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古民家再生5:庭の整理にかかった費用

農業委員会から、3条申請および5条申請の許可がおりていないものの、宅地については契約を締結したため、準備を進めることにしました。まずは、伸びにのびきった、巨木の伐採と草刈りですかね。それをしないことには車両が入れないほどに、荒れ放題のお庭となっていました。

夏を迎えて一気にジャングルと化した敷地内

この人たち誰?

契約締結からわずか2日後。「午後から草刈りやるから」と電話をくれたのは、この土地を手に入れるにあたり、色々手解きしてくださった地域のおじさま。

「え、今日からですか?」

驚きと戸惑いに与えられた時間は一瞬。費用感と伐採したい木の会話はしていたものの、相場を調べたり、庭のデザインを考えたり、記録に残していくための計画を考えたりしたかったんですよね。本音を言えば。

その日の夕方に様子を見に行ったら、なんと4人もの人が集結し、草刈りどころか伐採も始まっていた。自分の家なのに、全てを見届けられないスピードで物事が進んでいく悲しさがじんわり込み上げてきた。けれど、私が一人で考えていたら時間がかかってしまうので、ありがたいお話だったなと。

未だにどなただったのかわからない・・・

この家は私のものではなく、地域のものなのかも。

周りの人たちがどんどん手を加えていく様子、作業をしていると声をかけてくださる近所の方・・・。皆さん、「空き家は物騒だから、誰かに住んでもらえてありがたい」と口を揃えて言う。「むかしこの家で良く遊んだんだよ」とも良く言われる。そうか、この家は、自分のものだけど、地域の人たちのものでもあるんだなぁ。ちょっと、ほっこりした気持ちにもなりました。みんなが注目している、この家の行く末はいかに・・・。

小屋の解体、伐採、草刈り、堰の掘り起こしにかかった費用

失礼ながら、プロとはいえない、近所の皆さんの力を集結した結果、お支払いした金額は90万円。これが高いのか安いのか私には良くわかりません。単純に金額だけではいえないところもあります。倍、もしくは3倍払っていたら、しっかり巨木の根っこも抜いてくれただろうし、外の水道管も破裂させることはなかっただろうし・・・。色々思うところはあります。

でも、近所の方に手伝ってもらったことは、後々良い結果を招くだろうと思うことにしました。品質を度外視すれば、出費としては安いのだろうとも思います。どこに価値を感じ、どこにこだわるか、どこにお金をかけるか。古民家を手に入れ、住めるようにするには自分の軸が大事なんだと思いました。

木を伐採したら甲斐駒ヶ岳がくっきり!

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