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地元の子どもたちから届いた年賀状に、地域の大人たちは可能性を感じ価値を見出してほしい

新年早々に2回目の投稿です。
今回は地元小学生からとても嬉しい年賀状をいただきました。

えー、時間は少し遡り昨年の今頃、地元の小学校の総合学習のお手伝いをした際に「デザイン」についてお話しをしました。デザインとはグラフィックやプロダクトに限らず身の回りの出来事にも十分あてはまる。そのことを言葉と共に写真やイラストで説明する時間。

※MGNETではデザインを「情報の整理と設計」と捉え、それにより生み出されるアウトプットを導く方法論として用いております。

彼らには面白おかしいスライドをくわえながらも、主に以下のようなことを伝えました。

・対象となるモノは、みんなとってどう言うモノかしっかり把握すること
・そのモノは自分と他人(隣にいる友達)と価値は異なることもあると知ること
・その価値を(自分だけではなく)誰に届けたいか今一度考えてみること
・その相手に届いたときを想像してワクワク楽しい気持ちを意識してみること
・その気持ちを大事にしながら価値を言語化にしてみること

何度も言いますが、もちろん内容はもっともっと柔らかいです笑
お陰で彼らはとても楽しそうに授業を聞いてくれました。そして様々な場所、様々な相手にその言葉をパネルにしたりノボリにしたり、大勢の前でプレゼンしたり、歌にしたりして、ほぼ一年かけて地域や地域外に届け続けてくれてます。

改めてありがとう。先生方にも感謝しかないです。

そんな彼らから感謝と質問を載せた年賀状をいただきました。
(プライバシーを考慮し一部のみ文字起こししました)

「私たちは今、総合学習の授業で“地域をより良くする”ために、自分たちは何ができるのかを勉強しています。武田さん(が小学生)なら何をしますか?ぜひ教えてください。」

本当にすごい。
MGNETの語源は、Make Good Net works.(より良い環境をつくる)から来ていまして、きっとそれを覚えて使ってくれた言葉なのかなと思います。だからこそとてもとても嬉しかったのです。対象を捉え、誰に届けたいかを考え、自身が「返信くるかなー?」と心待ちにするワクワクした状態を作り出している。まさに大人顔負けの実践している子どもたちなのです。

もうね、良い機会だから言いますが、知識(大人の知っている常識)の押しつけでは地域の良さなんて10年後の記憶には微塵も残らないんです。

知ることより知りたいと思えるかどうかめっちゃ大事だと思ってます。
だからこそ、デザイン思考を学んで欲しかったし、知りたいと思える環境をつくることが教育現場に関わるいちばんの目的でした。本当に自信が持てた。「どんな町か」や「こんな町だ」みたいなことよりも、子どもたちからこんな素敵な年賀状が届く町なんだから、あとは大人たちが彼らの夢や希望を目指し続けられる可能性とそれを支える環境を作り続けられるかにかかってる。大人マジがんばろう。

では最後に彼らに贈る予定の返信を載せて終わります。

「年賀状ありがとうね。みんなが真剣に話を聞いてくれて一生懸命発表してくれたからこそ先生たち、お父さんやお母さん、そして町の大人たちが喜んでくれたんだよ。ちゃんと伝わったね。本当におめでとう。そしてありがとう。」

「じゃあ最後にもらった質問に答えるね。
もし武田さんがみんなと一緒に6年生だったら、お兄さんお姉さんとして下の学年の子たちに“楽しさ”を教えてあげるかな。こうしたから楽しい、この時が楽しかった、楽しいからまたやりたいと思ったよって。ぜひ次は“後輩たちに伝わるにはどうしたらいいか?”をチャレンジしてみてください。みんなから始めよう。そして学校でずっとずっと“楽しい”を繋いでいって、いつか日本でいちばん面白い町にしてください。そしたらみんな大人になったときもっと楽しいよ!ワシも楽しみにしていますのじゃ。(←その時武田さんはもうお爺ちゃんになってます)」

(…とこんな長文を手書きで書くか否かを迷いに迷っているダメな大人にならないよう願っています。。。汗)

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