点M
点Mは、この世の負の感情の全てをその一身に背負って、たくさんの人に忌み嫌われて、時には無関心という名の針の雨に打たれて、それでもまだなお進み続けている。
寿司、味見したなら最後まで食べるのが礼儀ってぇもんです。てやんでぇ、駅前の鮨屋のシャリはどうもベチャベチャしてていけねぇな。ありゃ着飾っているだけで中身のねぇ女みてぇだ。
入れ歯にたったひとつの 愛 を捧げる男。わたしの牙が、きみの心を貫いて離さなかったらいいのに。そんなの無理だって分かってるから。
へんなひとね。
愛、藍、哀。いくら、すじこ、とびこ、たまご。私はまだ生まれる前の、生まれることができなかった命を喰らうのが好きだ。私が愛を受け取ることができないのは、命をたくさん喰らいすぎたから?
ちいさくていいから、ポケットに入るぐらいの、ライトな愛をどうかください。