![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129939297/rectangle_large_type_2_efedeada1ffdb49a8b2a215f1f03e519.jpeg?width=1200)
今年もMODEをよろしくお願いします
昨秋のMODE再起動公演『さようなら、シュルツ先生』は無事終了いたしました。ご来場いただきました皆様には心より感謝いたします。7年ぶりの東京での公演、果たしてお客様が来て下さるのか、ドキドキハラハラしておりましたが、お陰様で連日、客席はほぼ埋まり、ひと安心いたしました。とても嬉しかったです。
久々のMODE公演でしたので、せっかくですから題材も新たに挑戦する作家のものを取り上げてみました。ブルーノ・シュルツの作品はかつて何度も取り上げましたフランツ・カフカ作品と共通点があります。東欧のユダヤ系の「マイナー文学」であること、ほぼ同時代を生きたという点が同じです。しかし、表現の仕方も物語のスケールもずいぶんと違った傾向を持っています。そのシュルツの作品群と戯れてみました。いかがでしたでしょうか?昨年、おいでになれなかったお客様には今年の10月に座・高円寺でバージョンアップ版をお届けしますので是非お運びください。
さて、来る3月には前回に引き続きまして上野ストアハウスにおきまして、現代フランス演劇界の代表的な劇作家・演出家であるジョエル・ポムラの『うちの子は』を上演いたします。現代日本にもそのまま当てはまる「家族」についての作品です。
思い起こしますとMODEは旗揚げ以来、A・チェーホフ、T・ワイルダー、T・ウィリアムズと「家族」という枠組みをベースにしたテキストを扱うことを得意としてきたのでした。カフカの『変身』も言わば家族劇です。
さて、今回の『うちの子は』にはどのような家族が登場し、どのようなドラマを見せてくれるのか、どうぞご期待下さい。本年もMODEをよろしくお願いいたします。
松本修 ( MODE 主宰 演出)