PRACTICE MENU #3 ポゼッションゲーム

※注意⇒大事なのはメニューではありません(練習論参照

ポゼッションゲームとは

さて練習論だとか前置きが長かったため今回やっと練習メニューを紹介させていただきます。ポゼッションとは支配率のことでこの練習にはゴールがなくパスを回し続けボールを支配しようという意図があるためそう呼ばれています。

練習自体は非常にシンプルで初心者の方にも説明が簡単なのでとりあえずこれをしておけばパス練習になると思っています。

(ルール)
赤は赤同士でパスを回して青がとったら青同士でパスを回します。
動ける範囲は半面のみ。

人数や練習の意図により移動できる範囲やタッチ(ボールに触れる回数)制限をつけるのもいいと思います。今回はFPと同じ人数の4人vs4人にしてみました。

パスを回すには

■最低2つパスコースをつくる(初心者)
今、上の絵では赤1がボールを持っています。基本的には2と3のように2つはパスコースを作ってあげることでパスは回りやすくなります。ですので1が3にパスをした後も最低2人は顔を出してあげるようにボール保持者を助けにいきます。

■ギャップを意識する(初心者)
自分にプレッシャーがあまりかかっていない時はパスを急ぐ必要はありません。何故ならその時は別の味方にプレッシャーがかかっているかもしれないからです。どこにプレッシャーがかかっているのか見極めて焦らずパスを出します。

■フェイク、エントレを意識する(中級者~)
ゴールが無くエリアも狭いため、下がって受けようとしても相手は平気でプレスラインを上げてきます。そのためパスは出して抜け、相手と相手の間に入って受けるのがポイントです。この辺の考えはフットサルコンシダレーション(マガジン)を読んでいただいていればなんとなくわかっていただけると思います。

エリアが狭い故によりパスを出したら抜けスペースを作りそれを活用しないといけません。味方に近づきすぎても相手も寄ってきて窮屈になり奪われやすく離れすぎても繋ぐのが難しくなるかもしれません。

ボールを奪うには

■マンツーマンでマークする(初心者)
常に今誰が誰をマークしているか守備側は声を出し合います。そしてボールが動いている間に寄せプレッシャーをかけていきます。

■限定し追い込む(中級者~)
上の絵をみると赤1がフィクソ、2と3がアラ、4がピヴォのようになっていると思います。それがわかれば後はコンシダレーションで書いた守備の原則で応用できる筈です。ボール保持者へはワンサイドカットで限定しプレッシャーの距離をあわせます。上だと赤4にパスを通されれないように意識します。もちろん例えば上の絵のまま赤3にボールが渡った瞬間、赤2にパスを出させないようにします。

そういった仮想ピヴォにパスを出させない理由としては、ひとつは試合を想定していること。もうひとつは仮想ピヴォに当たるということは殆どの守備陣の背後をとられるということ、つまり遠い距離の相手に対し守備をやり直さないといけないため単純にしんどいという点などがあります。

いかがでしょうか。

結構ざっくり書きましたがひとつの練習メニューでも意図することや選手のレベルにより伝えることは変わってきます。そして意図することを変えることでルールの応用はいくらでもできます。

そう考えると大事なのはメニューではないということがなんとなく伝われば幸いです。

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