ついに!BlockFiが経営破綻
予想はしていましたが、とうとう来ましたー!
米国時間11月28日、仮想通貨レンディング会社であるBlockFiが経営破綻し、ついに連邦破産手続き(チャプター11)を申請しました。
FTX破綻からの連鎖倒産
大手取引所であるFTXの破綻のあおりを受けた形。
申請書類によると、債権者は10万人以上。大変な数ですね。
ビットコインのレンディングをしていた私もその一人です!(笑)
会社の資産と債務はどちらも10億ドル〜100億ドルの範囲ということで、かなりアバウトな数字しか出てきてません。
チャプター11は日本で言うところの民事再生ですので、会社の債権を目指す手続き。
もし、それなりに会社資産が残っていれば救済スポンサーを見つけるのが容易になります。
逆に、債務に比べて手持ち資産が少なすぎる場合は、再建計画を練るのは困難となり、近いうちにチャプター7(会社清算手続き)へ変更する可能性も。
いずれにせよ、会社の財務状況の実態がどうなっているのか、または、FTXからの借入額がどれくらいあるのか。
そのあたりの具体的な数字が明らかにならないと、会社の命運がどうなるかの予想も難しい。
もともとBlockFiは、自身に出資していたファンド(スリー・アローズ・キャピタル)が昨年に破綻したことにより資金繰りが苦しくなってました。
そのときに手を差し伸べてたのがFTX。結果的に、FTXが詐欺的な経営をして破綻したのですからBlockFiが破綻するのも必然といえます。
会社の姿勢は信用度ゼロ・・
私はBlockFiでビットコイン1万ドルをレンディングしています。
BlockFiが今月11日に顧客の出金を停止して以降、私のビットコインも口座に塩漬けにされたまま、具体的な状況の説明は何もありませんでした。
BlockFiのホームぺージにあった経営陣の写真も一斉に削除され、顧客へ説明責任を果たすというよりは、会社のトップたちも早々に逃げる気満々としか見えません。
たまにくるemailには、いつもお決まりの文句「Acting in the best interest of our clients is our top priority 」が付いてました。
「私たちの顧客の最善の利益になるよう行動することが私たちの最優先事項です」という意味ですが、それを見るたびに私は
「だったら経営破綻なんかしないだろっ!!」
と心の中でツッコミを入れてました(笑)
今後の行方を占う
チャプター11の下での再建は、米国の倒産裁判所の許可を得て進める必要があり、手間と時間がかかるものです。
仮に再建に向けて計画ができるにしても、BlockFiでレンディングをしていた個人ユーザーが返金を受けられる可能性は限りなく低い。
BlockFiは当然、個人ユーザーへの返金義務は負うものの、返金の優先順位は法律や契約で決まっています。
ファンドや機関投資家などの大口投資家たちが、BlockFiとの取り決めで、返済優先度の高い条件にて出資をしているはず。
ですので、BlockFiに多少の可処分資産が残ったとしても、それらは大口投資家に返済され、個人ユーザーにまで十分に回ってくるとは考えにくいのです。
しかも、BlockFiは、FTXが大口債権者になっており、被害額が大きいFTXへの返済が優先される可能性も。
また、さらに複雑になるのが、BlockFiの破綻ような社会的なインパクトのある大規模破綻の場合は政治介入も考えられます。
そんな中でのチャプター11の見通しは立てづらい。
ただ、手続きはウェブでアップデートされますので、今後の動きを注視していくつもりです。