「急造ワクチンだから安全性に疑問」は誤り
[2023/12/2更新]
「急造ワクチンだから安全性に疑問」は誤り。これまで十分な研究の蓄積があった。そこに国家規模の人と資金が投入され、工程を並行実施した結果である。何かを省略したのではなく、全ての工程が問題なく実施された。その後の変異株対応ワクチンの開発でも、mRNAワクチンは塩基配列がわかれば早期開発が可能な特長がある。
【解説】
①研究の蓄積
・20年前からのmRNAワクチン研究の蓄積と製造手法の確立(2017年にはジカ熱のmRNAワクチンが臨床試験を開始していた)
・新しいウイルスでも塩基配列を1日で解明できる次世代シーケンサー技術の普及
・SARS,MERSの先行研究で得たS蛋白コードに関する知見とmRNA設計ノウハウ
②膨大な人と資金の投入
・複数候補の開発を並行して進め、後戻りによる開発ロスを回避
・各段階の臨床試験を並行して進め、トータルのタイムラインを短縮
・リスク覚悟で承認前に製造を開始し承認後直ちに出荷
・一般ボランティアの協力により、早期に大量の治験データ収集を実現
【追記】
ワクチンの有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。