FOR BEGINNERS #2 クリア
オーガシナリオの方で僕たちはずっと負けていたと書いています。フットサルで30点差もつけられ、競技チームなのにビギナーのおっちゃん達が相手のチームにも勝てない。文字にすると2、3行くらいなものですが当時フットサルも全く面白くなかったし先が見えませんでした。
今回も前回の続きです。「ミスを恐れないでいただきたいんです!」ってメッセージを込めています。誰だって失敗は嫌だし負けるのは嫌だと思います。
でも個サルなどでクリアしないことを僕は強くお勧めします。
クリアというのは相手のプレッシャーから逃れるためなるべく相手陣地へ向けてボールを大きく蹴りだすことです。安全を優先するプレーのためセーフティーファーストとも呼ばれます。
デメリットとしてはクリアしてもまた相手ボールでスタートしてしまうという点。そしてもうひとつは上達しないということです。
確かにプレッシャーを感じれば逃げてしまいたい気持ちはすごくわかります。けれどプレッシャーがある中でもパスを繋ぐもしくは繋ごうとするからこそ次に繋がるのではないかと思います。挑戦して失敗するからこそ改善し上達できると僕は考えています。
個サルでも勝ちたいのはわかります。できれば負けたくないですよね。でも例えば個サルにイニエスタ選手が来たとしたらガツガツしたりせずどちらかというと負けてくれそうではないでしょうか?(笑)
あくまでイメージです。もちろんプロとはフィジカルが違いすぎるのでプロ仕様で当たってこれないのもあると思います。今回は上手な選手のアイコンとしてイニエスタ選手を挙げましたが実際Fリーガーの選手が来られても肩の力を抜いて少年のようにキャッキャッとプレーされている印象です。
僕が提唱しています、上手い選手が個サルに来るとガツガツしないという考えを勝手に「イニエスタ選手論」と呼んでいます(笑)
若干話がそれましたが個サルでの勝利を求めなくて良いのではないかという提案です。勝ったら気持ちが良いと思いますがそれはイミテーションかもしれません。特に、他にチームでフットサルをされていて大小関わらず目標を持っている、又はシンプルに上達したいと思っている方でしたら本当にほしいのは個サル1試合での勝利ではないはずです。説教臭くなってしまいました。
改めて書きますがクリアしたい気持ちも十分わかります。でもそのボールを繋いでみようと考えた時に可能性がぐんと拡がります。繋ぐにはクリアしようと思った少し前、もしかするとボールを持っていない時からある程度首を振って周りの状況を把握しておかないといけないかもしれません。大事なのは準備です。
うちの個サルでは知らない人への指示出しは喋ってからとお伝えしています。勝ち負け得点をつけていないことも毎回お伝えしています。ですので知らないチームメイトに「クリアしろや!」なんと言う人がいればその人を注意しますのでご安心ください。
ここからは完全に余談ですが、先日某施設の個サルへ参加した際に僕のチームメイトが「よし!同点や!後1点とろう!」と言った言動が注意されました。この言動は相手を触発してしまい、そもそも勝ちを意識してほしくないという施設側の想いがあったため僕は「すごい。見習うべき点だ」と思いました。
別の日に参加した際には、最初のチームは上手な人がチームメイトになりパスを回しまくりました。しかしチーム替えをするとボコボコにやられました。じゃあ楽しくなかったのかというとそうではありませんでした。
確かに勝てませんでしたが、ボールを蹴れるだけで有り難い上、結構やること、楽しめる要素がありました。
そもそも個サルは相手も味方もしょぼいAIではないので特徴があります。すごく平たくお伝えすると、この相手はドリブルが上手だから警戒しないととか、この相手は左利きだから、この相手はこんな癖がある。この味方はここでボールをほしがる、ここが長所だ短所だとみる点は無限にあります。
そしてわかればできることは増えます。右足側に抜くドリブルが得意ならそちらを潰してしまえばボールは奪えます。それに、味方の特徴を覚え作戦会議もしていないのに意図がばっちり合うと最高だと思います。ボコボコにされている時も数的不利の守備の練習になる上、次はこうやって防ごうと考えるため上達に繋がります。
勇気を出して!恐れずに何事も楽しむ精神で!
お読みいただきありがとうございます。実用的な記事を書けるよう努力してまいります。大阪ゆる個サルへのご参加もお待ちしています!