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吉本新喜劇65周年ツアー神奈川公演と埼玉公演

行ってきました。台本を担当していましたので。
8月10日、朝7時に新大阪を出発。前日の地震の影響により、新幹線は速度をやや落としての走行で、新横浜に9時15分頃到着。
 
で、新横浜からマイクロバスで約50分、会場の相模女子大学グリーンホールに到着すると、もう舞台には新喜劇のセットが建っている。
荷物を置いて、すぐに舞台稽古。だけど、開場時間が迫っているので、定番ネタの部分は飛ばしながら駆け足の稽古。
 
稽古が終わったのが、大体11時半くらい。そのあと演者さんたちがなにをするかというと、お弁当を食べたり、煙草を吸いに行ったり(最近は館内で吸えるところはほとんどないですね)、衣裳に着替えたり、ネタ出番のイロモンさんに親しい人がいればダベったり、で、そうこうしてたら12時半。本読みをするために、全員が楽屋に集まります。本読みというのは、座ったまま(まあ別に立っててもいいけど)動きはつけずに、セリフだけを読み合せる稽古のこと。
 
ちなみに正式な演劇用語(というものがあるとして)では、「本読み」は作者もしくは演出家が一人で台本を読むことで、演者が集まって読んでいくのは、「読み合わせ」というらしいですが、新喜劇の現場では、この二つの言葉はほとんど区別されません。「本読み」も「読み合わせ」も、みんなで集まって読む、という意味で使われています。
 
……うーん。なんか前置きが長いというか、割とどうでもいいこと書いてるな。
結果から言いますと、本番の新喜劇、大変よくウケました! 温かいお客様ばかりで、本当に笑いの絶えない新喜劇でした。笑いの絶えた新喜劇は地獄ですからね、特にツアーの新喜劇は80分くらいあるから、想像したくもない地獄。ですが、幸いにもそうはならず、80分の天国でございました。
 
公演が終わって、すっちー座長と交わした言葉は、「ほっとしましたね」
や、ほんと、これに尽きます。定番ネタはふんだんに盛り込んでいましたけど、ストーリー自体は新作でしたので、お客様の前で下ろすのは、神奈川公演の一回目の舞台が初なわけです。それがちゃんとウケてくれたので、そりゃあ安堵しますよ。
 
で、一回目の公演終わり、すっちー座長と私は、9月下旬のNGK本公演の台本作りの打ち合わせ。私はともかく、座長は本当にハードワークで頭が下がります。
 
でもって、細かな修正や調整をしつつ臨んだ二回目の公演も反応は上々。一回目のウケがまぐれじゃなかったことが手ごたえとして残り、晴れ晴れとした気持ちで神奈川公演を終えたのでした。
 
さて、このあと、私たちは、翌日の埼玉公演のためマイクロバスで浦和に向けて出発します。1時間半くらいかけて移動し、ホテルにチェックインしたのが21時半くらい。神奈川公演の合間、舞台監督さんと、新喜劇担当の社員さんと食事に行く約束をしていたので、私はホテルの部屋で、その連絡待ち。
 
すると、その舞台監督さんからLINE。
『僕たちは22時過ぎにホテルに到着します』
この一文を見て、そうだよな、裏方さんって、演者や作家よりも早く会場に来て、演者や作家よりも後に帰る人たちなんだよな、という当たり前のことに改めて思いを致した次第です。いつもありがとうございます。
 
ともあれ、無事に落ち合い、浦和の焼肉屋さんで、肉&酒。
5月に受けた人間ドックで肝臓の数値がよろしくなく、9月に再検査だけど、肉&酒。大丈夫、明日から節制するから、肉&酒。
新喜劇の作家と、制作ご担当の社員さんと、舞台監督さんで、「現状の新喜劇のいいところ悪いところ」という酒が進み過ぎるテーマで飲んだ、埼玉の夜でした。
 
翌日の埼玉公演は、さいたま市文化センター。もう書きます。こちらも大変よくウケました。細かなミスがなかったとは言いませんが、総じてウケました。ご当地ネタとしてセリフに入れた「十万石まんじゅう」もちゃんと笑いになっていてよかった。(そして、差し入れでいただいた十万石まんじゅう、大変美味でした)
 
とまあ、とりとめなく書いてきましたが、神奈川公演と埼玉公演、慌ただしくはありましたが、楽しい二日間でした。舞台はウケたし、泊まりだったし、肉おいしかったし、ホテル綺麗だったし、こんなご褒美のような二日間があっていいのか、たまにはいいでしょう。あっ、あと、埼玉公演にご出演された、ガクテンソクさんの漫才も、舞台袖から見させていただきました。良き!

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大崎知仁
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