『16ビート』
16ビートの円を描く。16ビートの乾いたリズムに七色をつける。出来上がった16小節のメロディーにリズムを上塗りする。あっという間に16ビートの音楽が出来上がる。
同時に『荒城の月』の16ビートのリズムを延々とループさせる。何の脈絡もなく。全く無関係に生きている、通りすがりの他人のように。
1はる 2こう 3ろう 4の
5はな 6の 7えん 8 ー
9めぐ 10る 11さか 12づき
13いま 14いず 15こ 16 ー
リズムを乱してみる。
1から7ビートを3回くりかえした後に、8ビート目の休符。
9から15ビートを3回くりかえした後に、16ビート目の休符。
プラス 1から7ビートを3回繰り返す。
はるこうろうのはなのえんはる
こうろうのはなのえんはるこう
ろうのはなのえんーめぐる
さかづきいまいずこめぐるさか
づきいまいずこめぐるさかづき
いまいずこーはるこうろうの
はなのえんはるこうろうのはな
のえんはるこうろうのはなの
えん(字余り)
65ビート目の字余りが16ビートの音楽の始まりとクラッシュした。
月と地球が誕生して、メロディーがこの世を七色に照らした。
16ビートの円を描く。『荒城の月』のメロディーをループさせる。通りすがりの他人のように何の脈絡もなく。16ビートの乾いたリズムをシンクロさせる。あっという間に16ビートの言葉が出来上がる。
写真 小幡マキ 文 大崎航
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