なきを得た。そして正しい部屋に戻り、火照った体をずっと全開だった窓際で冷まし、小一時間Twitterを見ながら昨日の出来事を反芻する。
その間、誰も一向に起きようとしない。

自分は大抵この手の宿に泊まる時はいつもより早く起きて、朝食は開始時間から入る様にしている。

バイキング形式の朝食は最後の方になると品切れのおかずが出てくるので、出来るだけ出来立ての美味しいおかずを選んで食べるならオープン狙いしかない。ましてや昨晩の夕食献立の惨状を鑑みると、途中からおかずの補充なんてハナから期待してはいけない事は明白だ。

なので、朝食スタート時間の7時5分前には朝食会場である「太平(Taihei)」へ足を運んでいた。

7時ジャストに見た目からして食いしん坊な(失礼!)ソルまっくさんとりょうくん(改めちんこ部長)の2人がやってきた(そのとき知ったが、2人は大部屋を抜けて2人部屋で寝ていたらしい)。

その後もポツポツ目を覚ました参加者が集まりだす。
閉まりきった扉の隙間から覗くとバイキングっぽい設営がされていて、場所は間違いなさそう。

でも7時を過ぎてもまったく扉が開く気配がない。こちらから開けて入ればいいのかな?と考えていたところ、別の(おやホロバスツアー客ではない)若い男性客が5名くらいやって来て、無邪気に扉を開けて会場に入って行った。

実際はそんなに激しく怒った感じで言われてはいないのだが、お店の人の声がこちらまで聞こえたので言われた内容は間違いないし誇張もしていない

何故時間通りに入ってるのに入っちゃだめと指示いけないのだろう?時間を守っていないのは向こうである
こちらは昨夜ギャグのような超薄味の飯を食べさせられて腹が減っているのだ。本当にヤンチャな客だったら店側に因縁を付けるところである。
本来であれば食堂側は「申し訳ありません、準備が遅れており、もう少しお待ちください。」と言わなければならないのではないか?

でも他の団体客も何故かお店に対して直接文句を付けないのである。ここの宿泊客は何か気力を抜かれている感じ。
もしかして昨日の飯にそのような毒素が入っていたのだろうか?それとも宿自体にそういう磁界が発生しているのだろうか?結局さっきの若者4人組は納得いかない表情を浮かべながらも、すごすごと自分たちの部屋に一旦戻っていった。

もう、何だか、朝から笑うしかないのである。怒りが沸いてこない。笑ってしまう。

まあ、10分程度遅れるのは仕方ないよな、前で人が待っているのは分かっているはずだし、もうすぐオープンするだろう。と思いながら待つが、全く開く気配がない。
結局オープンしたのは7:30になる前だった。だったら7:30スタートと言えよ、と思う。

朝食はたしかに見た目は普通だった。覚えている限りで何があったかを記すと、

  • スクランブルエッグ:味がないと言うか、何故か必要以上に甘い。塩気はゼロ

  • パスタ:刻み唐辛子、ニンニクっぽいのが混ざっており全くもって見た目はペペロンチーノだが、ただただ無味。しょっぱくも辛くもなく、ただ麺の味しかしない。スパゲッティサラダでもない

  • サラミ:普通のサラミ。これご飯のおかずか?

  • サラダ:キャベツの千切りにコーンが入っている。1種類しかないドレッシングは全くの無味。ただのサラダ油では?

  • フライドポテト:これも塩気が凄く足りない

  • お新香:普通

  • 得体の知れないおかず:干物魚を巻いた様な感じ。郷土料理?手を出さなかった

  • 大根と人参とがんもどきの煮物:ありふれた味。これでご飯一杯食べるのはきつい

  • フルーツ:興味がないので一切食べなかった

  • ご飯:相変わらず炊きあがりが悪い

  • みそ汁:唯一合格点!ちゃんとしたお味噌汁だった!

  • 食パン、バター:食べてない

  • コーヒー、オレンジジュース:飲んでない

ウインナーとかハムとかシャケとか豆腐 海苔 納豆 生卵、普通の朝食に出てきそうなおかずは一切なかった

段々分かってきたが、この宿は基本的に塩気が足りないのである。
でも昨日の夕飯のほうが朝食より酷いのはどうにかして欲しかった。それでも腹が減らないよう頑張って食べる。

普段こういう宿の朝食バイキング行くと間違いなくご飯を2回くらいはお代わりするくらい朝食大好き人間なのだが、今日は1回もお代わりをする気にはなれなかった。

そして予想通り、鍵開けせずぎりぎりまで寝坊した参加者の朝食は散々たるものだったらしい。朝食から戻ってきてからおかずの内容を聞いてもんどり打ちながら腹を抱えて笑った。やはり朝食バイキングは「先手必勝」である

集合時間は10時。部屋のチェックアウトも10時。

10時には荷物ごと部屋から追い出されるだろう。
また昨日さんざん待たされた集会所に荷物を置いてゲレンデに行くことになりそう。
それにしてもこの悲惨な部屋を少しでも片づけておかなければ、ということでぎりぎりまで惰眠を貪り遅い朝食に行った参加者が出て行った後、早めにもどってきたメンツで部屋の掃除をすることに。

麻雀牌を元に戻し、空き缶を全部まとめ、布団を元の位置に片づける。
朝起きた時は想像を絶する汚さだったが、5人がかりでやったので、ものの10分もかからず部屋はきれいに片付いた

未成年のため、酒・たばこなど、昨夜これら汚すような事を一切やっていない橋本弟くんが自発的に一番頑張って掃除を手伝っていて、いい子だなぁと感心。

そして荷物を例の大広間に移し、ついにスキーウェアに着替え、ホテルのフロントへ。

もうすぐ集合時間及び集合写真撮影時間の10時なのにまだ全然参加者が集っていない。それどころかメンバーも来ていなかった。しばらくして人が集りだし、10:30に集合写真を撮る。
もはや時間遅延に関して突っ込む者は誰もいない。今回のツアーMVPである橋本弟くんをセンターに行かせて、その左右をメンバーで囲わせる。 階段で撮ると内閣組閣時の集合写真に見える。

【3/6午前:ゲレンデ】

やっとスキーへ。板を担いでホテルからゲレンデへ向かう。ホテルのすぐ裏にゲレンデがあり、3分も歩けばすぐに滑る事が出来るのは素晴らしい。
もしかすると今回のツアーで選ばれたホテルの条件として個人的には一番良かったポイントかもしれない。

冒頭でも書いた通り、スキーを滑るのは恐らく20年くらいぶりで、体の老化とかもあるので全然滑れなくなっている事がとても心配だった。レンタルスキーという道具の問題もある。

殆ど滑った事がないという参加者数名にビンディングの使い方から教えたりしながら、軽くその辺を滑ってみる。まったく違和感なく滑る事が出来るし、板のエッジも凄く効く。
20年前と比べ板の性能も段違いに良くなっているみたいだ。北海道出身な事をこれほど感謝したのは久々である。

体をほぐすのも兼ねて、初心者の参加者に基礎を教える。

ハの字、いわゆる「プルーク」の姿勢である。
自分が小学生のとき先生から嫌になるほど叩き込まれたので教え方も頭に入っている。叩き込まれた自分自身はこの姿勢がそれほど難しいと思った事はなかったのだが、はじめての人には難しいらしい。
リフト乗り場の超緩斜面でもバランスが取れず転んでしまう。このままでは放っとくと諦めてすぐに帰ってしまいそうなので、ここまで来たんだし少しはスキーの醍醐味を味わってもらおうかと思い、しばらく教える事にした。

起き上がるのすらしんどそうなsagaさんが10分で離脱したが、りょーくん(改めちんこ部長)は根気よくやってくれた。

とはいえ、全く滑った事がない初心者にそれほど上手い訳でもない素人が指導しても限界が見えている。荒療治が必要かな、と思い、まだプルークを完全に会得していない状態で、リフトに乗り込ませる。

麓のベースリフトなので行けるのは山の中腹地点。上のゲレンデマップで言うと⑥のリフト。

コースを選べばほぼ緩斜面(いわゆるファミリーコース)で滑り続ける事ができてとても初心者に優しいゲレンデだった。景色もいい。しかしながら、それでも初心者には難しかったのか、リフト乗り場まで滑り終わるのに恐らく30分以上はかかった。
その時点でもう12時近くなったので、コーチはやめて自由に1本滑ってみる。そうとうブランクがあるのに全然違和感なく滑れるのに自分でもビックリした。

そうこうしているうちに、ランチの時間になる。

【3/6お昼:昼食(ホテルエコー)】

10時の集合時にブリーフィングがあり、12時に「エコー」という場所でお昼をとります、というアナウンスがあった。
実費なのは個人的に全く何とも思わなかったが、人数も多いし、てっきりお店を予約しているのかと思っていた。

「ホテルエコー」は泊まっているホテルからゲレンデへ行く途中にあってとても近かった。
レストランかゲストハウスなのかな、と思っていたらどうやらホテルの様であった。かなり建物に年季を感じる。

早速入ろうとしたら、なんと予約を取っていなかったらしく、お店の人と話をしている。
31人いる事はじめから分かっているのに予約を取っていないとは...幸運な事にお店は空いていて、奥の広間に入る事が出来た。

このツアー初めての、ちゃんとしたメンバーとの食事会である。
行きのSAではラッキーだった人は一緒にご飯を食べる事ができたが、食事会と銘打ってメンバーが参加者一同ときちんと食事するのはこれが初めてである。
これがなかったら、一度もメンバーと食事を共にしないツアーとして歴史に名を刻むところだった。

しかし、こんなハッピータイムなのに、参加者はマイペースである。

メンバーと談笑もせずみんなでTwitterをチェック。これでは昨夜の夕飯とあまり変わらないかもしれない。

生中をオーダーし乾杯。1時間強しか滑っていないが、スキーの後のビールは格別である

特典で550円のランチが50円引きで500円になるというので、カレーと悩んだ挙句、肉うどんをオーダー。
ゲレンデ飯に比べて安いので、それなりの肉うどんがやって来た。

うまい。肉の量はともかくとして、旨いのである。
ワザと味付けを濃くしているのが良く分かってると思う。ひたすら麺を貪り、1分とかからずにつゆまで完食。
久々に塩分が体に漲っていくのがわかる。

大袈裟ではなく本当に味が濃いご飯を1日ぶり位に食べると感動するのである。それまでいろいろ疲れていたので殊更だろう。

自分はメンバーと別のテーブルにいて被害を受けなかったのだが、少し席を外した途端にカナミルに肉うどんに乗っているなけなしの肉を食べられている人がいた。
これはさすがにキツい。酷すぎると思った。

そして食事を済ませ、雑談タイム。
この辺のゆるさがこのグループの魅力。

550円のランチが50円引き!と言われたので、てっきりワンコイン500円ポッキリと思っていたら、外税だった事が発覚。

結局、550円+税の594円から50円引きの544円である事をお店の人に言われ、結局ほぼ550円じゃん!とツッコミを入れる。
細かいお金の事かもしれないが、今回のツアーは全てにおいて予想を裏切ってくれる

そしてこの後は、午後のゲレンデ〜帰路と、宿もチェックアウトしたしこれ以上悲惨な事は起こらないだろうなぁと思っていたが、まだまだ大小の悲劇が我々を襲うのであった。

〜〜〜〜〜その4へ続く〜〜〜〜〜

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