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自営業とビジネスオーナーの伝え方の違い
みなさんは、人を動かしたいと思ったときに、どういう伝え方をしますか。
この伝え方、人とどう接しているかで、伝えられた人の動きが変わってきます。
そして、この伝え方で、どこまで大きな仕事ができるかも決まります。
私にとって、自営業者と、ビジネスオーナーとして複数の事業を自走させている方との違いは、
この伝え方、人との接し方が大きな差として現れているなと感じています。
ビジネスオーナーの方との伝え方のギャップを大きく感じたエピソードがあります。
私が先輩経営者のお宅に遊びに行ったときの話です。
テーブルについて、先輩経営者と私、私の友人で話していました。
部屋には、先輩経営者のお付きの方がいらっしゃり、飲み物を出していただきました。
部屋は、リビングとキッチンに分かれていて、腰より少し高いくらいの仕切りがあり、
仕切りの奥側にキッチンがあるような作りでした。
この仕切りの上に、無造作にティッシュ箱が置かれていました。
綺麗に片付いている部屋のなかなので、ティッシュ箱は目立っていました。
先輩経営者は、このティッシュ箱を片付けたいと考えました。
このとき、何と言ってお付きの方を動かしたと思いますか?
「そのティッシュ箱、下に置いておいて。」
といった言葉か、
「そのティッシュ箱、見えない奥(キッチン側)に置いておいて。」
こんな言葉をかけそうですよね。
先輩経営者は、
「その仕切りの上、何も無いほうがスッキリしてて気持ちいいよね」
と言われました。
驚きました。
「ティッシュ箱を下に置いておいて。」
というと、ティッシュは置かなくなるんですが、その後、コップを置いたり他のものを置くかもしれません。
再度「コップは奥に置いておいてね」と伝えていると
毎回、仕切りの上に物を置かないように指示する必要がでてきます。
最終的に、
「その上には何も置かないでね!」
という指示に辿り着くかもしれません。
ただ、指示だと、見ていないときに、徹底されないかもしれません。
先輩経営者が投げかけた
「その仕切りの上、何も無いほうがスッキリしてて気持ちいいよね」
という言葉は、全然違った伝え方です。
この言葉は、仕切りの上に物が置かれずスッキリした未来図(ビジョン)を共有しています。
ビジョンを共有されたお付きの方は、自発的にティッシュを下に置くという行動をとりました。
ビジョンが共有されているので、コップなど他のものも置きません。
そして、今後も仕切りの上に何も置かないことがキープされることでしょう。
大きな結果を作る方と自分とでは、伝え方一つでも、ここまで大きなギャップがあるんだなと実感しました。
こういったギャップを埋めるには、座学で学ぶだけでは難しいです。
お手本となる行動・考え方を身近で見て感じて学びつつ、実践し、最終的には「体得する」ことです。
時間はかかりますが、体得すれば仕事が飛躍的に前進しやすくなること間違いなしです。
ぜひ、取り組んでみてくださいね。