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『鬼灯と僕』

僕は14回目の冬を迎える。魔除けなんだって。玄関に飾られた鬼灯が鮮やかだ。

毎日、僕は家の番をしている。

今からお出かけですか?お仕事ですか?早く出て来て欲しい。いつまでも一緒にいたい。寄り添っていたい。

僕の人生は、あなたの人生より短い。だから出来るだけ長く、僕は愛していたい。

写真 小幡マキ 文 じゅうばんばん

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