殆どの人が知らないパワープレー
個サルでもパワープレー(PP)をする場面が時々見られます。単純にGK(ゴールキーパー)が暇なのもあると思うのですが(笑)。
そのためそのパワープレーの守り方など知っておいたら得するようなことを少し書いてみます。
そもそもパワープレーって何?
例えば相手のシュートをGKがキャッチした場面。GKは4秒以内にボールを離さないといけません。それに味方に渡ったボールは相手に当たる、ボールが外に出るなどがなければGKに再度返すことはできません(バックパス)。
但し、GKが相手陣地に入っている状態なら(正確にはボールが/※後述)、自陣ゴールをがら空きにするというリスクを背負っているためGKは何秒でもボールを持つことができ、制限なく味方のパスを受けることができます。
もう少しわかりやすくお伝えすると、相手陣地にいればFP(フィールドプレーヤー)と同じ能力になるということです。
将棋の駒が相手陣地に入るとパワーアップ(成る)できることと似ているかもしれません。歩(ふ)という駒はと金になり、飛車は竜王になります。
パワープレーの始め方
例えば、GKが相手陣地にいると得だということでFPにパスを出した後すぐ相手陣地に走って行ってしまうとこれはただのリスクになってしまいます。
将棋でも駒を簡単に成らせないようにすることが大事になってくるように、そう簡単にパワープレーの状態を作ることはできません。(完全に余談ですがかの有名な羽生先生は将棋は「と金を作るゲームだ」と言ったとされています。将棋を指すとわかりますがこれが中々奥が深いです)
ということでパワープレーの条件は相手チームを相手陣地に押し込んだ状態からスタートします。
そもそも相手が自陣に引く守備(ハーフからの押し上げ)になっていれば話は早いです。
さてパワープレーをスタートさせましょう!
パワープレーの目的
そういえば触れていなかったのがパワープレーの目的です。
GKをFPの状態にしてリスクを背負う分何がしたいのかと言いますと数的有利を作って攻めるということです。
単純にFP5人vsFP4人だったら5人の方が有利だと思います。
サッカーでも1人退場して11人vs10人の場合11人のチームが有利とされていると思います。それと同じです。
かの有名なこてつ先生(あ、僕です)はいつも「フットサルは数的有利を作るゲームだ」と言っていると思います。もちろん急に試合に出ている人数を6人にすることもできないので、局面的(コートの一部を切り取った時)に2人vs1人のような場面を沢山作ろうということです。
そうして背水の陣でゴールをもぎとろうというのがパワープレーの目的です。
パワープレーの注意点
先ずはボールをとられると即失点に繋がるというのは想像に容易いと思います。そのため個サルでパワープレーをして失点すると「すみません、もう一回GKやります」というのが定番の反省を態度に示したセリフです。笑
このようなパワープレーで失点してしまうことを「パワープレー返し」と言います。
他にも個サルでも昔からよくあるのですが、味方のパスがそれるなどして自陣でボールを受けてしまうことです。
正確にはGKの体ではなくボールが自陣側に完全に出ているかどうかになります。
ご存じの通りゴール判定も「ボールが」ラインを越えたかどうかです。GKが投げる時も半円を「ボールが」完全に出ているかどうかです。
そのため万が一にもそれ(GKが自陣側でボールを触ってバックパスをとられること)を避けるため実はトップレベルではGKをフィクソ位置(自陣深く)に置きません。
フットサルでは攻撃時にダイヤモンド(自陣深く~1人-2人-1人という配置)やクワトロゼロ(自陣~4人-0人)といった陣形があるように、パワープレーにも幾つか陣形があります。
※同じ図です
例えば1-2-2の状態を作る場面では1のところにおかないのが基本だったりします。
パワープレーの守備
次にやんわり知っておいた方がいいと思うのはパワープレーをされた時の守備です!
今回難しいことは言いません!単純にひとつ!
基本はボールに行くな!です。
ボール保持者にプレッシャーを与えに行ってしまうとどうなるものか(猪木さん風)。
最初から読んでくださった方なら伏線回収のようになっていると思うのですが図をよくみてみてください。
そう、局面的に数的不利を作られやすくなってしまうんです。(どどーん)
ですので我慢するのが基本です。
と色々書いたことをこちらの動画を見て確かめてください。(青いシャツの)GKの位置、我慢するDF。
かなりざっくりな内容でしたが以上です!
パワープレーに遭遇した時にボール保持者にがんがんとりにいかないだけでも「この人知ってるな...」と思わせることができます。
お読みいただきありがとうございました!
パワープレーライフをエンジョイしてください^^
※この記事を書くにあたって審判経験豊富なスタッフ松田君に確認含め色々聞きました。ありがとう!!
お読みいただきありがとうございます。実用的な記事を書けるよう努力してまいります。大阪ゆる個サルへのご参加もお待ちしています!