意思決定とモチベーション
最近、社内で意思決定の仕組みを見直しているのですが、「分散キャンプファイヤー型チームワークを目指して」とか「ティール組織のような」とか「最軽量の」という表現を使ったりして、いまいち自分自身でもピンときてなかったのですが、なんとなく理想の意思決定の仕組みについてこんな感じかなとイメージがわいたので書いておきます。
こちらはモチベーション3点セット。サイボウズにある「モチベーション創造メソッド」のコアとなる考え方。
「モチベーションの源泉は、もちろん「やりたいこと」なんですが、それが「できること」もしくは「できそうだと思えること」であったり「やるべきこと」として他のメンバーから期待されていることであったりすると、よりモチベーションが高くなるよねって話です。
例えば、「本を出版したい」と思ったときに、本を書く自信があまりない。さらに、「なんであの人が本を出版する必要があるの?」と思われているといくらやりたくてもモチベーションは高くなりにくいし、長く続きにくいし、結果、実現しにくくなります。それが、過去に本を書いた経験があったり、チームでも「ぜひその本を出版してほしい!」と思われると、同じやりたいことでも、俄然、モチベーションの高さが変わるはずです。
これを意思決定の仕組みに当てはめてみるとどうなるか。意思決定したい人がいる。その人がその意思決定をできる自信があって、意思決定すべき立場にあると、モチベーション高く意思決定できるのではないでしょうか。
みなさんの周りにも、もしくは、みなさんご自身でも心当たりはないでしょうか。マネジャーになって、自分がしたい意思決定もあれば、「これ私がしないといけないの?他の人でもできるのでは??」とか、「自分が意思決定しないといけないけど自信がないなぁ。でも、責任は取らないといけないし…なんか気分がブルー…」。「部長の意思決定はセンスがなさすぎ…頼むから早く誰かに変わってもらって…」などなど。
これは「組織をフラットにしよう」「権限をドンドン移譲しよう」ということとは似て非なるもので、意思決定する人が心配で不安になったり、ドキドキしたりするのではなく、主体的にワクワクするような意思決定ができるような仕組みを考えようということなんです。そして、それがチームのメンバーをワクワクさせることにつながるのではないかと思うのです。
そのために、どうしたらいいのか。まずは組織ではなく「情報を」フラットにすることが大事。そして、階層や既存の権限に囚われることなく、意思決定をモチベーション3点セットを意識しながら分散させていくこと。そうすることで、100人100通りの、100社100通りの意思決定の仕組みができるのではないでしょうか。
みんながワクワクする意思決定。そんなチームワークを目指したいと思います。