マスコミのベトナム人報道について思うこと
ここ数年、ベトナム人の数が増えて来ると同時にベトナム人実習生、ベトナム人留学生の犯罪についての報道がテレビ、新聞などで扱われるようになりました。
これは、急に犯罪が激増したというわけでもなく、前からもあった事象をマスコミがキャンペーン的に取り上げることにより、多くの一般の市民に伝わることになり、そのニュースがSNSで取り上げられて情報の再拡大が起こり、いかにもベトナム人犯罪が急増しているという危機感をさらに煽る結果となっているのが実態であると思われます。
その、マスコミも犯罪についてのニュースではなく前向きな取り組みや出来事について取り上げていただいていることもありますが、ニュースは負の内容、例えば事件や不倫などいった素材の方がより多くの視聴者を長い期間興味を引き付けるため、結果として犯罪などの負のニュースの方が取り扱われる比重が高くなってしまうのです。
警察が行なう見込み捜査と同じで、あらかじめストーリーに沿った取材とその編集を行なってしまうため、あたかも今、日本各地でベトナム人犯罪が横行して大変なことになっているかのような印象をみんなが持ってしまうのです。
賢明なみなさんは理解されていることかと思いますが、犯罪に手を染めているベトナム人は極一部の非常に限定されたグループであり大多数のベトナム人は善良でまじめに働き、日本の社会に貢献している人間がほとんどです。
一部の悪徳な送り出し機関、日本側監理団体、日本語学校が存在できているという構造から、そういった犯罪に手を染めているベトナム人がいるという点はなかなか報道はされません。また、そこにある利権構造についてもあまり報道されることはありません。
確かにベトナム人の犯罪はあるのも事実ですし、在住ベトナム人数が増えてはいると思いますが、紋切り型でセンセーショナルに扱うゴシップ誌の範疇ではない、もう深部を掘り下げた内容の取材と報道もあると、日本人の受け止め方も違った形となるのではと感じています。
一般社団法人大阪ベトナム友好協会
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