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Photo by
yaguhagu
それでも
あれから、時間が経った。
当たり前だけど、きみはぼくを気にも留めていないだろう。
きみをざわつかせる雑音が無くなったんだからね。
ぼくは、まだまだダメだ。
一ヶ月ほど前から、会議に行く前や自宅に直帰する時に、時間があれば長い距離を歩いてる。
健康のために…は、あくまでも表向きな話であり、歩くことによって、無心になること、新しい発見を求めること、一人で考える時間を多く作ることが目的だ。
歩きながら、きみのことを気にはしないように努めようとするけど、どうしているのか考えてしまう。
こう話したら、こう返ってくるんじゃないかと、脳内シュミレーションもしてしまう。
それでも、歩き続けるしかない。
悩んでも進むしかない。
立ち止まらない。
心に決めたことを信じて。